このところ更新が滞りがちですが、元気に暮らしております。
フランス語のクラスが終わってから急速に「もうフランス語やりたくにゃー」モードに入ってしまい。自分でこの状況をどう打開したらいいかも分からず、とりあえず放置状態。私みたいな中途半端なレベルで放置するとあとで苦労する羽目になると分かってはいるんだけど。。。誰か止めて(他力本願)!

先週の飲茶ランチが発端の「天丼への思慕」が収まらず、同じメンバー+1で日本食レストランへ。天丼31フラン(約2500円)。まぁここの物価はこんなもんです。味もよかったけれど、何より素晴らしかったのは日本的サービス。友人の一人がトイレに向かう途中、従業員と出くわし「道をさっと空けてくれた」と興奮。お茶を注文すると目の前で丁寧に湯のみに注いでくれる(決して片手で注いでテーブルにこぼしたりしない)。お会計もスムーズ(間違っても15分も待たされたりしない)。素晴らしい。日本ではきっと当たり前なんだろうけど。
当たり前どころか、日本のサービスは日々進化しているようで、半年ぶりに日本に帰ったりするとたまに店員さんの言っていることが分からなかったりする。
コンビニでジュースと雑誌を買った時に
「フクロヲオワケシマスカ?(ジュースと雑誌の袋を分けますか?)」とふいに聞かれて何のことだか全く分からなかったし、
同じくコンビニでおにぎりとおかずを買った時に
「ナンゼンゴイリヨウデスカ?」と言われて、お箸のことを聞かれているのだと全然気づかなかった。
ジュネーブでは(恐らく他のヨーロッパの国々も)、買い物しても頼まなきゃ袋はくれないし、お惣菜を買ってもカトラリーは付いてこない。それに慣れてしまっていると、たとえ母国語とはいえ、一瞬、何を言われたのか分からずに店員の前で石化してしまうことになる(当然ながら相手も私の反応に戸惑って石化する。「あれ?この人、思いっきり日本人に見えるけど??」みたいな顔で)。
でも、最近はこの「新しいサービス」を発見するのが密かな楽しみだったりする。空港からホテルに向かう途中、特に買うものもないのにコンビニに立ち寄って無駄に肉まんとおでんと雑誌なんか選んで「さぁ、この組み合わせはどう包んでくれるんだ!」と挑んでみたりする。




雨だ雨だと愚痴っていたら今度はびっくりするくらいの夏日が続いているジュネーブ。
厳冬に続き、梅雨みたいな天気ばかりで緩み切っていた身体に初夏の日射しが痛い、痛すぎる。あんなに待ちこがれていた太陽を避けて日陰ばかりを選んで歩く。

この前、友達と飲茶ランチをしたときに出身地の名菓を自慢(?)し合っていて、わが故郷長崎のカスドースの知名度の低さに愕然(「え?カスドオル?カルドール?」と間違いを連発しながらiphoneで検索し始める友人)。「おたくさ」に至ってはグラバー邸やシーボルトの話にまで遡って説明せざるを得ず。これは長崎名菓推進運動をせねば、と飲茶屋の平べったい大福餅まがいのデザートを食べながら心に誓う。平皿にのっぺり置かれて登場した大福餅は、明らかに餅だけれど全く弾力がないうえになぜか非常に熱かった(温めすぎてぺちゃんこになったのか?)。でも久しぶりに食べる餅+餡はやっぱり最高。長らく海外に住んでいる人の常なんだろうけれど、日本にいる時には大して見向きもしなかった和菓子が異様に恋しい。熱い大福を食べながら更に「おはぎ食べたい」と言い募る私たち。そして終いにはデザートの枠を越えて「天丼食べたい」と言い出す始末。舌の記憶って抹消されることがないんだな。

舌の記憶と言えば、うちのダンナがたまに作る料理にケチャップパスタがある。日本に留学していた頃に編み出した(大げさ)料理で、その名の通り茹でたパスタをオリーブオイルとたっぷりのケチャップでよ~く炒めるだけの究極の手抜き料理。ヒトカケラの玉ねぎも入っておらず、真っ赤に染まったパスタのみが初めて食卓に並んだ時には軽く引き攣って感謝の言葉の前に思わず「炭水化物だね」と言ってしまった。そしたら「おっと、忘れてた」と言って目玉焼きがポンと追加。。。タンパク質だね。
でもこれがどういう訳かおいしくて、たまに無性に食べたくなる。今やおいしいパスタソースがいくらでも手に入るし、スーパーはアパートから見える距離にあるのに今日もまた「ねぇ、あれ食べようか」と言っていそいそと準備する私たち。
雨ばっかり。ほんとに。
昔、ある女性スタイリストがインタビューで「女に生まれて残念だな、と思うのはどんな時ですか?」と聞かれて「生理とか天気とかで気分が左右されている自分に気づいた時です」と答えているのがなぜか印象的でずっと覚えている。私、まさに彼女の言うところの残念な女性じゃないの!この人、いつも背筋伸ばして歩いてるんだろうな~。でも、「あ~腰が重い」とか「今日も雨だよ。ふぅ。」と思った次の瞬間によっしゃ今日も行くか!と思えるのもまた女性なんだけれどね。

最近、気分が左右されるどころか涙もろくて困る。
週末にダンナとLaw and Orderという刑事犯罪もののドラマを見て泣き、ウクライナのドキュメンタリーを見て泣き、極めつけは「千と千尋の神隠し」を見て今さら泣いた。普段、あんまりテレビを見ないんだけれど、たまに真剣に見るとこれがなかなか。

顔洗おう、と思って(←どんだけ泣いたんだ)洗面台に向かった私のあとをついてきたダンナが「そういえばさ~」と言うので、この人、さらに泣かせネタを披露する気か?と思って振り向くと、真剣な顔をして
「昨日、鳥に追いかけられた。怖かった。。。
ブハっと吹き出して「何?何の鳥?ハト?」と聞くと
「ううん、茶色いヤツ」
。。。それはスズメだね。きゃ~ウケる~!
「僕がカバン持ってるからエサでもくれると思ったのかな?」
カバンなんて誰でも持ってるし!
まだ涙のあとを頬に残しつつ爆笑。これも女性ならではか!?