先日、とあるイベントで
女性14人チームで踊ってきました。

（写真はイメージです）

10月はこちらの先住民の方の
記念月間であると共に
女性の歴史を讃える月だということで

「世界中の、精神的肉体的性的ほか
虐待を受けてきた（いる）女性へ捧げる歌」

に合わせて踊りました。

少々重い話になりますが、
女性は世界中でいろんな形で
不当な扱いを受けてきています。

それに対し、反対とか批判ではなく
そんな歴史を生き抜いてきて
世界を良い方向へと変えてきた
女性たちへの賛美、
セレブレーション（お祝い）です。

ということで、オープニングに
一度チームで踊ってから、
最後に、今度は会場に来ていた人も
たくさん巻き込んで一緒に踊りました。

これが、素晴らしかったのです！

記念セレモニーですので、
役所のお偉いさんや政治家の方も
たくさんいらっしゃったのですが、
その方たちも複数参加！

もう、みんなで笑いながら
ノリノリで踊ってきました。

踊った後は、みんな素敵な笑顔で
ハグや握手を交わし
素晴らしいエネルギーが流れました。

わたしは若いころ、少しですが
バンドをやっていました。

そこでパフォーマーとして
ステージに立つことだけでなく、
他のバンドの舞台を盛り上げるために

「まず自分がノリノリで動く」

大切さを、自然に学びました。

ちょっと想像してみてもらえば
分かるかと思うのですが、
人気のあるバンドというのは
みんな堂々としていませんか？

「俺らがみんなを楽しませてやるぜ！」
「あたしたちの歌を聞いてね！」

という感じですよね。

この態度は、実は「ものすごく」
観客に影響します。

ボーカルがモジモジしてたり
ギターに「どうしよう」みたいな
頼りない目線を何度も送っていたら
観客はノレなくなるのです。

今日の舞台では、
わたしは見てくれる方たちが
楽しんでくれるように、と
堂々と踊りました。

会場のみなさんをできるだけ
満遍なく見渡して、
アイコンタクトもしっかり入れました。

これは、ダンスのテクニックでなく
人をリードするスキルです。

舞台に立ったからには、
観客のみなさんが楽しめるように
自分が率先して

「こうやったら楽しいよ！」

という姿を見せる必要があります。

すると、人はそれに感化されて

「なんか面白そうだな」
「ちょっと自分もやってみようか」

と思うようになるものです。

なんせ素人の踊りですから、
決してちゃんと稽古している人のように
「カッコいい」踊りではありません。

しかし。

「堂々とした態度」、とくに
「万遍無いアイコンタクト」があれば

ダンス自体は多少よろけたり
ツメのあまあまな素人の動きでも
心地よい「流れ」が起こり
舞台は非常に盛り上がります。

もし舞台を成功させたいなら、
あなたは自分がカッコいいかどうかより

「その場に火を付ける点火剤になれるか」

を考えるべきだと、わたしは思います。

ビジネスでも同じです。

ダンスの技術＝商品の性能とか
サービスの正確さとかも大切。

だけど、それを欲しいと思ってもらうには
お客様の心を揺さぶる必要があります。

ビジネスは、ライブのステージなのです。
あなたの態度によって
ライブの出来は大きく左右されます。

その「態度」とは
お客さまの目をしっかり見つめる「覚悟」。

わたしは本来とてもシャイなので、
このギャップがよく分かります。

ステージ上で堂々と振舞うというのは
自信の無い人、人見知りする人ほど
「覚悟」が必要な行動です。

しかし、覚悟を決めたら
迷っている場合ではありません。

しっかりと、ガッツリと、
お客様のほうを向いて
舞台を楽しんでいただくために
全力で踊ることが重要です。

よくある
「人生にはこんなステージがあるよ」
というのとは違った
井上の「ステージ理論」。

今回、もう若くもないオバサンなわたしが
それでも踊って、その結果を体験して
ますます確信が深まりました。

あなたの態度が周りに与える影響は
きっと本当は、あなたが思う以上です。

パフォーマンス力を上げたいなら、
場数を踏むことが大切。
ぜひ、勇気を出して
ちょっとずつ「踊って」みてくださいね。

あなたも、周りの人たちと
忘れられないダンスを。
楽しいですよ！

踊る井上