いつもは千円カットのケチケチ長男。

珍しく私がおよそ30年お世話になってる美容師さんにカットしてもらうことに。

私も長男の直後に予約しましたが、すでに長男はカットを終えて店にはいませんでした。

 

 

 

美容師さんに会うなり「息子さん立派な大人になりましたね!」

と、なんだかこちらが恐縮するほどいたく感動してくださいました。

 

長男としては就職前にちょっと髪型で遊ぶつもりだったようですが、

髪質や生え方から結局無難なツーブロックにカットしてもらいつつ、あれこれ話をしたとのこと。

 

 

就職の決まった業種や職種、具体的な会社名、はたまた何人採用になったとかいろいろお話したらしく、

まず配属になったらその地域の床屋(=理容室≠美容院)に通って、

情報収集するようにアドバイスしてくださったとか。

 

 

というのも、施術最中のおしゃべりでお客さんからいろいろな情報が入ってくる上に、

理容業界は縦横のつながりが強く、密に情報交換をしているそうなので。

 

 

 

確かに美容師さんと話していて私も知らない長男の情報があった。

情報源が美容師さんという状態。

ただおしゃべりしながらカットしているのかと思いきや、情報を聞き出すのがうまいのだ。

さらに理容業界の情報網を活用しろ、ということだ。

美容師のほうは一匹狼的な人が多いそうで、

その美容師さんもわざわざ床屋へ行って情報収集をしているとのことでした。

 

 

就職や仕事に関しては父親と話したほうがいいとも言っていた。

まぁ仕事に対するスタンスや状況が母親とは断然違うし、

母親だとどうしても感情的な考え方になるからだろう。

 

 

そういったおしゃべりを通じて人と人をつなげたり、希望を汲んでいったりするんだろうけど、

実は女性のほうがその場だけのおしゃべりとして完結しておきたいのかもしれない。

 

 

男性の場合は情報交換になるかもしれないが、

女性の話題は日ごろの愚痴や世間話、人のうわさであることも多く、

共通の知人がいたりすると、知られたくない話が相手の耳に入ってしまったりするからだ。

 

 

その美容師さんは母の紹介で通い始めたが、母は最近行ってないので近況を聞かれ探りを入れてくる。

ちょっとめんどくさいと思いつつ出不精になりまして、などと何とかごまかしてるが、

おしゃべりの内容を共通の知人に話してしまって実際店に来なくなってしまった人もいる。

「口は災いのもと」にもなりかねない。

 

人生の大先輩としていろいろ勉強になる話も聞けるが、

単なるおしゃべりだと思っていたことが、時と場合によっては情報になることがわかり、うかつなことは言えないな、と思ったのでした。