「シャイン、どうしてもか?」

テサンは真剣な眼差しで正面からシャインを見つめていた。
シャインは、テサンの問いかけに振り向くと、相変わらず無表情のまま淡々と言葉を紡いでいく。

「前から話してあったはずよ。
時期が来たらそうしてねと。
この話は、終わりにはしないわよ。」

ドサッ!

一斉にその場にいた四人が音のした方向を見ると、床に倒れたウンスがいた。

「ウンス⁉」

ヨンは慌てて駆け寄り、ウンスを抱きかかえ頬を軽くたたく。

「ウンス、ウンス。」

ウンスはヨンの腕の中でぐったりとしたままだった。







遠くで声が聞こえる。

懐かしい声。

愛しい声。


何を話しているかは、ウンスには分からなかった。
只、その声が心配そうな声色であることはわかった。

『そんなに心配なことがあるの?
大丈夫、なんとかなるわよ。
今までもそうじゃない。
そう、もう少ししたらいつも通りになるわ。』


ウンスはだんだんと意識が無くなっていった。