日本の空き家率は総務省が5年に一度実施する住宅・土地統計調査(平成25年)によると全世帯数6063万戸の13.5%820万棟ありこれは大きな問題です。

 

現在年間の新築住宅の着工戸数が約80万棟ですから、10年以上のストックがあるのです。空き家は地域の防犯上の問題や、修繕されないことで災害時の避難経路の障害となったり、地域のコミュニティの崩壊や限界集落などの過疎化とも結びつきます。

 

ちなみに、古民家の空き家は日本政策投資銀行推定値によると120万戸あるとされます。

 

また日本の住宅の平均寿命は約30年程度ですからこれからは新築ではなくて、中古住宅をリフォームして住まうというライフスタイルを国は提案しています。

 

そのひとつとして、住宅の性能向上リフォームや、三世代同居リフォームにリフォームした場合に利用できる補助制度があります。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。長持ちするようなリフォームをすることで最大200万円までリフォーム費用の補助金があります。

 

私が会長をしている一般社団法人住まい教育推進協会が事務局をしています、一般社団法人全国古民家再生協会は国立研究開発法人建築研究所の認定するインスペクター講習団体です。

 

インスペクションとは、建物などを調査する「インスペクション」を実施する専門家のことで、毎年既存住宅現況検査技術者講習を開催しています。インスペクションとは、建物を専門家の視点で調査し、今後維持していくために必要なことを明確にし建物の資産価値を維持するための調査であり、古民家においては古民家鑑定がそのインスペクションなのです。

 

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」についてどのような項目でどのようにすれば補助金が申請できるのか、8月25日に東京でセミナーをさせていただきます。

 

当初より多くの方にお申し込みをいただいたので定員を40名から80名の会場に変更させていただきました。あと少し(20名)程度はお申し込み可能ですのご興味のある工務店、設計事務所の方はお申し込みください。

 

尚、今回は「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の中でも木造住宅の持ち家に関する内容を中心にお話しさせていただきます。マンションなどにも補助金はでますが、その内容はお話ししませんのでご了承ください。

 

日程    平成28年8月25日(木)


会場    フォーラムミカサ エコ 7階ホール (千代田区内神田1-18-12 内神田東誠ビル 7階 )
 

講師 一般社団法人住まい教育推進協会 会長 川上幸生


定員    80名 (先着順)


参加費    無料


対象    
○ 全国古民家再生協会事業者会員
○ 工務店
○ 設計事務所
*会員以外の方でもご参加いただけます


主催    一般社団法人全国古民家再生協会
共催    国立研究開発法人 建築研究所 長期優良住宅化リフォーム推進事業評価室

 

お申し込みはこちらからお願いします。
http://www.g-cpc.org/reform-seminar