恩師 三浦みどり先生を偲んで
とうとう恩師とのお別れの時が来てしまいました。私が多大な影響を受けた師、三浦みどり先生が、去る2月4日、立春の日に旅立たれました。明日から3月。桜の季節を前にして、この知らせを受けた寂しさは言葉に尽くせません。 三浦みどり先生の演奏先生は音楽家として大きなご業績を残され、音大教授として多くの後進を育てられましたが、そのお姿はいつも謙虚で、少しも偉ぶることがなく、凛とした中にも温かな親しみを感じさせてくださいました。人としても演奏家としても、本当に尊敬できる先生でした。昨年10月、卒寿を祝う「三浦みどり先生を囲む会」にはお元気なお姿でご出席くださり、門下生の演奏を温かく聴いてくださいました。そのお姿を拝見できたことが、今となっては何よりの思い出です。 「三浦みどり先生を囲む会」今までのプログラム 先生の米寿の時にソロで演奏 みどり先生と連弾演奏「囲む会」は退職後、門下生が感謝を込めて始めた会で、途中お怪我やコロナ禍による中断はありましたが、21回まで続きました。私はソロや先生との連弾で何度か演奏し、最後の会でも演奏を聴いていただけたことは、私にとって大きな喜びであり救いでもあります。学生時代の私は決して熱心な学生とは言えませんでしたが、先生はいつも変わらぬ眼差しで、一音一音の大切さを教えてくださいました。うまく弾けない時にも決して見放すことなく、「音の向こうにあるものを感じなさい」と静かに語ってくださった先生の言葉は、今も私の中に生き続けています。年月を重ねるほどに、先生の音楽の深さと芸術に対する真摯な姿勢の尊さを実感するようになりました。私が音楽を通して学んだ大切なことの多くは、先生から授かったものです。先生との思い出の記録を、いくつか写真とともに添えさせていただきます。 先生のCDと囲む会で演奏なさった曲目先生から受け取った音楽の心を胸に、これからも歩み続けていきたいと思います。心より感謝を込めて、先生のご冥福をお祈りいたします。 先生からいただいた数々のお手紙