自身の性格上、誰かを熱烈に好きになることはほとんどないので、槇原敬之氏のファンというわけではないが、歌が好き。
過去に一度だけ行った槇原敬之氏のコンサートはカバーアルバムを引っさげてのものだったので、彼のオリジナル曲を聴けたのがほんの数曲でなんとなく悔いが残り、今回はリベンジといった感じ。
初めて訪れた東京体育館。
コンサート会場といえばたいてい武道館かさいたまスーパーアリーナだったし、そもそもスポーツとは無縁な人生を送ってきたため東京体育館のことは存在すら知らなかった。
割と歴史は古いようだが改装したらしく、まだまだとてもきれい。
隣には、かの有名な国立競技場の跡地がひっそりと静かに更地のまま身を潜めていましたよ。
もう建物は無いというのにこの存在感、ただものではない。
5年後の東京オリンピックの時期にはここ一体はものすごく賑わっているのでしょうな。
コンサートのメリットは、自身の好みや行動範囲を越えた場所へ勝手に連れて行かれることじゃないかなと個人的には思う。
電車に乗って知らない街へ出かけるなど、出無精な私にはなかなかハードルが高い行為となるが、けして安くはない金額のチケットが手元にある限り行かざるを得ないわけで、せっかく都会へ出かけるならばコンサート前にちょっとどこか寄ってみようかという気持ちにさせられるので、コンサートの副産物がもたらす幸福は意外とあるのだな。
とまぁ、前置きが長くなってしまったが、槇原敬之氏のコンサートはとても良かった。
オーケストラをバックに歌う彼の声はまるで楽器のようで、そうとう練習をしたのかもしれないし、しなくてもすぐに完成してしまうのかもしれないし、どちらにしろ大したものだった。
おそらく長いこと彼のファンであろう観客が私の斜め前に座っており、彼女の歓声の完成度といったらたいそう素晴らしく、感動すらした。
歓声というより叫び声、いや、もはや鳴き声といったものだったが、長年この形で槇原敬之氏を応援してきたであろうことを想像すると、どちらもがんばってほしい!とエールを送りたくなる。
とかいって、彼女も今回のコンサートが初めてなにわかファンだったりしたら世の中いったい何を信じたらいいのかわからなくなるのだけど、、知る由も無い。
とにかく、厳しい音楽業界で長いこと第一線で活躍している人間のパワーを味わえるのはありがたいことだ。
自分が生きている間に、たくさんのホンモノに少しでも多く触れていきたいものだわ。
そのためにはたまにウソモノにも触れないとホンモノの良さが色褪せてしまうから気をつけないとな。
ウソモノにもウソモノの良さはあるし。
ナンバーワンにならなくてもいいもともと特別なオンリーワンだからな。
な。
