新聞冠レースは“新聞が読める馬”探し?
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田中角栄元首相が所有していたマキノホープは、新聞が読めた!?(写真:夕刊フジ)
【馬じぃの継続は非力なり】

 先ごろ小川敏夫法相が国会の委員会室で、携帯電話の競馬サイトを見ていたと指摘され「自分の馬の調教状態を見た」とあっさり認め、「これからも馬主は続ける」と悪びれなかった。

 小川大臣は2頭の馬主で資産公開もしている。ただ休憩中とはいえ、委員会室で競馬サイトを見ていたのは不謹慎だというのがマジメな人たちの見解だが、馬じぃなどは「おお、民主党にも骨のある御仁がいたか」と逆に感心し、角さんこと田中角栄元首相を思い出した。

 角さんは熱心な馬主だった。総理になる3年前の昭和44年のダービー、菊花賞に出走したマキノホープは愛嬢・真紀子さん(のちの外相)の名前をつけたくらいで、産経賞オールカマーと日本経済賞を勝った。

 ただこの馬、ほかの重賞では人気になっても勝てなかったので、「さすが角さんの馬だ。新聞社の冠レースしか勝たない。新聞が読めるんだな」とオケラ街道は噂したものだ。

 その角さんも親分筋の佐藤栄作元首相には「キミも総理を目指すのなら競馬は止めろ」と忠告されたという。でも、角さんはちゃんと総理になった。ロッキード事件で失脚したが、先見性のある政策や実行力は、今時の小粒政治家とは全然スケールが違う。馬じぃは今でも好きだ。だいたい、競馬のふるさと英国にはチャーチルが「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるよりも難しい」という有名な言葉を残している。

 で、日曜日の東西メーンが、その新聞冠レース。東の「サンスポ賞」はオークスの出走権をかけ、1勝馬たちが新聞を読んで「晴れ舞台に出るために頑張らなくっちゃあ」とAKB48の総選挙なみの争い。そういえばサンスポは宮澤佐江ちゃんの予想を売り物にしているね。旬のステイゴールドの娘(10)アイスフォーリスから行ってみるか。

 西の「読売マイラーズC」はドングリの背比べ。もたもたしていると、また(17)シルポートにやられるぞ。狙いはマイル専科の(15)ダノンヨーヨー。

 ■しながわ・たつお 昭和44(1969)年、夕刊フジ創刊と同時に競馬欄を手掛け、デスク兼記者・予想家として約20年間紙面を汚す。その後、別のジャンルで新聞記者を務めながら競馬は続け、気がつけば「馬じぃ」に。

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