Yamato(金星ガニ@改)のmy Pick
前回の続き。
お客さん達もぼちぼちと帰り始め、会場が徐々に落ち着きを取り戻し静かになってゆく。ああ、長いようであっという間だった怒涛の初日が終わるのかーと一息。すると運営スタッフのマーカスが話しかけてきた。
「やあどうだった?楽しんだかい?」
「最高だった!本当に夢のような時間だったよ!ありがとうマーカス!」
「それは良かった。君はゴールドパスを持っているから今晩のディナーパーティーに参加出来る。場所はこの会場で夜8時から始まるからね。」
「わかった。ありがとうマーカス。」
マジでイケメンのマーカス。
ディナーパーティーは各ゲストでテーブルが振り分けられる。ゲストは10人なので10のテーブルが用意される。そして各ゲストを囲んで食事会という流れ。
「ヤマト、君のテーブルにはロリ・カーディルが座るからね。」
「」
ああ、夢はまだ覚めぬ。
ここで突然だけどマーカスの簡単なご紹介を。
マーカス・ルイス氏はイギリスのホラーコンベンション、Weekend of the Deadの創立メンバーであり主催者である。この年の2017年は3回目の開催。イベント運用とスタッフをまとめる責任者の立場もこなしながら、トークショーの司会も兼用する。好きなロメロ作品は「死霊のえじき」。そしてめっちゃフレンドリー。奥様と娘さんもコンベンションのスタッフとしてお手伝いをしている。本当に仲良しな家族。ちなみに本職は消防士さん。
マーカスに一旦別れを告げ、ホテルへ戻る。
荷物を整理してシャワーを浴び、身支度を終わらせてもう一度夢の会場へ。
そわそわしてる間にマーカスがステージで挨拶。夕食会が始まった。
イギリスに到着してから何も食べていなかったので腹ペコ。何よりも食べるの忘れるぐらい楽しかった。イギリスの食べ物ってあんまり良い噂を聞かないから不安だったんだけどこれがまたね、美味しかったのさ。名前は分からないし写真にも撮ってないけどビーフシチューみたいな料理がめっちゃ美味かった。半日以上何も食べてないから思わず夢中でがっついてしまった。
育ちが悪いもんで、ナイフとフォークを使い慣れていない。今後、海外で飯を食う時のために箸を持参するべきだと教訓を得た。
おかわりをするため、席を立ちバイキングに並ぶ。周りを見渡せばお客さんもゲストも楽しそうに会話をしながら夕食をしている。日本で有り得るかい?こんな光景。
ふと一番近くのテーブルには目を向けると食事をしているトム・サヴィーニ兄貴が!!
こういうパーティーの時、セルフィーによるツーショット撮影はゲストの了承があれば基本的にOKだそうだ。
せっかくなので同席させてもらっているロリと記念撮影。照明がすごいことになってるけど嬉しかったわあ。
まだこの時御存命中だったジョー・ピラトーについてロリが話していた。
「ジョーはね、お酒飲み過ぎなのよ。」
とても印象的だった。
日本のタレントや俳優、女優と面と向かって食事会なんて、まずあり得ないこと。写真撮影もマナーを最低限守れば基本的にフリー。そしてゲストと気軽に絡めるなんて尋常じゃない。日本の芸能界、色々しがらみがあるだろうけど我が国は是非見習って欲しいイベント形式だ。行儀よくマナー守れる人間ばかりじゃないから仕方ないことなんだろうけど・・・。
あっという間に1時間程経つと、ゲストの方々が徐々にホテルへ帰っていく。一日長丁場、本当にお疲れ様でした。
お客さんとWOTDスタッフがまだほぼ会場に残り、仲間同士で語らったりお酒を飲み交わしたりしている。
そんな中、マーカスからアナウンスが。呼び出されてマイク持たされて喋らされた。恥ずかしいから何を喋ったのかは書かない。そして何やらショーが始まるらしい。
「死霊のはらわた」の原題、「Evil Dead」のパロディで「Elvis Dead」なるモノマネ芸人さん?のショーが今日のフィナーレを飾るそうだ。
見た目はチープだけど、動きはなかなかの再現度。基本的に「死霊のはらわた2」のアッシュのモノマネをしつつ、エルヴィス・プレスリーのナンバーを歌うというショー形式。寄席で言うところの色物の芸風。
「いよっ!」「待ってました!」「よいしょーっ!」と意味も無く日本流に掛け声を飛ばして遊んだ。
この会場にアジア人は2人だけなので目立ってしまうらしく、アタクシも多少絡まれた。
