中学に入学時に娘Mに「自閉スペクトラム症(境界知能)」という診断がでました。

 

小さいときから「内気でなんとなく変わってる子??」と感じるものの

決め手になるようなものもなく、当時の夫(後に離婚)は育児に無関心・非協力的、

転勤族だったため、私もまわりに相談できる人がいなくて

Mはそのままのんびりと成長していきました。

 

今思えば、チラホラと片鱗はあったなあ。と。

大好きなアニメが終わってしまうとパニックで泣き叫ぶような特定のモノへの異常な執着や、

あまりしゃべらず、アニメでみたセリフをそのまま会話の中で使ったり、

名前やものの名称は答えられるが、年齢などその時々で変化するようなものは答えられないで

「何歳?」など、聞かれた言葉をそのままオウム返しをしていたり。

幼稚園では友達とうまくコミュニケーションがとれず、

毎日泣きそうな顔をして担任の先生の後ろをただただついて回ったり。

小学校に入ってからは、数字の概念がわからず、算数がまったくできなかったり。

 

Mが小学校3年生になった時、当時の担任の先生が「やや偏りがあるのでは?」と

言ってくださったことがターニングポイントだったと思っています。

 

区の教育センターでWISC検査を行い、偏りがあることがわかり(この時点では特に診断名はついていません)

センターでの療育、小学校では通常クラスとは別に特別支援教室にも在籍し、

いろいろな方たちに支えられ、Mは小学校、中学校と不登校になることなく卒業できました。

現在では似たような境遇の子に理解の高い通信制の高校の通学コースで毎日楽しそうに高校に通っています。