29歳だった私は
「30までには子ども一人目ほしいなー」と考えていた。

毎月タイミング法で、月経周期28~30日で排卵辺りには
胸が張りおりものも増えていたのですごく分かりやすく
基礎体温も図ってにも疑わず独自でトライしていた。

半年以上何の変化もなかったときに、会社の上司が
「検査だけでもいってみたらー?」
「私ももうすぐ結婚するから今から行ってる~」と。

そっか。まぁ検査だけでも行ってみよー


そんな軽い気持ちで、会社の近くにあった
レディースクリニックを仕事終わりに行った。

先生の触診。



「ん?なんかあるなー」
「エコーと内視鏡でみよー」



「筋腫と、卵巣に腫瘍あるなー」
「両方ともソフトボール大くらいあるな」
「子供作るとかの前にこれ手術せなあかん!
すぐ手術の手続きや」



もう、頭が真っ白ね。
何の疑いもしてなかったから、唖然。

そのあと、大阪ミナミの夜泣きながら帰ったのを
今でも鮮明に覚えてる。


これが私の不妊治療への始まりにすぎなかった。
これが、現実。

このときはこれ以上ないくらい辛かった。
でも、これ以上辛い思い、痛みを味わうことになるなんて…。





手術にむけて、輸血用の血を抜くと貧血で倒れ
元々お酒を飲まなかった私は、麻酔が利きすぎるというハプニングで、先生も心配するくらい
麻酔が覚めなかったり、
腫瘍を病理検査にまわしてもらったところ
良性で異常はなかった。

入院中、内膜症であることもわかり
退院したら不妊治療するために婦人科クリニックへ通うことを決めた。