SMAP解散騒動をきっかけに
ここ最近、芸能界ゴシップを
かなりの勢いで見ていました。
こんなことがあった、から始まって
誰それの過去とか疑惑とか
人間関係がいいとか悪いとか。
で、
「あー、またくだらないことで
時間をずいぶん無駄にした。。。」
と思っていたんですが、
おかげで気づいたことがありました。
それは、昨今のビジネス
とくにインターネットを駆使したオンラインビジネスと
芸能界の酷似構造です。
起業家自身をタレントと考えると
その背後に「事務所」「マネージャー」のような
売り出しチームがいるということ。
そして、いろんなテクニックを駆使して
そのイメージを特定の方向へと拡大します。
芸能人というのは
整形、ダイエットに始まり
メイク、衣装、ライティングに特殊効果、
はたまた演技指導やらトレーニングで
意図的に加工した「商品」に仕上げられます。
それを、テレビ番組とか映画とか
今ならSNSとかブログとか
プロモーションに効果的な場所に
事務所が計画的に配置します。
そのための根回しも
人脈を駆使して念入りに行います。
この計画的配置が優れていて
運もよかったりすると
一気にブレイク、とかなるわけですね。
この現象が
今の「ひとり起業家」に起こっています。
昨今は技術の発達と情報化で
「普通のひと」がいろんなメディアを
手軽に見栄えよく作れるようになりました。
その上に、
ひとり起業家を支援するサービスとして
いろんなひとが「演出と売り出し」を
バックアップするようになっています。
簡単に言えば、
お金を出してでも特定のグループとつながれば
自分を見栄えよく加工してもらって
それを効率よく売り出してもらえる、ということ。
バックアップをするひとたちは
演出、売り出しのプロです。
芸能プロダクションみたいなもの。
それぞれにコネも持っています。
タレントの個性を活かしながら、
あるいは全く違った路線を模索して
一番ヒットしそうな方法を探して提供します。
その一環として
プロがメイクから衣装までコーディネートして
写真撮影とか、
セミナーや説明会の動画撮影とか
最近はとてもシステマティックにやられている様子。
昔は、いろんなことにお金と時間が掛かったので
そんな売り出し方をするひとは少数でした。
ギャンブラー、目立ちたがりと呼ばれるような
ほんのひと握りのひとでした。
芸能人も、かつては「特殊なひと」でしたよね。
それが、今はちょっと覚悟を決めれば
一般のひとでも出せない金額ではなくなり、
技術屋さんの裾野も広がりました。
そうすると、どうなるか。
タレントがうじゃうじゃ居るようになったのと同じ、
一瞬露出度が上がる起業家が
大量に出てくるようになりました。
お?わたしもそのひとりか(笑)
要するに、それほど
自分をタレント化しイメージを作り上げることが
簡単になったということです。
これって、次はどうなるか
ちょっと予想がつきませんか?
芸能界で考えてみてください。
一発屋と呼ばれるひとたちは飽きられます。
活躍し続けるひとたちは
それぞれに実力を上げ、変化を続けます。
ときには批判にもさらされながら。
で、スキャンダルとかが起こると
一気に過去の言動が取りざたされて
結局はそのひとの「人間性」に注目が集まります。
作られたイメージと
そのひとの本質というのが
タイムラグを経て照らし合わされます。
ひとり起業家のタレント化は
わたしは別に悪いことだとは思っていません。
というか、時代的に当然の流れだと思います。
そんななか、芸能界の様子に学び
一発屋で終わったり悲しい人生にならないように
何が重要なのか。
これを考えて行きたいですね。
SMAPのおかげで
こんなにたくさん考えさせていただいてます。
いや、さすがスターだね。