ロイヤルオペラハウスにて
一生忘れられない・・ そんな白鳥の湖。
世界一の白鳥と謳われるマリンスキー看板プリマ、ウリヤーナ・ ロパートキナのオデット/オディールを観てきました。
スワンレイクは群舞の美しさもみどころなのですが、マリンスキーのスワンレイクはコールドバレエ(群舞)にも定評があるそうで、ロシアのバレエにさほど興味がなかったわたしも、これは!!!と早々にチケットととっていました。お目当ての席を確保。
もちろんチケットは完売でした。会場の雰囲気もいつもと違って、期待値の高さが公演前から感じられた。
バレエ友達と、冷たいロゼで乾杯。
公演後のカーテンコールより
MARIINSKY BALLET "SWAN LAKE" at Royal Opera House
群舞(コールドバレエ)も、ロットバルトも道化師 Jester もオケも(本場マリンスキーオーケストラでした!)すばらしかったです。
ロパートキナの踊りは、もう別次元でした。オーバーだけど、生きてるうちに観れてよかった。ここまで感動するとは正直思ってなかったのでびっくりしてます。
テクニック、とか、表現力、とか、音楽性、とか、そういう言葉で語れる次元じゃなくて
(そもそも私にはそんなに語れないけど)
彼女の踊りは
「そのもの」
でした。
そのものだから、飾る形容詞がない。
人間という存在を超えてて、もっというと白鳥すら超えていて、神の領域に達してるような、そんな。白鳥の姿をかりた、神、または「音楽」の踊りをみていたような感じがしました。
バレエを観ていてこんな気持ちになったのははじめてです。
image taken from the web
ひとつ、何度もおもいだしては、夢をみていたような気持ちになるシーンがあります。
黒鳥(オディール)の見せ場、32 回転のフェッテ・アン・ トゥールナン。
音楽にあわせて同じ場所で連続して32 回ピルエットをするのですが
その最後、フィニッシュで
まるでスローモーションのように、ゆっくり音楽と一緒に手脚をデヴェロッペして
空中でとまった。
ポワントに乗ったまま・・
(これは白鳥ですが、こういうポワントのアティチュードで)
会場全体の息をのむ音にならない音、、「気」というのかな、ものすごかった。 割れんばかりの拍手でした。 わたし、どれだけ息とまってただろう。
過酷な32 回転 フェッテ・アン・ トゥールナンからこんなにスローで優雅なフィニッシュは観たことがなくて(有名なシーンなので映像はいろいろ観たことあるんだけど)
まさしく超人技だとおもいますが、踊りの呼吸が感じられて、音楽そのものだった・・ごく自然だったことにも感動しました。
最後はスタンディングオベーション
オデット/オディール・・・ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子・・・エフゲニー・イワンチェンコ
一緒に行った友人も、過去にマリンスキーもボリショイもロイヤルバレエの白鳥もみたけど、今日のはすごい、なんかすごい、と感激していました。 ロイヤルオペラハウスがこんなになってるのもはじめて、とも。
* ちなみに王子は、NHKプレミアムシアターで放送されたマリンスキー スワンレイクで主演したティムール・アスケロフの方が躍動感と感情に満ちていて好きでした。このときのオデットはエカテリーナ・コンダウーロワ。若々しい彼女の白鳥も、とても麗しかった。
ロパートキナといえば、白鳥というイメージでしたが、ますます彼女がオデット・オディール以外を踊るのが想像つかない・・ (ので逆に観てみたいかも)
マリンスキーのロンドン公演、ロパートキナと並ぶマリインスキーの宝、ディアナ・ヴィシニョーワの「シンデレラ」も来週みてきます。バレエ贅沢シーズン・・ふだん節約しないと。笑 先月は English National Ballet の「ロミオとジュリエット」(カルロス・アコスタとタマラ・ロホの黄金コンビ、Royal Albert Hallにて)、とはじめて「コッペリア」(やはりタマラ・ロホ English National Operaにて)を観てきました。
日本もボリショイバレエやパリオペラ座の来日で盛り上がっているでしょうね!世界トップクラスの芸術に触れることができること、ほんとにありがたいですね。
人間の域を超えたなにかを感じたロパートキナの踊り。
しあわせな一夜でした。ありがとう!
じぶんの備忘録として
アタラクシア 心の平静
「外界から煩わされない魂の平静な境地」@うちのダイニングテーブル 笑
バレエ記念日。前に進むということ
できない自分に真正面から向き合うこと、恥ずかしさ、不安、恐れを克服すること
すこしずつ進歩。ひとつの目標
0→5になるなら、5→10ももっとその先も、できるはず。
さて、今日もわたしはひろくなったダイニングでピルエットの練習・・
(あれから続いてます! 3日目なのでさすがに。笑)
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