この後誰が掃除したんだろう・・・。
円もたけなわ。会場を後にしてホテルへ戻る。
さすがにヘトヘト。
でも、楽しくて疲れるなんていつ以来の事か。
この夢は1日だけでは終わらない。まだ明日がある。
明日の日曜日はイベント2日目で最終日。
なんて幸せな余韻の夜なんだろう。
明日の最終日に思いを馳せながら眠りにつく。緊張と楽しさと嬉しさで盛り沢山の初日が終わった。
───死者の週末 初日 終。
前回の続き。
ロメロ監督ゾンビ三部作のヒロイン3人にウルトラ兄弟のポーズで写真を撮るという夢のコラボを達成し、偉大なる爪痕(自称)を残すことができた。
自分は喫煙者なので、一服できる場所を探す。会場の外に灰皿が設置されているので移動する。
例の写真を撮った直後の一服が美味いのなんの。イギリスの灰色の寒空の真下で煙と達成感をゆっくりと味わう。
2本目のタバコを吸いながら思い付く。「この勢いでゲスト全員との集合写真もウルトラマンでやってやろうじゃん。」と図に乗った作戦を立てた。だってそりゃあこの波に乗らない手は無いでしょうよ。
会場へ戻り、時間までトークショーや会場内の雰囲気を楽しむ。
基本的に、各ロメロ作品に因んでゲストのトークショーが開催される。
ここの記事まで読んで頂いている方はご存知でしょうが、アタクシは英語がよくわからんのです。なので、ひたすら聞いていても1割ぐらいしか話がわかってない。はい。アホの極みですな。実に勿体ない。
だけど勿体ないな〜〜と歯痒い思いをしている反面、目の前でスターが語って笑って動いているのを見れるだけでも大きな価値があると思った。こんなのなかなか見れるものじゃない。言葉がわからなくても、ずーっと見ていられた。
そんなこんなで時間も経ち、イベントも終盤に。そうなるといよいよ集合写真の時間。
数時間前の大成功で自分に妙な自信をつけることが出来た。多少は落ち着いた心持ちで撮影ブースの列に並んだ。よっしゃやったるわい!と意気込んだのもつかの間。
自分の番まであと3、4人。列が進むに従ってゲスト全員の方々が見えてくる。一眼レフのレンズの前には錚々たる顔ぶれ。
前回の続き。
「天命」なんて大袈裟に宣ったが、その実態は単なる苦し紛れの思い付き。
時間の迫る撮影ブース付近でウロウロしながら、足りない頭でなんとか捻り出した最も手軽で面白味があったのがウルトラマンの技、スペシウム光線のポーズだった。
こりゃあやるっきゃねえ。
一緒に写真を撮ってくれるゲストの方というのは、今更説明するまでもないが
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」 バーバラ役 ジュディス・オーディア
「ゾンビ」 フラン役 ゲイラン・ロス
「死霊のえじき」 サラ役 ロリ・カーディル
この御三方。ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作に各ヒロインとして出演したこの3人と写真が撮れるなんて、テンション上がらないと言うのが無理な話。本当に鳥肌モノだよ。
聞くところによれば、この御三方が一緒のイベントに揃うことは非常に珍しいことらしく、ひょっとしたら初めての事ではないかと噂されるほどの快挙。
ウルトラマンのポーズで写真を一緒に撮ってもらおうと決意を固めた一人の東洋人。また一つの思い付き、閃きが頭に浮かんだ。
───どうせならウルトラ兄弟でやろう。
写真に写るのはジュディス、ゲイラン、ロリ、私の4人。つまりゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンそれぞれの必殺技のポーズでいこうじゃないか。配役としては年長者順にウルトラ4兄弟をやって頂こうと誠に勝手ながら決定。
心臓をバクバク鳴らしながら撮影希望者の列に並ぶ。こういう時ってなぜか不思議と胸に手を当てちゃうものだ。
ポーズ説明はボディランゲージと断片的な英語でなんとか伝わると思った。問題はやってくれるかどうかだった。そこで列を整理しているスタッフのお兄さんに翻訳アプリを使って尋ねてみた。
「Can I pose the guest and take a picture?」
ゲストにポーズを指定して写真を撮ってもいいですか?
