が、、
個人的にはあまり感覚的な見解というのは腑に落ちません。
今回の報道からどうしても気になっていたのが、
・噴火の可能性はどのくらい?
・水蒸気噴火?マグマ噴火?
・噴火した場合の影響範囲はどのくらい?
・なぜ今回に限ってここまで話が大きくなっているのか?
と大きく分けるとこんなところです。
前にも書いた通り僕は箱根で育ちました。
感覚的に大涌谷の活動や、日々かわる噴煙量、日によって違う硫黄臭などを日常として経験している為、比較的観光客の皆さんや、TVをご覧になっている方よりも、今回の報道に関しても麻痺している部分もあるかもしれません。
しかし、
地元 箱根で仕事していますし、もし噴火するのだとしたら観光客の皆さんよりも噴火による危険と隣り合わせの場所にいますので、より正確な情報を知っておく必要があります。
ということで、
TV見ても、現地にいても、ネットで調べてもなんかモヤモヤするので、この前TVに出ていた大学教授に直接話を聞きにいってきました。
そこでご教示頂いたことをここに残しておきたいと思います。
(報道されているものと重複することも沢山あると思いますがご容赦ください)
えーと、、それを書く前に、
学者さんはあまり曖昧なことを公に発言することを好みません。
でも、直接話せばいろいろ教えてくれます。
なので、少し教授から教えて頂いた感覚的な情報も書きますので、その教授の名前は伏せさせていただきます。
■噴火するリスクはどのくらい?
結論:分からないそうです
今の科学力では正直言って分からないというのが正直なところだそうです。
他の火山との比較をしても、山の年数、マグマの状態(SO2量)、場所など様々な要素が複雑に絡み合うため、単純な比較はできないし、大涌谷は過去に噴火した時のデータがなく、予測不能とのことです。
ただ、以前よりも有感地震が増えたということと、噴煙量が増加していること、そしてSO2を含む率が高まっている事実から、過去と比較すると噴火しやすい状況にある。というのが正確な表現だそうです。
ちなみに、過去と比較してどのくらい危険か?という問いに対しても明確には答えられない。
というのが現状のようです
ん?
じゃあ、感覚的に噴火するかもしれないということで、噴火警報レベルを上げたのか?という疑問が生まれます。
今回レベル2にに引き上げたのは、もちろん気象庁です。
本来であれば、
有感地震の数が一定を超えた時にレベルを引き上げるとなっていたようですが、そこに達する前にレベルを上げたといわれています。
これは先生の憶測ですが、気象庁の方が、実際に現場を見て感覚的に上げた方が良さそうだと、これまでの経験などから判断したのでは?とのこと。
過去の火山で予測出来なかった事や、安全性を最優先で考えると、判断は少し過剰になっているかもしれないということです。。。
■噴火するとしたらどんな噴火なのか?
水蒸気噴火の可能性といわれていますが、一部の方はマグマ噴火もあり得るという話もちらほら、、
本当のところどうなんでしょう?
結論:水蒸気噴火の可能性のみ。(マグマ噴火はまずありえない)
今の大涌谷の状態は、マグマで作られた地中の火山ガスが急激に増え、地中から吹き出す噴煙量を生成量が上回っている為、地震が起きているそうです。
したがって、この状態が続きガス抜きがしきれなくなると、可能性としては水蒸気噴火はするかもしれない。とのことです。
マグマ噴火については、大涌谷では「ほぼありえない」ということはハッキリと言い切っていました。
その理由としては、
・マグマに含まれる成分のうち、噴火に達するのに必要な成分が足りない
・かなり年数が経っている山であり、力がない
・マグマの動いた形跡が無い
⇒大涌谷のマグマには自力で上がってくる力が無い(マグマ噴火は無い)と考えられている
マグマ噴火が無いと言い切って頂けたのは、住民として一安心です^ ^
■では、水蒸気噴火の影響範囲は?
ガスが急に噴出することですので、噴火した際には噴石が大きなものから小さなものまで飛び散る。
というのが影響範囲とのこと。
ちなみに、噴火をよくする場所の知恵として、噴火したら必ず背を向けて逃げず、噴火したほうを見て黒い点が飛んできたらそれを避けろ!とのことでした
あとは、現状の水蒸気には多くのSO2が含まれていますので、近くによってしまうと呼吸が苦しくなるため、ぜんそくの方などは絶対近寄らないこと。
現在噴煙の半径300mには近寄れませんので、この点の安全面はは大丈夫そうですね。
■それにしても、なぜ今回はこんなに大きな話になっているのでしょう?
