流れ星か路傍の石か -2ページ目

流れ星か路傍の石か

まっすぐ欲望のまま我が忘備録

幸せな疲れを感じつつ、時差も何のその。ぐっすりと寝た翌日。
 
ホテルのバイキング朝食を食べる為に1階へ降りる。
自分が泊まっていたホテルはWeekend of the Deadのお客さん達も利用していて朝食スペースに昨日見た人達が。そこに居る殆どがWOTDのお客さん。自分みたいに単独で来てる人、仲間と来てる人、カップルで来てる人と様々。
 
挨拶を交わし、朝メシを食べる。イギリスの食事、全然美味しいよ。特にサクサクのクロワッサンがめっちゃ美味かった。
 
 
 
たらふく朝メシを平らげ部屋に戻ってシャワーを浴び、ゴールドパス購入特典のイベントTシャツとラバーバンドを身に付けて身支度済ませ、サインしてもらう私物をカバンに詰めて出発。
 
そしてもう一つ、忘れてはならないのがイベントパンフだ。パンフにはゲスト全員から無料で一筆づつサインを入れてもらえる。これはWOTD特有のシステム。嬉しい計らいだね。
 
 
またまたゴールドパスの特典である30分前入場を済ませ、再び夢の会場へ。昨日のド緊張はどこへやら。リラックスして臨むことができた。
 
基本的に状況と流れは昨日と同じ。サイン貰ったり写真撮ったりトークショーを見たり他のお客さん同士で会話したり。
 
 ここでドイツから来た一組の夫婦に声を掛けられた。マイケル・クレスラー、そして奥様のビアンカ。ドイツのクックスハーフェンというところから車でイギリスまで来たと言う。
 
マイケルからビールを1杯ご馳走になった。カジノ内のラウンジに腰掛けて呑みながらお互いにサインを書いてもらった私物グッズや、どういう話の流れでそうなったか忘れたけど日本とドイツの免許証や資格証の見せ合いっこをした。
 
日本のDVD、Blu-rayジャケをとても興味深そうに見ていた。中でも「バーニング」のBlu-rayジャケに反応していた。「バーニング」にはトム・サヴィーニ兄貴が特殊メイクを担当しているので、サインを書いてもらう為に持ってきていた。
マイケルはこの映画がお気に入りらしい。
そこで、この映画に登場する殺人鬼クロプシーの日本名を教えてあげた。
 
「日本では彼を“バンボロ”って呼んでるんだよ。」
「バンボロwww いいね! バンボロ!!」
マイケルはバンボロという名前が気に入ったらしい。
 
「そうバンボロ!w」
「バンボロバンボロー!w」
「「バンボロ!!www」」
ゲラゲラとお互い笑う。すぐに仲良くなり、クレスラー夫妻と友達になった。
 
英語が満足に話せなくても、大好きなものが共通していれば友達になれる。人種や国なんて関係無く仲良くなれる。趣味の力は偉大だと身をもって痛感して感動しちゃったね。
 
 
 
 さて、お酒も少し入り調子が出てきた。しかも昨日である程度のイベントの流れやシステムも理解出来たし、気持ちに余裕が現れた。
 
 残りの私物サインとイベントパンフへのサインを貰いにいざ出陣。
 
まず訪れたのがロメロ監督の作品で数々の名脇役とスタントを演じたタソ・スタブラキス。サインを書いてもらった後のセルフィー撮影でガシッと力強く肩を組まれて1枚。
そしてタソが「もう1枚いこうじゃないか。」と言った途端、いきなり手が首元に。
ノリの良い楽しい方でした。ちなみにタソのサインはめっちゃシンプル。
 
 
お次はサヴィーニ兄貴の席に。ちなみに兄貴のお隣に座ってらっしゃるのは奥様のジョディ。
前日のの6/12点の残りとイベントパンフ、6+1点のサインを貰う。
 
サインチケットを奥様に渡すなり、「今日もあなたは多いわね!」と笑顔。「そりゃあもう兄貴はレジェンドですから!」と返す。横で兄貴はフフッと微笑み、サインをしてくれた。
 
兄貴と奥様にお礼を言い、席から離れる。
 
 
 
そして昨晩、寝る前に思いついた事を実行するために受付へ向かう。受付には主催者マーカスの奥様、トレイシーがイベントグッズや追加チケットの販売を担当している。
 
「あら、おはようヤマト。よく寝れたかしら?」
「おはようございます!とてもよく寝れました。昨日も今日も楽しい時間をありがとう!」
「それは良かったわ。今日もまだまだ終わらないからいっぱい楽しんで!ところで、何か買いに来たの?」
「はい。ジュディス、ゲイラン、ロリのサインチケットを1枚づつお願いします。」
 
支払いを済ませ、3枚のチケットを受け取る。
 
「あなたは特にサインチケットを多く買ってるけど、また何かに書いてもらうものが増えたの?」
「はい。昨日、4人で撮った写真に。」
「あーー!あれねw」
 
 
 
そう。昨日撮影したウルトラ兄弟ポーズの写真にサインを入れてもらおうと昨晩思い付き、受付に来たのだ。そのままの写真でも十分嬉しかったが、人間というのは欲深いもの。更に唯一無二のものにする為、せっかくだからとサインを入れてもらいたくなっちゃうんだね。
 
 
 
それではまた次回。
 
 
 
 
 
───つづく。
 
 

 

 

前回の続き。

 

 

 

お客さん達もぼちぼちと帰り始め、会場が徐々に落ち着きを取り戻し静かになってゆく。ああ、長いようであっという間だった怒涛の初日が終わるのかーと一息。すると運営スタッフのマーカスが話しかけてきた。