アプリの翻訳なのでガバガバだと思うが概ね聞きたいことは伝わったはず。
これを読んだお兄さんは「んー、まあいいんじゃない?」とスマイル。
ほう言いなすったな。存分にやらせて頂きます。
和やかに撮影が進んでいく。スタッフやお客さん、3人のゲストも皆笑顔だ。
しかし、いざポーズを頼んで断られるという超寒い結末を迎えたらどうしようとビクビクしていたが、当たって砕けろだ。普段は気が小さいくて損することばかりだったが、ここは腹を括って勇気を振り絞って挑戦だぜ!
そしていよいよ吾輩の出番である。撮影ポジションへ歩を進めてホラー映画界の大スター3ヒロインとバチッと目が合う。この3人から同時に見られるという異常事態。うっ・・・と思わず固まる。すると3人とも笑顔で「あー!あなたね!さあここに。」御三方の暖かい空気で緊張が解けた。日本から来た外人補正が役に立ったのだ。サインとセルフィーの時に顔を売っておいて本当に良かった・・・。
今だ!説明しなきゃ。
「ポーズをとって写真を撮りたいのです。」
もちろんいいわよと歓迎ムード。いけるぞこれ!攻めろ俺!!
「ジュディス、あなたはこう(M87光線)」
ジ「なになに!?www こんな感じでいいの?w」
「バッチリっす!ゲイラン、あなたはこう(スペシウム光線)」
ゲ「??? こうかしら?w」
「OK!そしてロリ、あなたは両手の人差し指中指2本を出してもらって、」
ロ「??? これを?」
「おでこにこう!(エメリウム光線)」
ロ「wwww 何これ!w え、じゃああなたはどうするの?」
「私はこう!(ウルトラブレスレット)」
御三方大爆笑。周りのスタッフもお客さんも笑ってくれている。よかった、この空気なら大丈夫!
そしてパチリ。
撮れた!撮った!!一世一代の無謀な賭けに勝った!よっしゃああああああああああ!!!
撮影を終え、このくだらない思い付きを実践してくれた親切で粋な御三方に深々と、深々と頭を下げて心から感謝を伝えた。ジュディス、ゲイラン、ロリ、本当に本当にありがとうございました。
───つづく。
前回の続き。
リン・ローリーをトップバッターにサインを貰おうと決意を固めてゲスト席の列に並ぶ。前列のお客さんのサインを書き終えると、セルフィー撮影に段取りが進む。リン姐さんだけではないけど、殆どのゲストの方は撮影の際にきちんと一回一回席を立ってテーブル横に行きお客さんと写真を撮る。
観察しつつ、いよいよ自分の番が回って来た。
目と目が合う。思わずお辞儀をしてしまう。リン姐さんもお辞儀してくれた。(おお・・・リン・ローリーだぁ・・・。こっち見てる・・・。)まあそらそうだ。目と鼻の先、1m有るか無いかの距離にリン・ローリー。上品な仕草で何ともやさしい喋り方だったなあ・・・。
───1つ決めていたことがあって、ゲストと面と向かって絡む時には「I came from Japan.」アピールをしようと画策していた。英語不自由であざといけど、ここは東の果ての国から来たことをアピールせねばと厚かましい決意を固めていた。それぐらいしてもバチは当たらんだろうし、それでゲストの方の記憶に残ってくれれば尚良し。
その後は続けてサインとセルフィーを済ませていく。緊張がだんだんと楽しさへと変わっていく。
(「死霊のえじき」のビリー役ジャーラス・コンロイと「ゾンビ」ナースゾンビ役シャロン・ヒル)素通りしてしまったサヴィーニ兄貴の所も再度行こうとした。
───しかし、妙な話を聞いた。兄貴は自身が特殊メイク、出演をしていた「マニアック」があまり好きではないらしい。自分のサイン貰うリストに「マニアック」の国内盤Blu-rayが・・・。これを持って行って兄貴が気分悪くしたら申し訳ないなあ・・・。でももしサイン貰えるなら貰いたいし・・・。どうしよう。
そこで運営スタッフのマーカスを探して声を掛け、翻訳アプリで質問してみる。
「OK、今からトムに聞いてくるから待っててくれ。」
マーカスが兄貴のテーブルから戻ってきた。
「大丈夫だよ。彼はサインすると言ってる。問題無いよ。」
「ありがとうマーカス!」
「どういたしまして。どうだい?楽しんでるか?」
「すっっっげえ楽しいよ!ここは天国だ!」
「それは良かった!また困ったことがあったら声を掛けてくれ。」
ほんとナイスガイだわ・・・。
