ドルドーニュ県の南西、ベルジュラックの東に広がるペリゴール地方には、誰もが楽しめるものがある。長い歴史とその史跡、おいしい食べ物とワイン、そして「黒いダイヤ」と呼ばれるトリュフだ。
ベルジュラックからD32号線で東へ向かい、農地や森を見ながらドライブしよう。歴史建造物指定の12世紀の教会があるリオラック・シュル・ルウの村を抜けると、サンタルヴァに着く。歴史あるこの町は、この地域で最大のトリュフ市場が立つ“トリュフの王国”だ。
黒トリュフは石灰岩の斜面を好み、樫などの根の下に自生する。1キロあたり4000ドル(約40万円)の値がつく。どこで採れるかは人に知られないよう厳重に守られている。トリュフハンターは訓練した犬を使ってこの宝を見つける。トリュフをほんの少し削って入れるだけで、その繊細な風味のおかげでフォアグラやパテ、オムレツの味が格段に引き立つ。
毎週月曜朝に開かれるサンタルヴァのトリュフ市場は、商売と祭りを兼ねたイベントだ。たくさんの人が香り高いきのこをのせた台の前を、列をなして行き交う。
この地域に滞在するなら、近くの村、トレモラやパウナを尋ねよう。中世の城壁や囲いのある中庭、古いアーチ道などが残っている。2つの村にはすばらしいレストランがあり、ペリゴールの郷土料理が味わえる。
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ベストシーズン サンタルヴァのトリュフ市場は11月から3月まで毎週月曜日の午前中開かれる。トリュフはすぐに売り切れるので早めに行こう。
■旅のヒント おすすめのレストランは次の通り。要予約。堂々たるパウナ大修道パウナ大修道院の傍らにある「シェ・ジュリアン」。トレモラの市場が立つ広場にあるミシュランの星のついた「ル・ヴィユー・ロジ」か、「ビストロ・ドン・ファス」。フランスの田舎のレストランは、日曜日の夜は休み。
【見どころと楽しみ】
フランスの黒トリュフ
■冬、ペリゴールで採れる黒いトリュフは、セイヨウショウロという種類のきのこだ。樫やはしばみの根の元で育ち、地面から10~40センチほどの地中にできる。生のトリュフは青黒く、刺激的な土の匂いがする。表面は無数の小さな瘤で覆われているが、拡大鏡で見ればその1つひとつが丸みを帯びているのがわかる。中は黒っぽい濃い色で、大理石模様のように細い白い線が走っている。
■トリュフは大きさと形によって格付けされる。エクストラ(特級)は大きく完璧なトリュフ。1級はそれより小さく、無傷の丸いトリュフ。2級は形がいびつなもの。割れたり欠けたりしたものも売られている。買うときは、柔らかい部分がなくて、香りが強いものを選ぼう。
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