 

「やあどうだった?楽しんだかい?」

「最高だった!本当に夢のような時間だったよ!ありがとうマーカス!」

「それは良かった。君はゴールドパスを持っているから今晩のディナーパーティーに参加出来る。場所はこの会場で夜8時から始まるからね。」

「わかった。ありがとうマーカス。」

 

マジでイケメンのマーカス。

ディナーパーティーは各ゲストでテーブルが振り分けられる。ゲストは10人なので10のテーブルが用意される。そして各ゲストを囲んで食事会という流れ。

 

「ヤマト、君のテーブルにはロリ・カーディルが座るからね。」

「」

 

ああ、夢はまだ覚めぬ。

 

ここで突然だけどマーカスの簡単なご紹介を。

マーカス・ルイス氏はイギリスのホラーコンベンション、Weekend of the Deadの創立メンバーであり主催者である。この年の2017年は3回目の開催。イベント運用とスタッフをまとめる責任者の立場もこなしながら、トークショーの司会も兼用する。好きなロメロ作品は「死霊のえじき」。そしてめっちゃフレンドリー。奥様と娘さんもコンベンションのスタッフとしてお手伝いをしている。本当に仲良しな家族。ちなみに本職は消防士さん。

マーカスと記念撮影。(御本人から掲載許可を頂きました。)
 
 
そしてコンベンションパンフにマーカスのページが掲載されていたのでサインを書いてもらった。嬉しそうにサインを書いている顔が今も忘れられない。
 
いい人なの。ホントに。

 

 

 

マーカスに一旦別れを告げ、ホテルへ戻る。

荷物を整理してシャワーを浴び、身支度を終わらせてもう一度夢の会場へ。

 

これが夕食会の入場チケット。これを提示して入場する。

 

 

 

雰囲気はこんな感じ。料理はバイキング形式。
お酒に関しては記憶が曖昧だけど、カジノのスタッフに注文してその都度の支払いだった気がする。

 

 

そして自分のネームカードが置かれた席に着く。こういう名前入りのイベントグッズって嬉しいよね。
 
そして、目の前向かいにロリ・カーディル。座ってらっしゃる・・・。おっそろしいわあ・・・。いや!もちろん嬉しいのよ?嬉しくて夢のようで幸せなんだけど、逆に現実味が無くて怖いのですよ・・・。

 

 

 

そわそわしてる間にマーカスがステージで挨拶。夕食会が始まった。

 

イギリスに到着してから何も食べていなかったので腹ペコ。何よりも食べるの忘れるぐらい楽しかった。イギリスの食べ物ってあんまり良い噂を聞かないから不安だったんだけどこれがまたね、美味しかったのさ。名前は分からないし写真にも撮ってないけどビーフシチューみたいな料理がめっちゃ美味かった。半日以上何も食べてないから思わず夢中でがっついてしまった。

 

育ちが悪いもんで、ナイフとフォークを使い慣れていない。今後、海外で飯を食う時のために箸を持参するべきだと教訓を得た。

 

おかわりをするため、席を立ちバイキングに並ぶ。周りを見渡せばお客さんもゲストも楽しそうに会話をしながら夕食をしている。日本で有り得るかい?こんな光景。

 

ふと一番近くのテーブルには目を向けると食事をしているトム・サヴィーニ兄貴が!!

思わず撮影してしまった。兄貴の食事している姿は特典映像じゃ見れないもの。ごめんよ兄貴・・・。

 

こういうパーティーの時、セルフィーによるツーショット撮影はゲストの了承があれば基本的にOKだそうだ。

 

せっかくなので同席させてもらっているロリと記念撮影。照明がすごいことになってるけど嬉しかったわあ。

まだこの時御存命中だったジョー・ピラトーについてロリが話していた。

「ジョーはね、お酒飲み過ぎなのよ。」

とても印象的だった。

 

 

 

日本のタレントや俳優、女優と面と向かって食事会なんて、まずあり得ないこと。写真撮影もマナーを最低限守れば基本的にフリー。そしてゲストと気軽に絡めるなんて尋常じゃない。日本の芸能界、色々しがらみがあるだろうけど我が国は是非見習って欲しいイベント形式だ。行儀よくマナー守れる人間ばかりじゃないから仕方ないことなんだろうけど・・・。

 

 

 

あっという間に1時間程経つと、ゲストの方々が徐々にホテルへ帰っていく。一日長丁場、本当にお疲れ様でした。

 

お客さんとWOTDスタッフがまだほぼ会場に残り、仲間同士で語らったりお酒を飲み交わしたりしている。

 

そんな中、マーカスからアナウンスが。呼び出されてマイク持たされて喋らされた。恥ずかしいから何を喋ったのかは書かない。そして何やらショーが始まるらしい。

 

「死霊のはらわた」の原題、「Evil Dead」のパロディで「Elvis Dead」なるモノマネ芸人さん?のショーが今日のフィナーレを飾るそうだ。

 

見た目はチープだけど、動きはなかなかの再現度。基本的に「死霊のはらわた2」のアッシュのモノマネをしつつ、エルヴィス・プレスリーのナンバーを歌うというショー形式。寄席で言うところの色物の芸風。

 

「いよっ!」「待ってました!」「よいしょーっ!」と意味も無く日本流に掛け声を飛ばして遊んだ。

 

この会場にアジア人は2人だけなので目立ってしまうらしく、アタクシも多少絡まれた。

写真がブレブレで申し訳ない。この人めっちゃ動くんだもの。動画で撮影すればよかった。床がやたら汚い理由は、この芸人さんが「死霊のはらわた2」で取り憑かれた右手が頭に皿をぶつけて割るシーンを再現したため。

