香辛料のきいたインドの伝統料理を味わいたいなら、オールドデリーの活気ある市場は外せない。
オールドデリーの中心を貫く繁華街、チャンドニー・チョーク。「月光の道」という意味だ。17世紀、ムガール帝国の皇帝、シャー・ジャハーンがこの通りを造らせた。それ以来、この一帯はデリーきってのにぎわいを持つ市場として成長してきた。大通りと何本もの路地では、かごに入れた鳥から電卓まで、あらゆるものが売られている。
チャンドニー・チョークは、伝統的なインドの味に出合える場所でもある。ワダ(レンズ豆やじゃがいもで作るドーナツ)やパニプリ(揚げパンにカレーなどの具を詰めたもの)など、屋台のチャート(スナック)料理に挑戦しよう。
チャンドニー・チョークには、数百年にわたって、親から子へと代々レシピを伝えてきたお菓子屋もある。細長く伸ばした生地をギー(液状バター)で黄金色に揚げ、甘いシロップに浸したジャレビスは、地元の特産だ。
激辛料理でほてった口をナムキン・ラッシー(塩辛いヨーグルトドリンク)で冷やしたら、人混みや山羊、トライショー(輪タク)や牛車をかき分け、衣料品や宝飾品、土産物などの店を見て回ろう。買い物が済んだら、歴史ある邸宅が立ち並ぶ脇道を散策したり、近くの寺院を訪れてもいい。インド最大級のモスク「ジャーマー・マスジッド(金曜モスク)」や、ムガール帝国時代の城塞「赤い城」を見ずして、デリーの旅を終えるなかれ。
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■ベストシーズン 市場は毎日午前10時~午後4時まで。日曜日には多くの店が閉まる。祝日はとても混雑するので、できればほかの日を選ぼう。
■旅のヒント 輪タクでチャンドニー・チョークを回れば、そのにぎわい、匂いや音を違った角度から体感できる。市場の向かいにある「赤い城」では数百台が客待ちをしているので、つかまえるのは簡単だ。運転手においしい屋台を教えてもらおう。市場内の店は移転したり入れ替わったりするので、現地の人からの情報は貴重だ。
【見どころと楽しみ】
<オールドデリーの味>
■チャンドニー・チョークのすぐ南には、ラル・マンディールをはじめとするジャイナ教寺院があり、多くのジャイナ教徒が暮らしている。彼らは厳格な菜食主義者なので、付近のレストランではデリーでも指折りのベジタリアン料理を出している。
■チャンドニー・チョークにつながるパラサ・ワリ・ガリという路地には、パラサ(香辛料をきかせた具を乗せたり包んだりして食べる薄焼きパン)の専門店がずらりと並ぶ。
■「赤い城」近くのファテプール・チョークにあるジャニズアイスクリームはラブリ・ファルーダで有名。カルダモン風味の甘くて濃い牛乳に、麺とナッツを入れて冷やしたものだ。
■デリー名物のチャート(スナック)を味わうなら、シュリー・バラジ・チャート・バンダル(チャンドニー・チョークの店番号1462)、ララ・バブ・チャート・バンダル(同1421)、ナトラジ・カフェ(同1396)などの気取らない店に立ち寄ろう。
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