ポケモン映画20周年、おめでとうございます
最近は友人にも私=ポケモンのイメージを持たれているらしく(笑)、
今年は20周年だから見に行かない?って何人かが誘ってくれました。
ということで、以下は映画の感想をつらつら綴りたいと思います★
がっつりネタバレを含みますのでご注意ください。
映画を一言で表すと「懐かしくもあり新しくもあるサトシのストーリー」といった感じ 。
もしもサトシがタケシやカスミと旅をせず、ホウオウから「にじいろの羽」を貰っていたら。というパラレルワールドというか、もうひとつの世界として物語を楽しむのなら面白いかと。
始めはタケシもカスミも出ないし、サトシの話をリメイクするのに寂しいなあなんて思っていたのですが。
マコトとソウジもとっても素敵な仲間たちでした
2人ともそれぞれ性格がカスミ・タケシと似ているところがあって、この映画でサトシが旅をするのはマコトとソウジなのにまるでカスミ・タケシとの旅を見ているような懐かしい感覚にもなりました。
懐かしいと言えば脚本もサトシとピカチュウの出会いは勿論、ヒトカゲやバタフリーの話など無印シリーズのエピソードを無駄なく織り交ぜられていて構成の上手さに脱帽でした。
BGMも無印シリーズのものが沢山使われていて嬉しかったです。
(私は好きなアニメはサントラも聴き込んでいたりするのですぐに分かってしまうのです(笑))
懐かしさと同時に無印のポケモンを見ながら過ごしていた頃の思い出も頭の中に浮かんで、こんなことあったよなあなんて思い出しながら映画を見ていました。
香りと同じで音楽も記憶を思い出す作用があるんですね。
サントラと言えばエンテイが出てくるシーン。映画3作目の「結晶塔のエンテイ」のテーマがリメイクされていて嬉しかったので思わず画面ではなく音に意識を集中させちゃいました(笑)
エンテイのテーマはゾロアークの映画でもリメイクされていて、実は3度目なのです。
それにしても映画の中でエンテイのシーンはじっくり描かれたのに、スイクン・ライコウは一瞬でしたね…(^-^;
◎それぞれのキャラクターについて
<サトシ>
無邪気で無鉄砲なところがあって、ポケモンバトルが大好きな感じが旅に出たばかりの10歳の子どもらしくて、無印シリーズのサトシを思い出しました。
今のサンムーンシリーズのサトシも好奇心がいっぱいで10歳の子どもらしいんだけど、それとはまた違う感じ。
上手く言葉に表すのが難しいのですが、サンムーンサトシはあくまでも今まで(20年)積み重ねてきたサトシの軸となる部分(バトルに対する考え方やポケモンとの接し方)が節々ににじみ出ていて視聴者としては安心して見ることができる。
だけど、キミにきめた!のサトシは無印シリーズと同じく、ジム戦もポケモンをゲットするのも、手持ちのポケモンと別れたり、進化するのも、何もかもが初めて体験すること。ここが違うのかなあ、なんてサトシくんスキーの私は思ったわけです。
一方で映画の中盤、ライバルのクロスにリザードで挑んで負けてからの「フシギダネやゼニガメを選んでいたら勝てたのに」とサトシが呟くシーンは良くない意味でドキッとしました。
この映画ではフシギダネとゼニガメはゲットしないのに加え、初めてバトルに負けた悔しさもあったとは思いますが、あのポケモン大好きなサトシがそんなことを言うなんて…とショックでした。
今回は例えば無印シリーズで傷ついたピカチュウを見てカスミに平手打ちをされるようなサトシが反省する機会もなかったし、クロスに負けるまで描かれたバトルはずっと勝ち続けていたようなので、自分を過信していた部分もあったのかも。
結局すぐにサトシは反省をしてリザードにも謝るのですが、モンスターボール越し(リザードのボールを手に持ちながら話す形)だったのが個人的に少し残念な部分でした。
リザードをボールから出して「ごめん」って言って、一緒にまた頑張ろうって誓って欲しかったなあ。
ちなみに今回の映画ではヒトカゲがリザードに進化をしても性格が捻くれることはなかったので、バトルに勝って笑顔でサトシに抱きつくリザードを見るのは新鮮な気持ちになりました(笑)
サトシとホウオウのバトルは、アニポケファンとしてはずっと見てみたかったシーンなので映画館の大きなスクリーンで見られて大満足でした。
ゲームと連動してここまで20年続いてきたシリーズではサトシとホウオウのバトルを挟むのは難しかっただろうし、映画だから叶ったことだったのかもと思ったり。(ピカチュウが喋る(厳密にはサトシにはそう聞こえた)シーンも同じく映画、しかも20周年でリメイクとして制作したからこそできたことなのかもしれませんね。きっとこれから先、どれだけアニポケが続いてもピカチュウが話すシーンはこれっきり2度とないような気がします。)
<マコト>
勝ち気な性格で水ポケモンを愛するところはカスミと同じ。(虫タイプ嫌いではありません(笑))
ポケモン想いの素敵な女の子でした。
それからフタバタウン出身でポッチャマがパトーナーなところはヒカリを想い起こさせてくれたり。
彼女のラプラスの背中に乗って川を下るシーンではサトシのラプラスを思い出しました。
お母さんの姿がシロナさんに似ていたのは気のせい…?
