いいねやフォローいただきありがとうございます。

 

この場をおかりして御礼申し上げます。

 

 

 

私の仕事は

午前中は介護施設にご入居の方の

訪問マッサージをしております。

 

鍼灸学校の同級生に誘われ

8年ほど前から始めて

今に至ります。

 

対象がほとんどが75歳以上の

後期高齢者さまです。

 

シルバーカーを押して

施設内を歩いておられる方。

 

常に車いすで自走しておられる方。

 

食事も介助がなければできない方。

 

まったくの寝たきりの方。

 

しかも気管切開してまったく意識がない方。

 

認知症でご家族のことも忘れてしまっている方。

 

 

 

ほんとうにいろんな方を

訪問させていただいております。

 

今まで何百人ものお方にご縁をいただきましたが・・・

 

正直、お名前やお顔をすぐには思い出せません。

ただ、カルテが残っていて、

それを見るとはっきりと思い出すんですねえ。

 

 

きのうもおひとり

とうとう内科の先生から

延命はしないということで、

看取りの状態になりました。

 

それでもマッサージは

ご本人様のご希望で

続けることになりました。

 

たいていはマッサージに関しては、

最期直前まで続けることが多いんです。

 

ご本人様が望まれるのも

心もからだも楽になるからなんでしょうね。

 

この仕事をやるようになってから

いろいろと人生勉強させていただいております。

 

からだに関しての仕事をしておりますので、

からだの歪みについて

少しお話してみたいと思います。

 

歳を重ねればどんどん体は歪んでしまいますよね。

 

若い時のように 背筋が ぴん!としている人は

ほぼほぼおられません。

 

以前にも書きましたが、

必ず誰しも重心が右軸左軸があるために

よっぽど意識していないと

それぞれを軸にして背骨がC字カーブやS字カーブを

取ってしまうことになりかねません。

 

若い時はそのずれがわかりにくいのですが、

お年寄りになると顕著になります。

 

それで・・・実は・・・

 

急激にあれよあれよと

深々とお辞儀しているかのように

曲がってきてしまう方が

いらっしゃるんですね。

 

何度か経験してきたのですが、

 

もちろん長年の楽な悪い姿勢をし続けてきた結果

起きているのは間違いはないのですが、、、

 

私は、ここに「心」といいますか、

「スピリチュアル」といいますか、

そんなものが関係しているのでは

ないかと考えるのです。

 

先ほどの急激に腰が曲がってきた方は

施設内でいつも不平不満ばかり。

そして、いつも人のことをああでもないこうでもない。

言わない日はないくらいで、

私が知らない人のことでも

いつも口汚く罵っています。

 

人の言うことには全く耳をかさないどころか、

自分に起きている現象は

すべて人のせい。

脚を組んでずっとTVを見ているから

注意しても自分の体は自分が知っている!

と息巻くけれども

いざ痛みが出ると

「なんで痛いの!」

外に原因を探そうとされます。

 

他の入居様に自分から挨拶されることもなく、

逆に ぷいっと顔を背けられます。

 

決して傍で見ていても

気持ちのいいものではないんですね。

 

そんな情景をここ2,3年見てきているうちに

90度近く腰が曲がってきてしまったんですね。

 

まるで、

 

「人に対してふんぞり返って、見下した態度でいると

こうしてやるうニヤリ

 

と与えられているように

私には思えてしまうんです。

 

よく、言いますよね。

 

「生き様が顔に出る」と。

 

急激に顔に歪みが起きるのも

肉体の疲れだったり、精神的不安だったりしますが、

歳を重ねてからは、

生来の他人様への感謝がなく

不平不満ばかり言っていたりが、

起因している気がします。

 

ここ8年ほどご高齢の方に接してきて、

ものすごく勉強させていただきました。

からだを治療する以前に

心の治療が大事だということ。

それにはご本人様が気づく必要があるのだと。

 

 

もちろん綺麗に年を重ねられて

いつも明るく前向きに

ユーモアを忘れず、

無駄のない落語のような軽快なおしゃべりで

楽しませていただける

頭の回転の速い方

さりげなく気をくばってくださる方

 

自分もこういう人生で終わりたいなあ。

 

いつもお勉強させていただいております。

 

自分を知る

自分とコミュニケーションをとる。

大事なことですね。

 

思いやりの心を祈るお地蔵様