意を決してゲスト席へ。兄貴のサインチケは全部で12枚買っていた。いきなり12も書いてもらうのはキツいなあと思って2日に分けて6つづつ貰うことにした。
―――つづく。
第2幕からの続き。
Weekend of the Dead (以下WOTD)のFacebookページをブラウザ翻訳しつつ目を通す。
参加ゲスト一覧に戦慄した。
トム・サヴィーニ (特殊メイク)
ジュディス・オーディア (「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」バーバラ役)
ラッセル・ストライナー (「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」ジョニー役)
ロリ・カーディル (「死霊のえじき」サラ役)
ジャーラス・コンロイ (「死霊のえじき」ビル役)
ジョン・アンプラス (「マーティン」マーティン役、「死霊のえじき」フィッシャー役他)
タソ・N・スタブラキス (「ゾンビ」暴走族、「死霊のえじき」トレズ役他)
リン・ローリー (「ザ・クレイジーズ」キャシー、「処刑軍団ザップ」キャリー役他)
シャロン・ヒル (「ゾンビ」ナースゾンビ役)
思わず生唾を飲む。この豪華絢爛な方々に会えるのか。しかも各地で予定している他のコンベンションより比較的近い日取り。これだ。ここに行くしかない!
Facebookの利点として海外コンベンションの情報の新掲載と更新がいち早く情報収集ができる。且つ連携アプリのメッセンジャーを使って運営スタッフに質問等やり取りができる。そしてそのコンベンションのグループページに参加すれば、更新又は追加情報は勿論のこと過去のイベ写真を見て会場の雰囲気も知ることができる。一般参加者からの質問投稿もあったり役立つ情報が沢山ある。更にFacebookには投稿に翻訳機能が常設されているのでとても助かっている。
WOTD公式ホームページから前売り入場チケット、ゲストとの写真撮影(フォトOPS)チケット等購入できる。サインチケットもホームページから買える。
―――コンベンションは入場チケットとフォトOPSは前もってネット購入するのが基本。そしてサインに関しては現地のゲストテーブルにて現金払いになる。後々他のコンベンションで知ることになるのだが、事前に全ゲストのサイン代をネット購入するWOTDは結構珍しいケース。この辺のコンベンションのシステム的な詳細は後日、記事に纏めまする。
しかし、投稿記事を読むだけでは情報収集には限界があった。現地へ行った時のことが何もわからない状態。なにせ一度もこういったコンベンションへ参加した経験が無いのだから。当日の動き方が不安だった。サインの貰い方、フォトOPSの流れ等々知りたいことが山積みだった。
そこで、思い切って運営スタッフの一人の方にメッセンジャーで直接質問を飛ばしてみた。勿論、Google翻訳を使用して。すると返事が届いた。とても親切な方で、こちらの疑問を丁寧にわかりやすく教えてくれた。何度かメッセージを交わすうちに自分の中の心配事や不安ごとが徐々に解れていった。
そんなやり取りを続けていていたら「君は日本人の女性で〇〇○を知っているか?」と尋ねてきた。まったく思い当たらなかったのでそのまま「ごめん、知らない。」と返す
「彼女は去年のWOTDに来たんだよ。」
「ほうほう。」
「たぶん今年も来てくれると思うんだ。僕はFacebookで彼女と繋がってるから紹介するよ。同じ日本人同士なら君も分かりやすいだろ?」
「おおそれはとても助かる!あざーーっす!」
簡潔にまとめるとこんな展開になった。そしてメッセンジャー越しで紹介して頂き、その女性の方から色々と御教授を受けた。とても勉強になったし、同じホラー映画ファンとお話ができて純粋にとても嬉しかった。お世話になったこの御二人には非常に感謝しております。この場を借りましてお礼申し上げます。
運営スタッフの方から再びメッセージを受け取った。
「君が望むなら売り切れてるゴールドチケット、1枚なら追加できるけど買うかい?」
入場チケットにはランクと種類がある。この辺のことも詳しいことは後々記事にするがWOTDの場合。
● 1Dayチケット(会場への入場のみ。)
● イベント期間の両日2Daysチケット(会場への入場のみ。)
