地獄のプロジェクトに入ったあたしだけど、もともとは、彼だけが入る予定だった。
だけど、彼の希望と上司の判断により、サポートすることになった。
サポートだけの予定が、前任者が無責任に逃げたことで、気づいたらあたしがリーダーになっていた。
あまりにも最悪な状態で投入されたこともあったから、プロジェクトの進捗も見たことのないほど酷かったし、客からの風当たりも凄まじかった。
既に会社の立場が危ぶまれるほどの状況だったから、昼夜問わず作業しなくちゃいけなくて、家にもあまり帰れなかったし、ダンナと顔を合わすこともどんどん少なくなっていった。
たまに顔を合わしても、ダンナから仕事のやり方やその他諸々、あれやこれやで指摘されて、それを聞きたくなくて、どんどん避けるようになっていった。
ダンナとしてはアドバイスのつもりだったのかもしれないけど、あたしにとってはイライラすることこの上なかった。
「家でまで仕事の話をしたくない!もう話したくない。放っておいて!!」って何度も吐き捨てた。
あたしの言い方がキツいからか、「ゆちのためを思って教えてあげているのに!!」ってダンナも言ってきたけれど、そのときのあたしには精神的に余裕なんてこれっぽっちもなかったし、歩み寄るなんて考えもしなかった。
「あたしのために」って言われれば言われるほど、どんどんイライラして暴言を吐いた。
疲れで頭がおかしくなっていた。
あのときは、何を言われても卑屈になるだけだった。
ただ単純に、「お疲れ様。いつもがんばっているね。」って労って欲しかっただけなのかもしれない。
でも、言わなくちゃ伝わるはずもない。
こうしてどんどん夫婦の溝は深まっていき、あたしはダンナとの夫婦生活について、だんだんどうでもよくなっていった。
あたしは子どもが欲しいと思っているし、このまま夫婦生活がないままだったら、もう別れようかな・・・。
そう思い始めたとき、事件が起きた。

地獄のプロジェクト
ヒィ
キャパオーバー・・・