 

この後誰が掃除したんだろう・・・。

 

 

 

円もたけなわ。会場を後にしてホテルへ戻る。

さすがにヘトヘト。

でも、楽しくて疲れるなんていつ以来の事か。

 

 

 

この夢は1日だけでは終わらない。まだ明日がある。

明日の日曜日はイベント2日目で最終日。

なんて幸せな余韻の夜なんだろう。

 

 

 

明日の最終日に思いを馳せながら眠りにつく。緊張と楽しさと嬉しさで盛り沢山の初日が終わった。

 

 

 

 

 

───死者の週末 初日 終。

 

 

前回の続き。

 

 

 

ロメロ監督ゾンビ三部作のヒロイン3人にウルトラ兄弟のポーズで写真を撮るという夢のコラボを達成し、偉大なる爪痕(自称)を残すことができた。

 

自分は喫煙者なので、一服できる場所を探す。会場の外に灰皿が設置されているので移動する。

 

例の写真を撮った直後の一服が美味いのなんの。イギリスの灰色の寒空の真下で煙と達成感をゆっくりと味わう。

 

2本目のタバコを吸いながら思い付く。「この勢いでゲスト全員との集合写真もウルトラマンでやってやろうじゃん。」と図に乗った作戦を立てた。だってそりゃあこの波に乗らない手は無いでしょうよ。

 

 

 

会場へ戻り、時間までトークショーや会場内の雰囲気を楽しむ。

 

基本的に、各ロメロ作品に因んでゲストのトークショーが開催される。

これは「ゾンビ」のトークショー。
 
映画本編のダイジェスト映像を見た後にトークショーがスタートする形式。
 
 
 
こちらは「死霊のえじき」のトークショー。

 

 ここの記事まで読んで頂いている方はご存知でしょうが、アタクシは英語がよくわからんのです。なので、ひたすら聞いていても1割ぐらいしか話がわかってない。はい。アホの極みですな。実に勿体ない。

 

だけど勿体ないな〜〜と歯痒い思いをしている反面、目の前でスターが語って笑って動いているのを見れるだけでも大きな価値があると思った。こんなのなかなか見れるものじゃない。言葉がわからなくても、ずーっと見ていられた。

 

 

 

そんなこんなで時間も経ち、イベントも終盤に。そうなるといよいよ集合写真の時間。

 

数時間前の大成功で自分に妙な自信をつけることが出来た。多少は落ち着いた心持ちで撮影ブースの列に並んだ。よっしゃやったるわい!と意気込んだのもつかの間。

 

自分の番まであと3、4人。列が進むに従ってゲスト全員の方々が見えてくる。一眼レフのレンズの前には錚々たる顔ぶれ。

 
───うわこえぇ……。
 
さっきまでの意気込みなんか何処か吹き飛んだ。余裕も自信もクソも無い。
 
でも決めたからにはやるっきゃない。俺はやるしかない。もう一度腹ァ括れい!
さあいよいよ自分の番。この方々が全員こっちを見る。恐ろしい事ですよホントに。
 
ジュディス、ゲイラン、ロリはアタクシの顔を見るなり笑顔。まず深々と頭を下げた。そしてポーズの説明をしなければ。
正確には思い出せないけど以下のようなニュアンス(脚色濃いめ)でペコペコしながら説明した。
 
「大変恐縮ではありますが、このようなポーズで私と写真を撮って頂きたいのです。どうもすみません。」
 
ここでゲストの誰かが「パワーレンジャー?」と聞いてきたので「いやいや、違うんです。また別のジャパニーズヒーローであります。」
 
そして位置につき、撮影!
いよっしゃあああああああああああ
 
 
パシャリと撮影が終わった直後、ゲスト達から拍手が。中央のジュディスは笑っております。
 
まさか拍手されるとは思わなんだ・・・。我儘に付き合って頂いた皆さんには心から感謝しております。皆さんのノリの良さと懐の深さ、やさしさで良い思い出が出来ました。本当にありがとうございました!
 
 
今でもこの時の写真を見ると嬉しくってニヤニヤしてしまう。
 
 
 
さて初日のスケジュールもそろそろ終了時間が。周りのブースも後片付けを始めた。
 
しかし今日はこれで終わりではない。夜にゲストとお客さんを交えた夕食会が開催されるのだ。
 
ホラー映画界のスター達と一緒に飯が食えるという日本では有り得ない夢のようなパーティーが始まる!
 
 
 
───つづく。
 
 
 
 
 

前回の続き。

 

 

 

「天命」なんて大袈裟に宣ったが、その実態は単なる苦し紛れの思い付き。

 

時間の迫る撮影ブース付近でウロウロしながら、足りない頭でなんとか捻り出した最も手軽で面白味があったのがウルトラマンの技、スペシウム光線のポーズだった。

 

こりゃあやるっきゃねえ。

 

一緒に写真を撮ってくれるゲストの方というのは、今更説明するまでもないが

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」 バーバラ役 ジュディス・オーディア

「ゾンビ」 フラン役 ゲイラン・ロス

「死霊のえじき」 サラ役 ロリ・カーディル

©Weekend of the Dead

この御三方。ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作に各ヒロインとして出演したこの3人と写真が撮れるなんて、テンション上がらないと言うのが無理な話。本当に鳥肌モノだよ。

 

聞くところによれば、この御三方が一緒のイベントに揃うことは非常に珍しいことらしく、ひょっとしたら初めての事ではないかと噂されるほどの快挙。

 

 

 

ウルトラマンのポーズで写真を一緒に撮ってもらおうと決意を固めた一人の東洋人。また一つの思い付き、閃きが頭に浮かんだ。

 

───どうせならウルトラ兄弟でやろう。

 

写真に写るのはジュディス、ゲイラン、ロリ、私の4人。つまりゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンそれぞれの必殺技のポーズでいこうじゃないか。配役としては年長者順にウルトラ4兄弟をやって頂こうと誠に勝手ながら決定。

 

心臓をバクバク鳴らしながら撮影希望者の列に並ぶ。こういう時ってなぜか不思議と胸に手を当てちゃうものだ。

 

ポーズ説明はボディランゲージと断片的な英語でなんとか伝わると思った。問題はやってくれるかどうかだった。そこで列を整理しているスタッフのお兄さんに翻訳アプリを使って尋ねてみた。

 

「Can I pose the guest and take a picture?」

ゲストにポーズを指定して写真を撮ってもいいですか?

