皆様、こんにちは🤗🌱
 
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
 
 
今回も職場での出来事を記したいと思います。
 
 
 
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就職が内定した三年生が卒業式を間近に控えた中、私はある生徒(Yくん)にこう言いました。
 
私「社会に出たら楽しい事がたくさんあるし、人との出会いもたくさんある。卒業したら思い切り人生を楽しむんだよおねがい
 
Yくんは、家庭環境が複雑でとても辛い思いをしてきたのを、私は一年生から見てきました。
 
顔はニコニコしていても、時々「辛い、○にたい」と私に相談する事もあり、その度に「卒業したら自立して、自分の人生を楽しめるから頑張ろうね」と、励ましました。
 
 
ところがYくんが、またニコニコしながらこう答えました。
 
Yくん「社会に出ても楽しくないよ。」
 
私「えっ?どうして?」
 
Yくん「S先生が言ってたから。」
 
 
 
唖然としました。
 
が、すぐにこう伝えました。
 
私「S先生は楽しくないかもしれないけど、YくんはS先生とは違う人間だからね、大丈夫、世の中にはいろいろな人がいるけど、しっかり自分の目で見るんだよ。自分次第だからね。」
 
 
 
数日後、S先生を見かけた私はすぐに駆け寄り、Yくんの話の事実確認をしました。他の卒業生にまた同じ言葉を言って欲しくはないからです。
 
すると……………
 
S「あ、言いましたよ。あいつはいつもネガティブだから………あーだこーだ………」
 
私「わかりました、たとえYくんがネガティブだとしても、これから社会に旅立つ生徒に世の中が楽しくないって言うのはどうなんでしょうか。できればバランスよく、辛い事もあるけど、楽しい事もたくさんあるからと伝えていただきたいのですよ」
 
S「でもあいつは○○だし、○○だから…………」
 
 
全く会話になりません。なので、
 
私「生徒にオマエとかアイツとか、それもちょっと違うと思います。生徒は友達じゃないですよね?」
(生徒に対していつもオマエと呼んでいるので)
 
と、突っ込みをいれました。
 
すると、唇を震わせ、怒りの表情で
 
S「わかりましたぁ!もお、言いませんから‼️」
 
 
私「え?もしかして怒っていますか?」
 
 
ものすごく怒って部屋から出て行ってしまいました。
下顎が、ブルブルと震えていました。
 
S先生は私と同じ50代ですが、昨年からの新任の先生です。なんでも前職は警備員だったらしい。
 
生徒とのトラブルも時々あるので、助言のつもりでしたが、すっかり怒らせてしまいました。
 
 
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S先生にとっての社会は、楽しくないのでしょう。
生徒ともうまく心の交流が出来ない。
きっと、どうしたら良いのかすらわかっていなくて、もがいているのかもしれません。
 
 
Yくんに自分が見ている現実を分からせようとしたのでしょうか。
 
それが彼なりの愛情だったのかもしれません。
「世の中そんなに甘くないよ」って。
 
 
長い人生ですから確かに楽しい事ばかりではない。
挫折や絶望もきっとあるとは思う。
 
 
でも、自分の子供にもそう言えるの?
例えば自分の我が子にも、未来は悪いことばかりが起きるよって言えるの?
 
そんな風にモヤモヤした気持ちを少しだけ抱えていました。(S先生にお子さんは居ないらしい)
 
 
 
 
 
するとその後、昨年の卒業生から今年の卒業生宛てに手紙が送られてきました。
 
 
 
 
 内容を抜粋します。
 

社会人になったら色々大変なことがあると思います。(私もありましたから)

でも、周りにいる上司、同僚、親がいますよ。困ったことがあったらすぐ周りの人に相談して下さいね。相談をしないで溜め込んでしまうと、自分が壊れてしまうので、相談を忘れずに。

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この三年生メンバーが集まったのは奇跡です。このメンバーで学んだこと、出会えたこと、それが奇跡です。卒業をするから別れじゃない。新しい出会いが待っていますよ。卒業は新たなスタートです。

私が中学校の頃に尊敬する先生から言われた言葉があって、それが

「ありがとうの数だけ人は優しくなる」

「ごめんねの数だけ人は賢くなる」

「さよならの数だけ人は愛を知る」

っていう言葉があって、学生の頃もそうだけど、ずっとこの先の人生、年齢を重ねてもその言葉って「ああ、そうなんだな」って心に残る言葉だなって思っています。

皆さんも、前向きになれる言葉を探してお仕事頑張ってください。

卒業しても離れるのは距離だけだから!

 

 

………これを読んで涙が出ました。

ほんの1年たらずで、こんなにも成長し、後輩に宛てた希望と愛が溢れる、心のこもった温かい文章でした。

 

 

ああ、この子たちはきっと大丈夫なんだ、私たちが思うよりも強く逞しく生きて行ってるのだ、そう思うと胸が熱くなりました。

 

そして、改めて

 

言葉は使い方によっては、人に希望を与えることが出来るのだと再確認する出来事となりました。

言葉1つで、希望を与えたり、失望を与えたり、喜ばせたり、悲しませたり、憎しみや苦しみを生み出すことがある。

 

言葉はエネルギーですね。

 

 

そして、S先生に対して

自分の放った言葉に「愛」はなかったかもしれないなぁキョロキョロ

 

と、反省するのでした。

(S先生とは、その後普通に接しています)

 

 

 

子供だと思っていても中身は大人以上の子供たち。

 

今回も、目の前の現象に学ばせていただきました。

私もまだまだ血の気が多く、まだまだ学びが続きます。

 

改めて、言葉のチカラってすごいですね。

 

 

 

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました🤗