心配していた台風は、それました。
その代わり真夏の暑さが、戻る秋!


アート巡りにはもってこいの日曜日、
ここは広島県福山市の、鞆の浦です。

毎年開催されて、7年目を迎えたアートのお祭りを見に来ました。

会場は鞆の町中に点在しているので、
迷宮のような路地を歩き回ります。


先日の台風で、蔵が崩れたとかで、
無残な状態になってる横を通り、


まずはお寺の境内で、
やんちゃな石の彫刻が迎えてくれました。

伝統ある鯛味噌屋さんの店内には、


前衛系の書がどーんと飾ってあります。
「しまなみ」って書いてあるそうです。


キンモクセイの香りにさそわれて、
高台から降りてきたところで、
アートツアーに合流しました。


この彫刻は、パンクなバンドマンが
歌詞を彫ったものらしいです。

そして、あえて草ぼうぼうの所に造形物を展示している作家さんが、自ら説明して下さいます。


原始人っぽい男性の作家さん、
ステキな作品です。

このイベントをキュレーションしているコウブンさんが、

ここはいつもネコがいっぱい居るところなんだよ。

という説明の通りに、


おネコ様、ゾロゾロ現れたニンゲン共に、
しぶしぶ道を譲って下さる。

ほとんどの角が3叉路になっているのは、
鞆城に攻め込む敵の侵入を遅らせる目的の設計だとか。

お陰で現在地がさっぱり分からん。

急な坂を登って、
高台の邸宅から見下ろす鞆港方面。


江戸時代の街並みが今も現役という、
奇跡のように美しい町です。

観光地化され過ぎていなくて、
倉敷のようにメジャーではないので、
今もまだ穏やかな時間が流れている気がします。

名物の保命酒は、何軒かの醸造所、
何軒かの販売店があるんですって。


そのうちの1件、
古びた部屋にしっくり馴染んで見える暖簾も、実は今回のアート作品だそうです。

町家で展示された、糸や布を使ったインスタレーション。


光の気配を感じる、大好きな作品でした。

この町の何がいいって、古いものがそのまま堂々と現役で、この手の町にありがちなアトラクション感が無いところ。

でも、時代の波には逆らえず、
せっかくのお屋敷が廃墟になってるとこも。
勿体ないなあ。

こちらは、靴を脱いで上がるミュージアム。


手彫りの床が気持ちいいので、
裸足で歩くのが心地良いです。

中では数人の作品が展示されてました。

コウブンさんの立体造形は、命を表現したものだそうです。


ご本人にそっくり!

あ、コウブンさんがなんとお茶に誘って下さいました。


今回出展されている作家さん達に混じって、
素人ねずみ、ただ戸惑う。

アートとは何ぞやの話で、
白熱するアーティストさん方・・・。

ユニークな皆さんのお話は、
聞いてるだけで十分面白いです。
まあ、ちょと眠くなったけど。

お土産には、
保命酒屋さんの酒粕を買いました。


あ、お店の名前もそのまんまだったのね。

充実の1日でした。