 

アプリの翻訳なのでガバガバだと思うが概ね聞きたいことは伝わったはず。

これを読んだお兄さんは「んー、まあいいんじゃない?」とスマイル。

 

ほう言いなすったな。存分にやらせて頂きます。

 

 

 

和やかに撮影が進んでいく。スタッフやお客さん、3人のゲストも皆笑顔だ。

しかし、いざポーズを頼んで断られるという超寒い結末を迎えたらどうしようとビクビクしていたが、当たって砕けろだ。普段は気が小さいくて損することばかりだったが、ここは腹を括って勇気を振り絞って挑戦だぜ!

 

そしていよいよ吾輩の出番である。撮影ポジションへ歩を進めてホラー映画界の大スター3ヒロインとバチッと目が合う。この3人から同時に見られるという異常事態。うっ・・・と思わず固まる。すると3人とも笑顔で「あー!あなたね!さあここに。」御三方の暖かい空気で緊張が解けた。日本から来た外人補正が役に立ったのだ。サインとセルフィーの時に顔を売っておいて本当に良かった・・・。

 

今だ!説明しなきゃ。

 

「ポーズをとって写真を撮りたいのです。」

もちろんいいわよと歓迎ムード。いけるぞこれ!攻めろ俺!!

「ジュディス、あなたはこう(M87光線)」

ジ「なになに!?www こんな感じでいいの?w」

「バッチリっす!ゲイラン、あなたはこう(スペシウム光線)」

ゲ「??? こうかしら?w」

「OK!そしてロリ、あなたは両手の人差し指中指2本を出してもらって、」

ロ「??? これを?」

「おでこにこう!(エメリウム光線)」

ロ「wwww 何これ!w え、じゃああなたはどうするの?」

「私はこう!(ウルトラブレスレット)」

御三方大爆笑。周りのスタッフもお客さんも笑ってくれている。よかった、この空気なら大丈夫!

 

 

そしてパチリ。

撮れた!撮った!!一世一代の無謀な賭けに勝った!よっしゃああああああああああ!!!

 

 

 

撮影を終え、このくだらない思い付きを実践してくれた親切で粋な御三方に深々と、深々と頭を下げて心から感謝を伝えた。ジュディス、ゲイラン、ロリ、本当に本当にありがとうございました。

 

偶然にも、この撮影風景をスマホで撮ってくれた方が。その方から頂いた写真。ニヤニヤしちゃってとても人様に見せられない顔をしております。


 

 撮影された写真は撮影ブースの脇でプリントアウトされ、その場で持って帰れる。自分の写真を受け取り、ホッとしつつ改めてじっくり見る。身体中隅々まで行き渡る幸福感と達成感。苦労してここまで来た甲斐があった……。本当に最高に幸せな気持ちになった。



さて自分が購入したフォトOPSはこれだけではない。参加ゲスト10人との集合写真チケットも買っていた。初日はイベントの終盤にその撮影が行われるスケジュール。
この10人と集合写真。なんとも贅沢だねえ。



ここでまたアタクシは図に乗るんですな。



───全員でスペシウム光線やろうじゃん。

 




───つづく。



 

前回の続き。

 

リン・ローリーをトップバッターにサインを貰おうと決意を固めてゲスト席の列に並ぶ。前列のお客さんのサインを書き終えると、セルフィー撮影に段取りが進む。リン姐さんだけではないけど、殆どのゲストの方は撮影の際にきちんと一回一回席を立ってテーブル横に行きお客さんと写真を撮る。

 

 観察しつつ、いよいよ自分の番が回って来た。

目と目が合う。思わずお辞儀をしてしまう。リン姐さんもお辞儀してくれた。(おお・・・リン・ローリーだぁ・・・。こっち見てる・・・。)まあそらそうだ。目と鼻の先、1m有るか無いかの距離にリン・ローリー。上品な仕草で何ともやさしい喋り方だったなあ・・・。

無事セルフィーも撮り終えてお礼を伝え、その場を離れる。よし、1人こなしたらあとはこの波に乗ってガンガン行こうと心の良い気付けになった。ありがとうリン姐さん!



