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まっちゃんのブログ

九州山江村・松本佳久の日々を書き綴ります。

Mちゃんへ
 佳久です。2008年10月31日20時03分。

返信が遅くなって申し訳ない。
稲刈りや籾摺りや長野県出張などで遅くなってしまいました。

1、半農半何:
理想の生き方だと思います。
現代の世で暮らしていくには毎日現金(税金・健康保険・電気・電話・ガソリン・ETC)が必要ですが、現金を何かの職業で稼ぎ、空いた時間に食料自給を目指して農業をするというのは実に人間らしい素晴らしい生き方だと思います。
ルソーも「自然に帰れ!」と言っています。

私自身、村議会議員という試験に合格して四年間限定の議会人生活を、もう13年も続けています。これがなければ子供達の学費も稼ぎ出せなかったでしょうし、農機具のローンも支払えなかったでしょう。何せ、今の日本国の農林業イジメはすさまじいものがあり、まるで日本国から農林業従事者を抹殺しようとしているようにさえ見えます。
その結果が中国製の農産物や加工食品・輸入事故米など、毒入り食品の流通です。因果応報ですね。

ほかの専門的知識を勉強することも無く、他産業に従事することも無く、ただ農業だけを続けてきた私のような者からすると、他産業で莫大なお金を稼ぎ、その金で土地を買いあさって農業を始めるという方には少し抵抗もありますが、それも世の流れでしょうかね。

(ここまで書いたら球磨農高農業科の同級生、錦町のM君が来たので一旦中止です。)

”再開”ーーー既に午前0時を過ぎました。

山江村農業委員もしています。
農地の売買などで農業者が購入する土地に対しては精一杯応援をしますが、他産業で働いていた方が余生のために田畑を手に入れるというのには少し抵抗したい気持ちです。しかし現実的には、農業を続けてきた人にはお金が無く他の仕事を続けてきた人にはお金があるという中で、売りたい人は少しでも高いほうへ売るようになります。残念な厳しい現実です。

とは言え、①自然を大切にする生き方、②今の日本の農業政策の誤りを理解していただく、③農山村を理解してその応援団になっていただく、④自然を離れて人間の生存は無いこと、などなどを理解していただく為には、もっともっと多くの人が農林漁業に携わって頂くことは、とても素晴らしいことだと思っています。

2、高木美保さん。
何年か前に、熊本県で全国菓子博覧会がありました。そんなに昔ではありません。2・3年前です。
そのとき、熊本県の菓子協会が博覧会に向けてのテレビ番組を作りました。
内容は、山江の栗で八代の菓子業者さんが「モンブラン」を作る、というものでした。
高木美保主演、場所は丸岡公園のT栗園、村人は松本佳久と和子、という設定でした。高木さんと一緒に色んなことを話しながら栗拾いをしました。

結論から言えば、高木美保さんは素敵な人でした。
茨城県か栃木県で農業をしていると話してくださいましたが、私から見ると、他産業で稼いだお金を使った農業という気がしました。
(本当の高木さんを知らずに失礼な言い方かもしれませんが。)
でも一つ理解できることは、高木さんは「農業をされている」ということです。ただそれだけでとても嬉しかったです。

哲学者の内山節(うちやまたかし)さんも農業をされています。
彼の場合は農業哲学もあり、私は好きです。尊敬しています。

3、最近、映画はほとんど観ていません。

4、山江村民テレビは少し動き始めました。実は今年の9月からマロンテレビ局長をしています。仲間とともに少しでも前進しようと動いています。色々と教えてください。

又書きます。ひとまず今夜はおやすみなさい。お元気で。
九州山江村・松本佳久。

我が家では9月24日から稲刈り・もみ乾燥・もみすりの受託作業を始めた。

最初は、余所の農家の稲刈り・乾燥・もみすり請け負い作業だ。


24日(晴れ)は20アールと23アール、計43アール、2農家の稲刈りをした。

26日(曇り)は55アール、1農家だった。

息子が山江機械利用組合のコンバインを借りてきて稲刈りをしてくれるので、大変助かっている。


今日28日は稲刈りをお休みにして、新しい米麦乾燥機を据付けた。

1号機(40アール用)は1995年購入、2号機(40アール用)は2001年、そして今回念願だった3号機(30アール用)を導入できた。理屈は良く知らないが、遠赤外線を利用して乾燥するため、美味しいお米に仕上がるという。

我が家を利用してくださるお客様のおかげで、徐々に高価な機械も導入できる。

大変ありがたいことである。


明日は雨との予報だが、晴れを待って山江村の稲刈りも進むだろう。

まさに秋本番である。


忙しい最中に、27・28日と鹿児島県志布志市までお邪魔して、山江村の住民ディレクター活動を報告してきた。

大隅地区にはNPO法人コミュニティラジオ局が多い。

現在、鹿屋・肝属・志布志が放送中であり、近いうちに垂水でも開局するという。


地元や都会の多くの方の尽力でうまく運営されているラジオ局だが、そもそもの呼びかけ人は鹿屋出身京都市在住の大山一行さんという方である。この方の故郷愛の熱意で始まったといっても良いだろう。


多くの仲間にも恵まれてなかなか順調な活動だ。

地域密着の地元ラジオ局として住民に愛され必要とされ、キャッチフレーズでもある”だれでもラジオ!どこでもリスナー”の理念どおり、大隅地区のコミュニティラジオ局として、益々発展されることを心から願っている。


27日は熊本市で「九州自治体法務研究会」も開催されたのだが、こっちは残念ながら欠席した。佐賀県の呼子で、「イカ道楽」という会社を経営されている社長さんの講演会だったのだが聞くことは出来なかった。体は一つ、残念である。


なんだか忙しい毎日だ。


9月11日という日は、何か特別なことが起こる特異な月日なのだろうか?


2001・9・11は、ご存知アメリカ同時テロでニューヨーク市の世界貿易センター高層ビル2棟が、多くの犠牲者とともに灰燼に帰した日だ。


そして、2008・9・11。

蒲島熊本県知事は川辺川ダム建設中止を表明された。

計画発表以来42年という歳月が過ぎて後の大決断・大英断である。

(実際の構想発表からは既に58年間が過ぎ去っている。)


知事の発言要旨があったのでアドレスを貼り付けておきます。県議会での発言とほとんど同じだと思います。

http://www.pref.kumamoto.jp/sec_img/0141/200811120707032.pdf へのショートカット


発言の最後のほうに、人吉球磨地方や熊本県が、球磨川など地域の宝を大切にしながら末永くこの地域で生き抜いていく方策を示唆しておられることが、とても印象的です。


いつでもどんな時でも、自然とともに歩む人間でありたいと思います。