ここは広島県福山市の、鞆の浦です。
毎年開催されて、7年目を迎えたアートのお祭りを見に来ました。
会場は鞆の町中に点在しているので、
迷宮のような路地を歩き回ります。
無残な状態になってる横を通り、
やんちゃな石の彫刻が迎えてくれました。
伝統ある鯛味噌屋さんの店内には、
高台から降りてきたところで、
アートツアーに合流しました。
歌詞を彫ったものらしいです。
そして、あえて草ぼうぼうの所に造形物を展示している作家さんが、自ら説明して下さいます。
原始人っぽい男性の作家さん、
ステキな作品です。
このイベントをキュレーションしているコウブンさんが、
ここはいつもネコがいっぱい居るところなんだよ。
という説明の通りに、
しぶしぶ道を譲って下さる。
ほとんどの角が3叉路になっているのは、
鞆城に攻め込む敵の侵入を遅らせる目的の設計だとか。
お陰で現在地がさっぱり分からん。
急な坂を登って、
高台の邸宅から見下ろす鞆港方面。
奇跡のように美しい町です。
観光地化され過ぎていなくて、
倉敷のようにメジャーではないので、
今もまだ穏やかな時間が流れている気がします。
名物の保命酒は、何軒かの醸造所、
何軒かの販売店があるんですって。
古びた部屋にしっくり馴染んで見える暖簾も、実は今回のアート作品だそうです。
町家で展示された、糸や布を使ったインスタレーション。
光の気配を感じる、大好きな作品でした。
この町の何がいいって、古いものがそのまま堂々と現役で、この手の町にありがちなアトラクション感が無いところ。
でも、時代の波には逆らえず、
せっかくのお屋敷が廃墟になってるとこも。
勿体ないなあ。
こちらは、靴を脱いで上がるミュージアム。
手彫りの床が気持ちいいので、
裸足で歩くのが心地良いです。
コウブンさんの立体造形は、命を表現したものだそうです。
あ、コウブンさんがなんとお茶に誘って下さいました。
ユニークな皆さんのお話は、
聞いてるだけで十分面白いです。
まあ、ちょと眠くなったけど。
お土産には、
保命酒屋さんの酒粕を買いました。
充実の1日でした。