<ソウジ>
ポケモン博士を目指していて博識、冷静で料理ができるところはタケシと同じ。
(ジョーイさんを見て目をハートにすることはありません(笑))
トバリシティ出身と聞いてシンジを思い出しました。
レントラーのお話は悲しくて泣きそうになりました。けれどその経験を糧にして前へ進んでいる優しくてポケモン想いの素敵な男の子でした。
サトシがクロスに負けたときも「負けから学べることもある」と優しく諭してくれたり。
パートナーのルカリオも紳士的で素敵!
雨に濡れて寒いからとソウジがモンスターボールに戻したのに、自分で出てきて一緒に温まるシーンが好きです。それと細かいシーンなのですが、エンテイとのバトル後、木にもたれかかってソウジに手当てを受けている姿が可愛かった
<クロス>
弱いポケモンは初めから育てないスタンスを取っていたり、DPのシンジを思い起こさせる彼。
手持ちのポケモンから察するにアローラ地方からやってきたのかな?
リメイク元の無印シリーズのシゲルは対等(一歩先を行く)な関係性のライバルだったけれど、今回は「強さ」やポケモンとの関わり方で対になる関係性のライバルにしたところはまた違ったストーリーとして深みが出て面白い部分だなと思いました。CV.逢坂さんの演技も素晴らしかった。
ちなみにマーシャドーに操られたルガルガンが正気に戻ったとき、クロスの頬を舐めるシーン。
物語序盤でピカチュウがサトシを認めて頬を舐めるのと同じなんですね。
ポケモンがトレーナーを信頼している証みたいで素敵な演出だなと思いました。
クロスがモンスターボールから常に出して一緒に行動しているルガルガン。
「出会ったときもこうして腕に噛みついてきたな」と言っていたので、始めはクロスに懐いていたかったのかも。クロスとルガルガンの出会いの話も見てみたいなー。
きっと、サトシとピカチュウのように彼らにもストーリーがあるのでしょうね。
それからマコト、ソウジ、クロスに通ずることですがそれぞれのパートナーポケモンがイメージと相性ともにピッタリだなと思いました。
・ポッチャマ…お転婆で元気いっぱいなところ。
・ルカリオ…冷静で落ち着いてサポートしてくれるところ。
・ルガルガン…乱暴そうな見た目だけどクロスに懐いている(認めた相手には心を開く)ところ。
◎その他
・めざせポケモンマスター
この曲を久しぶりに、しかも映画館で聴けたことが幸せです。
何より過去の名曲ではなく今の子どもたちにも知ってもらえることが嬉しかったです。
この曲でサトシが雨の中か走る場面が、無印シリーズのOPでサトシたち3人が雨の中走るシーンと似ていて演出に鳥肌が立ちました。(しかもそのシーンに写っていたのがトサキントとコダックでカスミのポケモンと同じだったんです!)でも今回はサトシ一人なんだよなと少し寂しくもなりました(笑)
・ハナコママとサトシの服装
映画が公開される前からサトシの帽子が無印シリーズとは違っていることは気づいていましたが、湯山監督のインタビューを読んで服装も違っていることを初めて知りました。ジャケットやシャツを出しているところなど。よく見るとハナコママも違いました!