───1つ決めていたことがあって、ゲストと面と向かって絡む時には「I came from Japan.」アピールをしようと画策していた。英語不自由であざといけど、ここは東の果ての国から来たことをアピールせねばと厚かましい決意を固めていた。それぐらいしてもバチは当たらんだろうし、それでゲストの方の記憶に残ってくれれば尚良し。


その後は続けてサインとセルフィーを済ませていく。緊張がだんだんと楽しさへと変わっていく。

(「死霊のえじき」のビリー役ジャーラス・コンロイと「ゾンビ」ナースゾンビ役シャロン・ヒル)


素通りしてしまったサヴィーニ兄貴の所も再度行こうとした。


───しかし、妙な話を聞いた。兄貴は自身が特殊メイク、出演をしていた「マニアック」があまり好きではないらしい。自分のサイン貰うリストに「マニアック」の国内盤Blu-rayが・・・。これを持って行って兄貴が気分悪くしたら申し訳ないなあ・・・。でももしサイン貰えるなら貰いたいし・・・。どうしよう。


そこで運営スタッフのマーカスを探して声を掛け、翻訳アプリで質問してみる。

「OK、今からトムに聞いてくるから待っててくれ。」

マーカスが兄貴のテーブルから戻ってきた。

「大丈夫だよ。彼はサインすると言ってる。問題無いよ。」

「ありがとうマーカス!」

「どういたしまして。どうだい?楽しんでるか?」

「すっっっげえ楽しいよ!ここは天国だ!」

「それは良かった!また困ったことがあったら声を掛けてくれ。」

ほんとナイスガイだわ・・・。


意を決してゲスト席へ。兄貴のサインチケは全部で12枚買っていた。いきなり12も書いてもらうのはキツいなあと思って2日に分けて6つづつ貰うことにした。


 兄貴のアシストさんにサインチケを6枚渡した。6枚も?!的なリアクションをされた。内心(明日も6枚だぜ。)と思いながらも、「マニアック」を含めたBlu-rayとDVDのジャケを6枚取り出す。サラサラとサインを書いてくれる兄貴。6枚目にサインを入れてもらう時に兄貴が呟く。
「ふぅー、お前のは多いな。」
再び内心(明日も多いぞ。)

そしてセルフィー撮影。
この写真、兄貴がアタクシのスマホを持って撮ってる。


そしてこの御二方のもとへ。ひたすら元気で気さくなおじ様だった。
(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」ジョニー役 ラッセル・ストライナー)
(「マーティン」他多数ロメロ作品に出演 ジョン・アンプラス)

ラッセルは足を痛めているため彼の席でセルフィー。ジョンは日本版「マーティン」のDVDジャケに喜んでくれていた。

ロメロのゾンビ映画三部作のヒロイン達とも勿論サインとセルフィーを!皆さん元気!もうひたすらお元気なのよ。御三方とも共通していたのが、自分が日本から来たことを伝えるとフライト時間を聞いてきた。21時間だと伝えるとそれぞれが労いの言葉を掛けてくれた。ホント3人とも女神に見えたよ・・・。


そうこうしている内にフォトOPSの時間が近づいてきた。買ったチケットはロメロ三部作ヒロインとの撮影チケット!よっしゃいよいよこの時が来た!御三方もスタンバっている。



今回は写真多めで記事を書いた。さて、セルフィーについてお気づきの方もいらっしゃるかも。ここまでツーショットを撮る際にはゲストと肩を組んだり横に並んだりと所謂「普通」の写真を撮ってきた。

自身に問う。(ちょっと待てよ、このまま普通の写真ばかり撮って日本へ戻ってもいいのか?いや、もちろんホラー映画界のスター達と一緒に写真を撮れるのは物凄く嬉しい。でもさ、昼夜働いて、大金使って、おおよそ21時間飛行機の中に缶詰めで腰とケツを痛めつつ異国の地にわざわざ来て、普通の写真撮って日本へ帰っていいのかい?・・・・・・いや!!できないね!!)

そう思い立ったのは良いものの、どんな写真にしようか。まあポーズだな。そうポーズ、ポーズ・・・。
写真なんか人とあんまり撮らないからこういう時困るなーと撮影時間ギリギリの中、撮影ブース付近をうろうろしていた。


そんな時、天命とでも言うべき何かが降りてきた。





───そうだ、ウルトラマンだ!




───つづく。

 

 

前回の続き。
 
 
 
DVDやBlu-rayの特典映像や「ゾンビ」のブレイズ等テレビ画面で何度も見たトム・サヴィーニ兄貴が正に目と鼻の先に。
 
―――うわぁ・・・兄貴座っとる・・・。
これがまず思ったことである。
 
兄貴のサインチケットは購入していたので、このままサインを貰いに行っても良かったのだが、この時は素知らぬフリをして兄貴をチラ見しつつ素通り。今にして思い返してみると全くの無駄で無意味な行為。でもさ心の準備っつーもんがさ!そら緊張しまっせ。
 
コンベンションで頂くサインは一筆毎に料金がかかる。お金さえ払えば5点でも10点でもサインが貰える。価格相場はゲストによって違う。簡単に言えば、そのゲストのスター性で決まってくる。人気な人はそれなりに高額となるし、程々な方はそれなりに安価となる。
 
その後、約30分ほどウロウロ会場内を歩く。他の参加ゲストも自分のサイン席に着席していく。目の前に続々とホラー映画の大スターが揃う。バーバラ、ジョニー、サラ、フラン、マーティン等々もうオイラ軽くパニックさ。
(ご存知、「ゾンビ」のフランことゲイラン・ロス。)


一般チケットのお客さんたちも続々と入場。外人いっぱい入ってきた!と思ったが今は自分が外人だということに気づきテンパる。(マンチェスター空港内でも同じ思考だった。) しかし狼狽している場合ではない。サインを貰わねば。
 
一般チケットのお客さんも加わり会場内が賑やかになる。各々のゲスト席の前にはサインをしてもらいたい各々の品々を持った映画ファンの行列が次から次へとできていく。まずい、30分前から会場入りしてるのにもかかわらず完全に出遅れた。緊張してモジモジしてる暇は無い。
 
まずは観察。他のお客さんがどのような手順と様子でサインを貰っているのか、サインしている所を写真にとっても良いのか、そしてセルフィーはどういう流れで撮っているのか。
 
