イギリス在住の薬剤師をしている同級生が
またまた法事で一時帰国してきたので
一緒に飲んできた

なんか最近の恒例になってるな・・・
まぁ弾丸トークの彼女なんで
適当に受け流しつつほぼ聞いてるだけだけど

 

 

 


彼女がイギリスで薬剤師になるまで
相当時間がかかってた
そんなにフラフラして何をしたいのか
全然わかってなかったけど要は

 

 

 

日本で働きたくない

 

 

 

こういうことだったようだ

 

 

 

国内で薬剤師ならだいたい病院、薬局勤務か

製薬会社などに入るのが一般的だけど

彼女の場合日本で正社員としては一切勤務せず

もともと海外旅行が好きで

主に外資系の製薬会社に派遣され

薬事、DI(Drag Information)の仕事で稼いでは

海外に出かける
という生活パターンだった

 

 

当時は景気の悪い時代なのに定職にも就かず

お金が貯まっちゃぁ海外旅行とはずいぶん呑気だな…

くらいしか思ってなかったけど

そんな生活の中で上のような結論に達したらしく
旅行しつつも海外で薬剤師として働く道を模索していたらしい

 

 


ただ彼女は日本生まれの日本育ちで

語学習得のハードルがあるため
英語圏で薬剤師資格移行可能な国、大学を探し
あれこれ応募するも
返事が来なかったり条件が悪かったり

 


準備のために短期で語学留学してみたり
ネットの時代ではないので
旅行がてら現地に行ってみたりと
かなりアナログな方法での模索だったから
今考えるとよく一人でやったよなぁと思う

 

 


結局一番先に返事をもらえた

イギリスの大学に行ったということらしい

 

 

おなじEUの国の人であればそのまま資格は使えるが
使えないアジア圏、アフリカ圏の人たちは
相当勉強しないと難しいらしい

1年に何度もチャンス(テストの)があるわけでもないみたいだし
その結果優秀な移民が残るってパターンかもね

 

 

 

そんな話を聞くついでに

イギリスの医療事情について聞いてみた

 

 

 

医者に診てもらえない

薬も出してもらえないって聞いたけど

なんで?

 

 

 

それは医療費をかけたくないから真顔

 

 

 

ただこれだけの理由らしい

 

 

 

あぁまぁね(NHSなら)医療費タダだからね

 

 

 

 

インフルエンザになってもタミフルなんてださないよ

だって薬飲まなくても7日で治るものが

飲んで4日に短くなるだけだもん

短縮するためだけに薬を処方するのは

金のムダっていう考えだから

 

 

 

なるほど…

やっぱスタンスが全然違うわ

 

 

 

私だったら病気がどうこうよりも
この苦しい症状をなんとかしてくれ~
と思うが

 

 


じゃ、喘息発作でめちゃくちゃ苦しいときはどうするの?

 

 


と聞いたら

 

 


救急に連絡するしかないね

 

 


とのこと

救急でもすぐに処置してくれるんだろうか?

 

 


あの苦しさを何時間も耐えながら待つなんてムリ・・・

 

 

 

もうちょっとイギリスの医療事情を詳しく調べてみると
日本でいうところの国保(=公営)と民間の二本立てといったところかな?

 

 

 

基本的なサービスは

登録したかかりつけ医にみてもらうんだけど

圧倒的に数が足りないので

初期診断(プライマリ・ケア)において医者のサポートできる資格をもった

医者以外の医療者(看護師なり薬剤師なり)が

医療コンサルを担ったりしているみたい

(このあたりの話はあんまり裏取ってないから自信ない)

 

 

同級生の彼女の場合はNHS(公営)の病院勤務で

その資格取得をしようとしているらしく

またいまだにレポート提出の締め切りに追われた生活みたい

 

 

公営民間の二本立ての話は

その手もあるよな

との印象

 

 

医療費削減については

この日本でもかなり切羽詰まった事案だからね

両極端でさらに貧富の差が明確になりそうだけど

 

 

 

 

ただおしゃべりしてただけでもないんだな

彼女が何をしてて

どうしたかったのかがやっとなんとなく分かってきた

 

 

そんな夜でした