もうさよならだね、私たち…。



そう呟いた君の横顔は儚くて無情にも
綺麗だった。








「じゃあ後の荷物は捨ててもらって
大丈夫だから」



「ねぇ…もう元に戻ることは出来ない?」



「うーん……そう…だね」



最後の足掻きで聞いてみたけど君は困った
顔を浮かべてはっきりと言うんだ。



「そっか……分かってたよ」



「うん…じゃあ、さよなら」



「待って…!」



「っ!?…ちょ「これで最後だから」…」


玄関のドアを開けようと振り向きかけた君を
私は抱き締めた



嫌だよ…
もう君を抱き締められなくなるなんて


「そろそろ行かなきゃ…」



「…分かった…」



「じゃあね元気で」


「さよなら、保乃」



最後に君の名前を呼び捨てにしてみるけど
君は少し微笑んでドアを開けた

ドアが閉まった後も私はその場から動かず
立ち尽くしていた


「さよならだね…保乃…」


君の全てが大好きだった
何もかも大好きだった



この2人で過ごした家に1人残された私は
きっと君を引きずって生きていくんだろう。



もし次生まれ変わってまた君に出会えたら
私たちは結ばれるのだろうか



「あーあ…笑っちゃうくらい
一途な恋だったな」


本当バカみたいに一途に愛してた



いつこの苦しい思いから解き放たれるの
だろうか…。





それまで想い続けてもいいですか…?





自分を好きになれない自分を好きになって
愛してくれてありがとう。











この気持ちは君には届かない。
もう君にもう会えないから。