恩師の訃報
友人から悲しい知らせがきた。高校時代3年間我々のクラスを持ってくださった恩師が亡くなられたとの報。この先生は不死身なのだと勝手に思い込んでいた。 ずっと我々のことを見守ってくださるのだと勝手に思い込んでいた。毎年、同期の新年会にはご夫婦で出席してくださり最後には必ず一人づつ握手しながら「お前たち、今は一番大変な年齢だ。どうか身体だけには気をつけるんだぞ!」と言ってくださった。その先生が肺がんで亡くなるとは・・タバコなんて吸っていなかったのに。高校時代、人の好い長男ばかりが集まった我々の学年(野球部だった)。上と下が期待されていたから我々には「お前たちはもういい」「早く引退して出ていけ」の空気が指導陣から強烈に伝わってきた。 先生は野球部の関係ではなかったので担任のクラスの生徒たちが軽んじられているのが悔しかったのか、よく庇ってくださった。教師を引退されても毎日10キロのウォーキングを続けてこられた先生。 ここ数年はコロナ禍でお会いできなかったのだが還暦前になっても「生徒でいられること」が嬉しかった。 年齢を重ねると「説教」などしてもらえる機会はなくなるが先生には毎回気合を入れていただいた。 それが楽しみでもあった。 昨日から悲しくてしかたない。「お前たち、スポーツマンらしく生きろよ!」毎回の先生の激励だがこれからは「スポーツマンらしく・身体に気をつけて生きる」ことを信条にしていこう。まだ私にはやることがある。 だから先生にも早世した同級生にも会いにいけない。でもいつか会えた時「俺は人生頑張りました!」と胸を張って言えるよう・・まだまだ枯れないぞ。3日後、そんなことを先生にお伝えしながらお別れしてくる。 合掌。