・サトシのパパの話
サトシが旅に出た後初めてポケモンセンターでママと話すシーン。何気なく聞いていて驚いたのですが「パパもあなたも旅に出たら全然連絡くれないんだから」というハナコさんのセリフ。私が無印シリーズで聞き逃していただけかもしれませんがサトシのパパの話が出てくるなんて思っていなかったので地味にびっくりしました。サトシのパパは冒険家なのかな。
・カントーは151匹。
映画を見るまで気がかりだった「カントー地方も他の地方のポケモンが生息しているのか」ということ。
無印シリーズ(カントー編)は151匹しかいなかったため、リメイクとはいえ他の地方のポケモンが登場すると違和感を感じてしまいます。しかし、そこは他の地方の出身者(マコト、ソウジ、クロスのみ)が出身地方のポケモンを使うのみで野生のポケモンはカントー地方にいるものしか登場しなかったので安心して見ることができました。アニメでのイッシュ地方みたいな形ですね。
世界観を保ちながら新しいポケモンも違和感なく上手く登場させる演出は見事でした。
・バトル描写
XYシリーズの矢嶋監督がスタッフにいらっしゃったこともあり、大画面でのバトル描写は見ごたえたっぷりでした。特に終盤のリザードン vs ガオガエンは圧巻です。
・マーシャドーの声
山寺さんは「ミュウツーの逆襲」のミュウ以来の喋らないポケモン役。
今までにないような声をされていて驚きました。最近のポケモン映画ではずっとテレパシーで話すポケモンが主流だったので久しぶりに話さないポケモンだったもの新鮮でした。
・オコリザルが怒るシーン。サトシたちを胴上げするのは怒っているはずなのにほっこりしてしまいました(笑)可愛かったなあ。
・ボンジイが説明した、にじいろ羽の説明(悪しき心のものが羽に触れるとき…みたいなの)が水の都の守護で出てきた「こころのしずく」みたいだった。
ボンジイもどことなくボンゴレさんに似ていたし、この辺りも過去のオマージュなのかも?
・ピカチュウが話した(ように聞こえた)り、サトシが夢で見るポケモンのいない世界のシーン。
一部脚本として首藤さんの名前があったので、関係しているのかも?と思いました。
・ずっと旅するわけじゃない。
てっきりカスミとタケシのように、サトシのリーグが終わるまでマコトやソウジとずっと旅していくエンドで終わるのかと思っていたら、ホウオウに会う目的を果たした後3人が別れて驚きました。お別れのシーンは無印シリーズ終盤でカスミ、タケシと別れるシーンと重なって見えました。
3人は本当に同じ目的のために旅をしていたんだなあ。それぞれ自立していて、目的を果たしたら、また自分の道や次の目標に向かって歩き始める。
サトシも無印のお別れシーンでは泣いていたのに、今回は「またバトルしようぜ!」と爽やかに誓い合って別れる。このシーンでマコトとソウジとサトシが築いた関係性はカスミ、タケシと同じようでまた違ったものだったんだなと思いました。(勿論どちらが良いとか悪いではありません)
・EDで過去の映画の街が写っていた!これもテンションが上がりました!
私が確認できたのは、ダークライの街アラモスタウンとディアンシーの湖、ゼクロム・レシラムの街。
◎なぜオリジナルストーリーになったのか。(※あくまで個人の推測です)
最後に。ここまで書いてきてふと思ったこと。なぜリメイクではなく新しいストーリー、登場人物になったのか。
勿論芸能人声優を起用するためだとか大人の事情もあるでしょうけれど。
カスミやタケシを出してこれまでのストーリーをまとめるだけで仮に新規エピソードを一部追加したとしても、映画はただの総集編になってしまいます。
かと言って彼らで新しいストーリーを作っても無印シリーズとの矛盾が生まれるかもしれない。
(もしかしたらサトシたちがジム巡りをする途中でにじいろの羽を拾い、ホウオウとバトルをしていた!なんて少し強引にストーリーを作ることも可能かもしれなせんが)
それにポケモンとともに育ってきた私たち「大きなおともだち」もいますけど(笑)、やっぱりポケモンを見る主役は小さな子どもたちであって欲しいなと思うわけです。
長年のファンに向けた映画になると、私たちは懐かしくても子どもたちには見たことのないポケモン映画を見る新しいドキドキは味わえなくなってしまいます。
もしかしたらポケモン映画を劇場で見るのは、今年だけで来年からはレンタルで見る子どももいるかもしれない。
そこで、そんな子どもたちが新しい「ドキドキ」を味わえるように。新しいストーリーが作られたのかもしれません。
勿論、長年のファンへのサービスも忘れていなくて。だからストーリーのオマージュであったり、BGMであったり懐かしい要素も散りばめられています。
EDでこれまでの旅の仲間たちを映してくれただけでスタッフの方たちも「これまでの仲間たちを忘れているわけじゃないんだよ、今まで一緒にあるいてきてくれてありがとう」と言ってくれているみたいで十分嬉しかったです。
今年も映画館には上映を心待ちにして足を運ぶ、ちびっこたちがいるのを見てほっこりした気持ちになりました。(私が観たとき、子どもたち一番に大ウケだったのはロケット団が「やな感じ~」って飛ばされるシーンでした(笑))
この映画を見て、私みたいに数年後「大きなおともだち」となってアニポケの世界へ戻ってきてくれるちびっこが現れることを願ってこの感想を締めたいと思います。
大学のレポートよりも長くなってしまいました(笑)
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。