―――さてここでセルフィーについてご説明。セルフィーとは前述のフォトOPSとは別物。自前のカメラやスマホでゲストと一緒に写真を撮ることをそう呼ぶ。フォトOPSは撮影ブースにて撮影を行うが、セルフィーの場合はゲスト席で撮影する。料金はゲストとコンベンションによって変わってくるが基本的にはサインとは別途支払うこともあるし、サインを買ったらセルフィー無料という場合もある。Weekend of the Deadの場合はサインチケットに含まれている。
 
ほうほうサインチケットを横に座っているアシスタントさんに渡して、ゲストからサインを書いてもらい、最後にセルフィーか。なるほどなるほど。みんな楽しそうだな―嬉しそうだなー。お、あの人はVHSジャケか。おー向こうの人はフィギュアにサイン。いいなー、この空間に住みてえなー。
(ファンと気さくに会話するジュディス・オーディア。)

いやいやいや、和んで見蕩れてる場合じゃない。自分も動かないと!

理由はわからない。わからないんだけどまず初っ端の1人目は「ザ・クレイジーズ」や「処刑軍団ザップ」「シーバーズ」でお馴染みのリン・ローリーに決めた。

カバンからサインしてもらう私物とチケットを用意する。よし!いざ出陣じゃい!!



―――つづく。


 

 

 

前日当日に色々あったけど長くなるから端折ります。ごめんよ。
いよいよ長い長い前座が終わり本題!!
 
アラブ首長国連邦のアブダビを経由して狭いエコノミー席を耐え抜き計21時間のフライトを終え腰とケツを痛めつつ、中1レベルの英語力を引っさげて辿り着いた英国マンチェスター。
 
そしてついに、ついにやってまいりましたWeekend of the Dead。人生初のホラーコンベンション。

会場はマンチェスター235というカジノ。ここの小ホールを借りてのイベント。カジノが会場なんてなんとも洒落てますなあ。
 
ゴールドチケットを印刷していたのでそれを受付に提出し、それと引き換えのリストバンドとネックストラップ付きの「GOLD PASS」と印刷されたカード(入退室時に必要)を貰い、コンベンショングッズ、事前購入したサインチケットとフォトOPSチケットを受け取りいざ最終目的地へ足を踏み入れる。(因みにサインとフォトOPSのチケットは現地受付にて追加購入出来る。)
 
その瞬間にね。うまく伝えられない感覚が身体全体に行き渡ったのさ。ここまで来るのにかかった苦労、疲労、不安それらが綺麗さっぱりと吹き飛んだんだなー。そんなネガティブ要素より感動、喜び、期待、ワクワクが湧き水のように心のなかに溢れて止まらなかった。
 
入室してすぐに、ある白人男性がこちらに気づき威勢よく話しかけてきた。思わずたじろいで狼狽える。しかし見覚えがあった。彼はFacebookのメッセンジャーで色んな質問に快く答えてくれていたスタッフの方だ。名はマーカス・ルイス。「よく来たね!遠くからありがとう!存分に楽しんでくれよ!」と固い握手とハグを交わしてくれた。背中に手を添えられてスタッフが7、8人集まってる集団の輪に入れられてしまった。そこにいる人達に挨拶を交わす。やっぱこういう時って日本人特有の仕草と言うか何と言うか、思わずお辞儀しちゃうんだよね。
 
や、やべえ何が始まるんだ・・・とキョドっているとマーカスがスタッフたちに話し始めた。
「皆も知ってると思うけど、彼は日本から来てくれたヤマトだ。彼は英語が不自由だ。彼が困っていたら助けてあげてほしい。」
マ、マーカス・・・。なんてナイスガイなんだ・・・。
彼は続けてこちらに話しかける。
「ヤマト、わからないことがあったら何でも聞いていいからね。僕が居なかったらここに居るスタッフも君の質問に答えてくれる。君は翻訳アプリを使って伝えてくれればいいから。」
もうそのやさしさに涙腺が緩みそうになった。見ず知らずだった自分に、こんなにも親切な対応をしてくれるなんて誠にかたじけない・・・。不器用ながらも心から御礼を伝える。皆いい人たち。
 
その輪を後にし、周りを見渡す。会場自体はそこまで広くはなく小ホール内壁面に沿ってサイン席、そしてステージにトークショーの舞台が用意されている。フォトOPSは会場外の小規模なスペースで行われる。
 
その壁面には今回参加するゲストの横断幕がサイン席の後ろに各々貼られている。その横断幕を見ればゲストの場所がわかるという役割にもなっている。
 
まだ席に来ていないゲストがチラホラ。横断幕を見るだけで胸が高鳴る。この時はアシスタントさんが座って待機している。御本人はまだ不在だったが、リン・ローリーとジョン・アンプラス、ゾンビ三部作のヒロイン諸々の席を見て心臓がバクバク躍る。グルっと見渡した時、何度もよく見た顔を見つけた。トム・サヴィーニ兄貴の横断幕。もうね、デカデカと自分の顔のドアップが印刷されてるので結構目立つのさ。
 
さっすが兄貴やで、と感心してるのもつかの間。ふっと横にアシスタントさんと雑談しながら一緒に座っている方が。そう、サヴィーニ兄貴。間違いなく本物の、唯一無二の、正真正銘の、親から貰った自前の我が眼球にて初めて映りこ込む、ホラー映画界の伝説トム・サヴィーニ御本人が約5m向こうに居た。
 
ブレイクダンス並みに躍っていた心臓がロボットダンスにシフトチェンジした。
 
 

 

―――つづく。

 

 

 

第2幕からの続き。

 

Weekend of the Dead (以下WOTD)のFacebookページをブラウザ翻訳しつつ目を通す。

参加ゲスト一覧に戦慄した。

トム・サヴィーニ (特殊メイク)