● ゴールドチケット(開場30分前からの入場、イベントグッズ、イベントパンフへの無料サイン、土曜日のディナーパーティー参加。)
● プラチナチケット(開場30分前からの入場、イベントグッズ、イベントパンフへの無料サイン、金曜夜ディナーパーティー参加、土曜ディナーパーティー参加。)
ここで注目すべきな項目はゴールドとプラチナに付随する特典のディナーパーティー。なんとこのディナーパーティーとは参加ゲストと夕食を共にできるという。つまりサヴィーニ兄貴やバーバラとサラ、マーティンと一緒に飯が食える権利が得られる。
テンション上がらないワケない。買うに決まってる。その多大なる御厚意に甘えまくって即断即決即購入。
そしてFacebookページに新情報。追加ゲストが決定したと言う。そのゲストとはなんと、ゲイラン・ロス。そう、このコンベンションに「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」という伝説的ゾンビ映画三部作のヒロインが一堂に会するということ。なんと喜ばしいビッグニュースだったことか。
もうね、ワクワクと想像が止まらなかったし楽しみで楽しみで仕方がなかった。言葉が全く通じない国に行くことへの不安よりも、大好きな人達と会える嬉しさと楽しみの方が遥かに勝っていた。
2017年10月末。旅支度、ホテルの手配、仕事の調整、サインしてもらう私物グッズの選別諸々済ませた。準備は整った。いよいよイギリスに向かう日が来た。
―――長々とした前座はこれにて終わり。読んで頂きありがとうございました。次回はWOTD2017当日のお話。
前回の続き。
2017年7月16日。ロメロ監督のファンであれば皆同じだったと思うんだけど、その訃報はあまりにも衝撃的なニュースだった。
夜勤の休憩時間にツイッターでそのニュースを目にした。火を付けたばかりのタバコを吸いもせず、丸々一本無駄にしたのを今でも覚えてる。
そんな馬鹿な。大好きな映画の大好きな監督が死んでしまった・・・。しかも、あと3ヶ月後に会えるはずだった・・・。映画界の偉人、ゾンビ映画の神様に会うため奮起して寝るのも惜しんで頑張ってた。
ほぼ放心状態で夜勤を終わらせ、帰路につく。
意気消沈、青息吐息、言い方は色々だけど何とも形容し難い気持ちが胸中にグルグル渦巻いていた。
しかし、せっかく気合いを入れて準備して資金繰りに力を注いでる。ロメロに会えないのはとても残念だけど、まだまだ会いたい人がこのイベントに来る。自分が行くことには変わりない。とにかく今は頑張ろうと我がケツを叩いた。
渡航の手順や空港での動き、入国審査時の受け答えを調べたりYouTubeで過去のFamous Monsters of Filmland(以下FMF)イベントの様子を動画で見たりしながら楽しみをどんどん膨らませていった。
と こ ろ が、ところがよ。
同年10月8日。北カリフォルニアで大規模な山火事が発生した。Wiki情報によると、
40人以上が死亡
住民10万人余りが避難
東京23区以上の面積が火災
消防士8000人態勢で消火
これが全てではないが、かなり深刻で甚大な被害が出ている。
行くと決意して息巻いていたFMFのイベントはサンノゼという町で開催予定だった。このサンノゼの所在地が北カリフォルニアだったのだ。
間隔を作りつつ昼夜働く生活を始めて約3ヶ月弱。出発まで残り1ヶ月を切っていた。
心の火種にガソリンがぶち撒かれた。それは真っ赤な火柱を上げ熱風と爆風が吹き荒れた。
諦めるかよ舐めんじゃねえぞオイ。
それまでの奮起が躍起に変わった瞬間だった。
予約していた航空券を即キャンセルして、ホームページやFacebookを通して様々な海外イベントを探しまくった。その時に海外のホラー映画イベントをコンベンション(Convention)、或いはホラーコン(Horror Con)と呼ぶことを知った。
数日後Facebook内の、とあるページに目が止まった。
Weekend of the Dead
ロメロ監督の作品をメインとしたイギリスのホラーコンベンション。開催日は2017年11月4〜5日。開催中止となったFMFコンベンションの一週間後だった。
―――つづく。
堅苦しいのは最初の挨拶だけにしておいて、ここからはラフな感じで書いていく。堅いのはあんまり好きじゃないもんで。