今、住育について書いています。

住育とは私なりの考え方では

「住育」とは、住まいを学び、子供達の心の成長を育む、ことだと思います。

 家と言う言葉を英語で言うと、HOUSE(ハウス)とHOME(ホーム)という言葉になります。HOUSEを辞書で引くと、家、 住宅、人家、家屋、民家、邸宅などとなります。いわば建物そのものというハード面だと思います。一方のHOMEとは、家族と共に住んでいる家、自宅、わが家、生家などという意になり、住まいであり愛着あるわが家でありいわば精神的な拠りどころであるソフト面を差す言葉だと思います。

 私は愛媛県松山市で木造住宅の設計をおこなっています。今から6年ほど前に資産価値の落ちない街を作りたくて、12区画ほどの分譲地の計画をさせていただきました。12の家それぞれが特徴を持ちながら外壁や屋根の瓦などの素材を統一して景観というものを統一させていただきました。京都の古い町並みや外国でも古い町並みなどは各家々が統一されたデザインだから街全体が美しいのです。昔は輸送が発達していなかったので地元の材料を使って家は建てられました。だから統一した外観になったのでしょうが統一された町並みは色褪せる事無くいつまでも輝きを失わないのです。おかげさまでこの分譲地は人気を頂き、分譲地以外でも設計をさせていただく事が多くなり、何か住宅の商品名ではありませんがブランドネームを考える必要が出てきました。古い家に使われていた古材とカナダから輸入した無垢材のフローリングや建具、照明器具、外観は塗り壁や張り物ではない本物の煉瓦を積み上げた住宅です。自然素材や経年変化で劣化ではなく味わいがでる家造りを目指していましたのでアンティークやヴィンテージといったキーワードを幾つか候補に出し最終的に決めたのがヴィンテージホームという名前でした。ジーンズなどでよく使われるヴィンテージという経年変化で味わいが出たものを示す言葉に、ハウスではなくてホームという言葉を合わせました。ホームという言葉の方が暖かみがあり家庭というぬくもりをイメージできると考えたからでした。


$「こだわり」の建築士日記 
住育についてはtumblrでも書いて行きます
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