ジュディス・オーディア (「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」バーバラ役)

ラッセル・ストライナー (「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」ジョニー役)

ロリ・カーディル (「死霊のえじき」サラ役)

ジャーラス・コンロイ (「死霊のえじき」ビル役)

ジョン・アンプラス (「マーティン」マーティン役、「死霊のえじき」フィッシャー役他)

タソ・N・スタブラキス (「ゾンビ」暴走族、「死霊のえじき」トレズ役他)

リン・ローリー (「ザ・クレイジーズ」キャシー、「処刑軍団ザップ」キャリー役他)

シャロン・ヒル (「ゾンビ」ナースゾンビ役)

 

思わず生唾を飲む。この豪華絢爛な方々に会えるのか。しかも各地で予定している他のコンベンションより比較的近い日取り。これだ。ここに行くしかない!

 

 

 

Facebookの利点として海外コンベンションの情報の新掲載と更新がいち早く情報収集ができる。且つ連携アプリのメッセンジャーを使って運営スタッフに質問等やり取りができる。そしてそのコンベンションのグループページに参加すれば、更新又は追加情報は勿論のこと過去のイベ写真を見て会場の雰囲気も知ることができる。一般参加者からの質問投稿もあったり役立つ情報が沢山ある。更にFacebookには投稿に翻訳機能が常設されているのでとても助かっている。

 

 

 

WOTD公式ホームページから前売り入場チケット、ゲストとの写真撮影(フォトOPS)チケット等購入できる。サインチケットもホームページから買える。

 

―――コンベンションは入場チケットとフォトOPSは前もってネット購入するのが基本。そしてサインに関しては現地のゲストテーブルにて現金払いになる。後々他のコンベンションで知ることになるのだが、事前に全ゲストのサイン代をネット購入するWOTDは結構珍しいケース。この辺のコンベンションのシステム的な詳細は後日、記事に纏めまする。

 

 

 

しかし、投稿記事を読むだけでは情報収集には限界があった。現地へ行った時のことが何もわからない状態。なにせ一度もこういったコンベンションへ参加した経験が無いのだから。当日の動き方が不安だった。サインの貰い方、フォトOPSの流れ等々知りたいことが山積みだった。

 

そこで、思い切って運営スタッフの一人の方にメッセンジャーで直接質問を飛ばしてみた。勿論、Google翻訳を使用して。すると返事が届いた。とても親切な方で、こちらの疑問を丁寧にわかりやすく教えてくれた。何度かメッセージを交わすうちに自分の中の心配事や不安ごとが徐々に解れていった。

 

そんなやり取りを続けていていたら「君は日本人の女性で〇〇○を知っているか?」と尋ねてきた。まったく思い当たらなかったのでそのまま「ごめん、知らない。」と返す

 

「彼女は去年のWOTDに来たんだよ。」

「ほうほう。」

「たぶん今年も来てくれると思うんだ。僕はFacebookで彼女と繋がってるから紹介するよ。同じ日本人同士なら君も分かりやすいだろ?」

「おおそれはとても助かる!あざーーっす!」

 

簡潔にまとめるとこんな展開になった。そしてメッセンジャー越しで紹介して頂き、その女性の方から色々と御教授を受けた。とても勉強になったし、同じホラー映画ファンとお話ができて純粋にとても嬉しかった。お世話になったこの御二人には非常に感謝しております。この場を借りましてお礼申し上げます。

 

 

 

運営スタッフの方から再びメッセージを受け取った。

「君が望むなら売り切れてるゴールドチケット、1枚なら追加できるけど買うかい?」

入場チケットにはランクと種類がある。この辺のことも詳しいことは後々記事にするがWOTDの場合。

● 1Dayチケット(会場への入場のみ。)

● イベント期間の両日2Daysチケット(会場への入場のみ。)

● ゴールドチケット(開場30分前からの入場、イベントグッズ、イベントパンフへの無料サイン、土曜日のディナーパーティー参加。)

● プラチナチケット(開場30分前からの入場、イベントグッズ、イベントパンフへの無料サイン、金曜夜ディナーパーティー参加、土曜ディナーパーティー参加。)

 

ここで注目すべきな項目はゴールドとプラチナに付随する特典のディナーパーティー。なんとこのディナーパーティーとは参加ゲストと夕食を共にできるという。つまりサヴィーニ兄貴やバーバラとサラ、マーティンと一緒に飯が食える権利が得られる。

 

テンション上がらないワケない。買うに決まってる。その多大なる御厚意に甘えまくって即断即決即購入。

 

そしてFacebookページに新情報。追加ゲストが決定したと言う。そのゲストとはなんと、ゲイラン・ロス。そう、このコンベンションに「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」という伝説的ゾンビ映画三部作のヒロインが一堂に会するということ。なんと喜ばしいビッグニュースだったことか。

 

もうね、ワクワクと想像が止まらなかったし楽しみで楽しみで仕方がなかった。言葉が全く通じない国に行くことへの不安よりも、大好きな人達と会える嬉しさと楽しみの方が遥かに勝っていた。

 

 

 

2017年10月末。旅支度、ホテルの手配、仕事の調整、サインしてもらう私物グッズの選別諸々済ませた。準備は整った。いよいよイギリスに向かう日が来た。

 

 

 

 

 

 

―――長々とした前座はこれにて終わり。読んで頂きありがとうございました。次回はWOTD2017当日のお話。

 

 

 

 

前回の続き。

 

2017年7月16日。ロメロ監督のファンであれば皆同じだったと思うんだけど、その訃報はあまりにも衝撃的なニュースだった。

 

