先日、『朝が来る』の映画を観てきました。

『朝が来る』は辻村深月先生の小説が原作で、

血の繋がりのある子どもを持てなかった夫婦が、

特別養子縁組で授かった実子を育む物語です。

 

ブログのタイトルにもあるように、

我々夫婦は自然に子どもを授かることができず、不妊治療をおこないました。

 

その中で、

「子どもができなかったとしても養子をもらう選択肢は外そう」

という話をしていました。

しかし、この小説を読んで、

血が繋がっているから親子というわけでもなければ

血が繋がっていないから親子になれないわけでもない

と感じました。

 

ネタバレにならない程度に『朝が来る』のストーリーを書くと、

夫の無精子症が原因で妊娠が叶わなかった夫婦が、

望まぬ妊娠をしてしまった中学生から、特別養子縁組によって子どもを授かります。

 

特に印象に残っているセリフは、

 

「特別養子縁組は、親のために行うものではありません。

子どもがほしい親が子どもを探すためのものではなく、

子どもが親を探すためのものです」

 

これは全ての親子関係にいえ、

親のための子どもではなく、子どものための親です。

子どもに親の理想を押し付けるのではなく、

子どもが理想的と思える人生を送れるよう、親がサポートすることが重要と感じます。

 

既に子どもがいる方だけでなく、

皆さんに読んでほしい良作だと思っているので、紹介させていただきました。