手に入らなかったものは
手に入ったものより
強烈に記憶に刻まれる。
買ってもらえなかったおもちゃ
自分の力では到達できなかった地位、役職
片思いをしていた男の人
大人になっても
精神的に幼かった私は
いつまでたっても
手に入らないものを持ってる人に
「いいな!羨ましい!」が言えなくて
自分を、環境を、タイミングを、はたまた誰かを恨んで
でも決してそれを表には出さず
「別に手に入らなくても平気。
そんなに欲しかったわけじゃないよ。」
って振舞うことで
いつも自分を保ってた。
張り詰めてて
どこか尖ってて。
そんなことをして
何の意味があったのか
今となってはよくわからないけど。
でもその時のわたしには
それが精一杯の強がりで、
素直になることより
強がることの方が簡単だった。
素直になる難しさに気づいたのは
それからさらに数年たってから。