母に誘われ行ってきました
初藝大!
多分10年ぶりくらいの上野
母の年齢を考えかなり時間に余裕のあるスケジュールにするべく計画を立てました。
お昼ごはんにどこかで蕎麦でも食べ、のんびり会場まで移動するってだけだけど。
なるべく歩かず美味しそうな蕎麦が食べたくてあちこち探すも、そもそも藝大が駅からどっからでも歩く。私は余裕だが普段は車移動ばかりの母にはちょっと厳しいということでエキナカの蕎麦屋で済ますことにした。日本のファーストフードだからあまりゆっくりもできできなかったけどお蕎麦自体はまぁまぁ。ただし蕎麦湯は温くてアツアツが好きな母には物足りなかった模様。
ハイチェアであまり落ち着いたりはできないけど、そこそこのお味で、昔に比べてまずい蕎麦屋がなくなったということをこんなところでも実感しました。
お蕎麦の後はコーヒーでも飲みたいところでしたが、まさに昼時であっちもこっちも人、人、人!
文化会館はお年寄りであふれていて空調も全然効いてる気がしないほどでした。
近場のカフェテリアのようなところでコーヒーを飲み、見慣れた西洋美術館、科学博物館の前を歩いて行くと、国立博物館前。入ったことあったかな?いつも混んでるイメージで前にいつ来たかもわからない。もしかして小学生とか以来かな?
博物館前の道を歩いて行くと左は美術系、右は音楽系。右に曲がって奏楽堂前へ。
並ぶのが嫌なので人が捌けるのを待っていたら開演10分前にくらいになっちゃった。
急いでトイレを済ませて席へ。
前から4番目、右寄りの席でアンプの真ん前。
ちょっと嫌な予感。
卒業生でかつ今は講師も務めるMALTA氏によるディキシーランド、スタンダード、日本の唱歌のアレンジ。
本人は相当小さい。がすごくパワフルなアレンジ。
母に言わせると、小さい人の方がパワフルで元気なアレンジをする人が多いそう。
ジャズ、というと小難しく聞こえるかもしれないけど、要は楽譜のない即興音楽。
大まかなコード進行やメインの旋律はあるものの、それぞれのパートのソロがあってその時はどんな風に演奏しても構わない、ってのがジャズ。
それに対してクラシックは楽譜通りの演奏だけど、その楽譜に書かれた表現をどのように解釈するのか、ってことが演者なり指揮者(演出)の個性となってそれをどう評価するか、ということになると思う。
学長であるバイオリンの澤先生がジャズのアレンジで一緒に演奏したりしてましたが、藝大には意外にもジャズ科がないそうで。
ジャズがやりたければクラシックで技術を磨きつつアンサンブルなどの授業をとる以外には藝大では方法がないわけですな。
これもどんどん助成金が削られお金がないから、と自虐してましたが、しっかりプログラムに振込用紙を挟んで寄付金を募っておりました。
この日は隅田川の花火大会の日。
あの雷雨の日です。
毎年、隅田川花火大会の審査員長は藝大の学長が務めることになっているそうで、澤先生は演奏と営業活動を終えたらさっさとそちらへ移動したみたいです。
観衆は相当平均年齢高かったですが、曲目やら内容、アレンジはどちらかというとパワフルなのでブラバンをやってる中高生向き。実際、受験を考えているような生徒がいたかもしれませんね。
ただ、いつもこういう演奏会などを聴く機会に思うのは
アンプ通さなければいいのに
生の音ができれば聞きたい
例えばフルートや弦楽器の弱くなりがちな音のバランスを考えてマイクつけるのはしょうがないか、とも思うけど。
アンプの真ん前すぎてちょっと耳塞ぐ場面もありました。
母は晩年のマイルス・デイビスのライブでも居眠りこくようなツワモノなので、今回も途中、眠りこけそうになってました。すごいです。あんな音が大きい中でよく寝られるわ。