県外の学校に通っていた私は
全てのことが終わって学校に戻った。
土日と平日を数日間休んでいたと思う。
寮生活をしていたので、また親元を離れての
生活が始まった。
しばらく学校での記憶はあまりなく、
ぼーっとしてる日が多かったのか
心配だった。と後から友達から言われた。
この頃、別れた彼氏から
もう一度やり直したい。
◯◯じゃないと 俺は無理。
会いたい、、会って話がしたい。
と何度もメールが来るようになっていた。
ある時 、 学校が休みのお昼頃だったと思う
「今、寮の前にいる。会って話がしたい。
出てきてほしい。」 突然連絡がきて
私は会いに行った。
「あきらめる。」
と決めてからは会うことはなく
全てが終わってから初めて顔を合わせた。
車の中では気まずくて、
乗った事をすぐに後悔した。
「ごっこ」だったと わかったとはいえ、
会いたい。と何度も言われて、
数年一緒に過ごした彼を突き放しきれなかった。
でも、私は親に申し訳なかったのと、
なにより「好」ではなくて「情」になってる事が
ハッキリとわかった。
無理だった。 区切りをつけたかった。
望んでた「区切りの日」は
平日の学校終わりになった。
きっと私が何か言ったんだと思う。
それか これまでの積み重ね などだったのか。
「終わらせたい。」と思ってる私なら
結構な突き放した言葉を言っていたと思う。
「っていうか、◯◯浮気してたでしょ。
いいよ。俺もしてたし。
誰か分かる?◯◯の友達で知ってる子だよ。」
彼から送られてきた。
最後は絵文字つき。
突然ではなく、何かのやり取りの途中で、、
彼も何かがプツンと切れたんだろう。
私は一瞬で頭に血がのぼった。
「裏切られてた。」
って事よりも情けなかった。悔しかった。
自分の事が、、
「浮気」って言葉は、
誰に言っても、言われても
確実に相手を傷つけると思う。
その言葉の選択を 今このタイミングでするのか。
私はそんな人との間で こんなにも傷をつくったのか。
お互い数ヶ月前の出来事はなかったかのよう。
数分たって彼から
「あんなこと言ってごめん。」
メールが届いた。
これが、覚えてる限り彼との最後の
やり取りだと思う。
なので、浮気については本当なのか。
嘘なのかはわからない。
真実なんてどうでもよかった。
お母さんがいった
「いつも傷つくのは女なんだから。」
妊娠してしまったのはお互いの責任。
けど、悪阻から始まって
赤ちゃんの心拍を聞き 麻酔して、
頭がクラクラなりながら目が覚める。
その後もお腹は痛く 悪阻はなくなり、
もうお腹にいない。って事を実感する。
20年過ぎた今でも こんなにも覚えてる。
男の人はどうなんだろう。
ここに書いた「彼」は 19才の時
一瞬でも父親になっていた事を覚えて
いるだろうか。
もし今自分の子供がいたとして、あの時
生まれていたら今は何才だな。とか
感じたりしてるだろうか。
お母さんが言ったとおり
体も心も傷ついて
やっとこの「区切り」をつける事ができた。