ノスタルジーに浸りたいわけではありませんが、2011年の大震災以来、都内各地は再開発に拍車がかかり、(それ以前からも計画されていますが)あちこちでビルや街ごと大規模再開発が進み、それだけでなく個人宅など住宅でさえもどんどん新しくなっている、と感じます。

 

もちろん昔の雰囲気が残っているところもありますが、あえて残していたり、それなりの「努力をして」維持していますね。維持するよりも一度壊して新しく作る方が簡単だからでしょうか。

 

特にそれを感じるのは、西日本を旅した時です。

まず何に気が付いたかというと

 

 

瓦屋根の家がまだたくさん残っている

 

 

ということです。

 

 

近辺の住宅で瓦屋根の家はほとんど残っていません。残っていても軽量のもので、昔ながらのはせいぜい地主さんの家位でしょうか。本当に見なくなりました。

 

 

ただ単に建て替える必要性を感じないだとか、あえて瓦屋根にしているとかいろいろ理由はあると思いますが、自然と「昔の風景が残っている」んですよね。

またそれは、「ずっとそこに暮らし続けてる人がいる」ということでもあり、江戸より前から存在した「街としての歴史」を感じたりします。

 

 

あえて古い家に住み替える人もいるのでしょうが、東京の場合は「古いものは壊し、すべてを新しくして住む」ことが多いのか、気が付いたら街ごと風景が変わってた、ということがよくあります。多くは山が街に変わったり、田んぼが街になったり「新しく街ができた」場合が多いですが。

 

地方から都市部への交通整備は、都会へ出て行きやすい反面、出て行ったらなかなか戻ってこないってのは皮肉に感じます。都市部に住んでると「土地成金」みたいな地主さんが売った土地に住まわせてもらってる「根無し草のボヘミアン」みたいな気分ですけどね。

 

 

新しくて合理的な建物や習慣も好きですが、「無駄」ではなく「余裕」としてとらえて、ここ最近は「土間付き縁側付き平屋建ての住宅もいいなぁ」なんて思ってます。

 

 

旧いものに惹かれるようになるって、自分も年を取ったからかなぁ?爆笑