夜勤の休憩時間にツイッターでそのニュースを目にした。火を付けたばかりのタバコを吸いもせず、丸々一本無駄にしたのを今でも覚えてる。

 

そんな馬鹿な。大好きな映画の大好きな監督が死んでしまった・・・。しかも、あと3ヶ月後に会えるはずだった・・・。映画界の偉人、ゾンビ映画の神様に会うため奮起して寝るのも惜しんで頑張ってた。

 

ほぼ放心状態で夜勤を終わらせ、帰路につく。

意気消沈、青息吐息、言い方は色々だけど何とも形容し難い気持ちが胸中にグルグル渦巻いていた。

 

しかし、せっかく気合いを入れて準備して資金繰りに力を注いでる。ロメロに会えないのはとても残念だけど、まだまだ会いたい人がこのイベントに来る。自分が行くことには変わりない。とにかく今は頑張ろうと我がケツを叩いた。

 

渡航の手順や空港での動き、入国審査時の受け答えを調べたりYouTubeで過去のFamous Monsters of Filmland(以下FMF)イベントの様子を動画で見たりしながら楽しみをどんどん膨らませていった。

 

 と こ ろ が、ところがよ。

 

 

 

 同年10月8日。北カリフォルニアで大規模な山火事が発生した。Wiki情報によると、

 

  • 40人以上が死亡

  • 住民10万人余りが避難

  • 東京23区以上の面積が火災

  • 消防士8000人態勢で消火

 

これが全てではないが、かなり深刻で甚大な被害が出ている。

 

行くと決意して息巻いていたFMFのイベントはサンノゼという町で開催予定だった。このサンノゼの所在地が北カリフォルニアだったのだ。

 

この大火災を受け、FMF運営側はイベントの自粛、中止を決定。

その時のホームページのスクショがこれ。

間隔を作りつつ昼夜働く生活を始めて約3ヶ月弱。出発まで残り1ヶ月を切っていた。

 

 

 

心の火種にガソリンがぶち撒かれた。それは真っ赤な火柱を上げ熱風と爆風が吹き荒れた。

 

諦めるかよ舐めんじゃねえぞオイ。

 

それまでの奮起が躍起に変わった瞬間だった。

 

予約していた航空券を即キャンセルして、ホームページやFacebookを通して様々な海外イベントを探しまくった。その時に海外のホラー映画イベントをコンベンション(Convention)、或いはホラーコン(Horror Con)と呼ぶことを知った。

 

 

 

 

数日後Facebook内の、とあるページに目が止まった。

 

Weekend of the Dead

 

ロメロ監督の作品をメインとしたイギリスのホラーコンベンション。開催日は2017年11月4〜5日。開催中止となったFMFコンベンションの一週間後だった。

 

 

 

―――つづく。

 

 

 

堅苦しいのは最初の挨拶だけにしておいて、ここからはラフな感じで書いていく。堅いのはあんまり好きじゃないもんで。

 
まずはじめに海外コンベンションに行こうと決めた時のお話を。
 
 
 
ホラー映画ブルーレイの特典映像に時折、海外コンベンションにてそこに参加している俳優や監督のインタビューとトークショーが収録されている事がある。
 
当初は「海外のイベントはスゲぇなー」ぐらいの気持ちで見ていた。それまで特撮系の上映イベントやサイン会にちょくちょく行ってはいたけども、さすがに海外はハードルが高い。
 
そして2017年5月、どこで見つけたのか忘れてしまったが、ネットのこの告知に釘付けになった。

 
「は?なにこれ。『ゾンビ』のピーターにフランにロジャー、『悪魔のいけにえ2』のレザーフェイス、『死霊のはらわた2』のカップル、エルヴァイラ姐さんにサヴィーニ兄貴・・・? 会えんの?サイン貰えるの?マジでなんだこれ!!!」
 
これが率直な感想だった。
 
しかしこの時は5月の下旬。開催日まで2週間ほどしか残されていない。当時乗っていた車を売って資金を作ってしまおうかと血迷うほどに動転していた。
 
待て待て落ち着けと、ここは冷静に思い直す。そこまで無理する必要は全く無い。それに単独で海外渡航なんか経験は無いし、英語なんか中一レベル。まあ今回は縁が無かったということでと気持ちの収まりもついた。
 
---今思い返してみると、この時点で自分の心の中に情熱の火種は灯っていた。
 
他にもこんなイベントはあるのかなーと検索をかけていたところ、かの有名なFamous Monsters of Filmlandのホームページを見つけた。しかもここが主催するイベントがハロウィンに合わせて10月に開かれる。
詳細ページを開いてみたら参加ゲストの豪華なこと。
 
 
我らホラー映画ファンにとって神のような存在、ジョージ・A・ロメロ監督が!!
 
そしてロメロ縁の出演者の方々。この時点で鼻血ものだが他にもマルコム・マクダウェル、ジェフリー・コムズも名を連ね、数々のSF・ホラー映画のスターが一堂に会する。
 
10月末までには時間がある。これは気合い入れてチャレンジしてみるかと奮起した。
 
2017年6月。まずパスポートを作り、開催地から最寄り国際空港を調べ、航空券を検索し、アメリカ入国の際に必須なESTAを取得し、生活費を切り詰め、そして週に日勤6夜勤2で資金稼ぎを始めた。
 
夜勤の最中、眠くてフラフラに何度もなりながら心の中で(ロメロに会うんだ!大好きなホラー映画の俳優さんと会うんだ!)と自身に言い聞かせ必死に働いた。
 
 
 
そんな生活が続いていた翌月の2017年7月。
ジョージ・A・ロメロが他界した。
 
 
 
---つづく。