「そうそう、そんな感じで縫ってくれる?」

「奥様、こちらの飾りは如何すれば宜しいですか?」

「ああ、それはテーブルに置いて。
こっちは天井から吊り下げて置いてね。」


屋敷の広間で、ウンスが何か準備しているのは知っていたが、使用人達を巻き込んでまで大掛かりになっているとは思わず。


ヨンは、書斎から出ると子供部屋で遊んでいた三人の子供達を連れ、広間へと進んでいく。



「ウンス、何を・・・」


「あっ、まだ駄目よ。
ヨン、子供達を連れて部屋に行ってて。」


閉め出されてしまった。
仕方ない。


ヨンは来た廊下を、三人の子供達と一緒に子供部屋へと戻る羽目になってしまった。


庭では、スリバン達により黒の布や橙色の布に覆われ、机が運び込まれ、その上には料理やら大量の菓子が並んでいく。
また、天界のお祭りか?
ウダルチ達も夕刻から来るのであろう。


ヨンはウンスが楽しめるのであれば良いかと思いつつ、三人の子供達と積み木や毬やらで遊んでいた。