2001年にも蒸気が突然増加するということがありました。有感地震もありました。
その時と今とで大きく違うのは、地学研究所などでの調査が当時よりも細かくされているという点と、箱根町の火山防災マップや有事の行動基準などがしっかりと運用されているという点にあります。
箱根(日本)はかなり細かく調査をされているそうで、世界的にみると、全然見ていないところのほうがほとんどのようです。
したがって、今回は細かな山の動きに対して科学的データを根拠に安全面を考慮して行動が出来ているといっても良いと思います。
■で、もう一回聞きますが、実際に噴火するのでしょうか?
先生曰く、噴火するなら5月7日か8日にすると思っていたそうです。
先に述べた通り、ガス生成量を噴出量が上回れば収束に向かうのですが、蒸気が急激に増え、噴火の可能性の高いと思っていた7日、8日を超えた(ピークを越えた?)ので、ここからは収束に向かうため噴火の可能性は低いのではないか?と指摘されていました。
ただし、
これは先生のあくまでも経験からの感覚的見解であり、今後急にまた活動が活発化する可能性や、安全性を考慮すると、
やはりデータに基づいて、しっかりと見ていく必要がある。とのことです。
■ちなみに、世界的に見た火山の観光地ってどんなのがあるのか?
●キラウェア火山(ハワイ)

皆さんご存知のハワイの有名な火山です。
マグマめちゃ流れてる観光地ですよね。
危険な感じがしますが、どうしてあんな普通に観光資源になってるんでしょ?
あのマグマはSO2の量が極めて少なく、マグマの粘土も低いことから、噴火するリスクがほとんどないといわれているようです。
したがって、あのマグマは川のような感じで、安定的に流れている。
なので、世界的に安心して見れるマグマということで観光地として成り立っているそうです
●ストロンボリ火山(イタリア)

この火山僕は知りませんでしたが、常に噴火しているそうです。
夜になると、花火のように綺麗に見えるとか。
有感地震の数が一定を超えた時にレベルを引き上げるとなっていたようですが、そこに達する前にレベルを上げたといわれています。
これは先生の憶測ですが、気象庁の方が、実際に現場を見て感覚的に上げた方が良さそうだと、これまでの経験などから判断したのでは?とのこと。
過去の火山で予測出来なかった事や、安全性を最優先で考えると、判断は少し過剰になっているかもしれないということです。。。
■噴火するとしたらどんな噴火なのか?
水蒸気噴火の可能性といわれていますが、一部の方はマグマ噴火もあり得るという話もちらほら、、
本当のところどうなんでしょう?
結論:水蒸気噴火の可能性のみ。(マグマ噴火はまずありえない)
今の大涌谷の状態は、マグマで作られた地中の火山ガスが急激に増え、地中から吹き出す噴煙量を生成量が上回っている為、地震が起きているそうです。
したがって、この状態が続きガス抜きがしきれなくなると、可能性としては水蒸気噴火はするかもしれない。とのことです。
マグマ噴火については、大涌谷では「ほぼありえない」ということはハッキリと言い切っていました。
その理由としては、
・マグマに含まれる成分のうち、噴火に達するのに必要な成分が足りない
・かなり年数が経っている山であり、力がない
・マグマの動いた形跡が無い
⇒大涌谷のマグマには自力で上がってくる力が無い(マグマ噴火は無い)と考えられている
マグマ噴火が無いと言い切って頂けたのは、住民として一安心です^ ^
■では、水蒸気噴火の影響範囲は?
ガスが急に噴出することですので、噴火した際には噴石が大きなものから小さなものまで飛び散る。
というのが影響範囲とのこと。
ちなみに、噴火をよくする場所の知恵として、噴火したら必ず背を向けて逃げず、噴火したほうを見て黒い点が飛んできたらそれを避けろ!とのことでした
あとは、現状の水蒸気には多くのSO2が含まれていますので、近くによってしまうと呼吸が苦しくなるため、ぜんそくの方などは絶対近寄らないこと。
現在噴煙の半径300mには近寄れませんので、この点の安全面はは大丈夫そうですね。
■それにしても、なぜ今回はこんなに大きな話になっているのでしょう?
2001年にも蒸気が突然増加するということがありました。有感地震もありました。
その時と今とで大きく違うのは、地学研究所などでの調査が当時よりも細かくされているという点と、箱根町の火山防災マップや有事の行動基準などがしっかりと運用されているという点にあります。
箱根(日本)はかなり細かく調査をされているそうで、世界的にみると、全然見ていないところのほうがほとんどのようです。
したがって、今回は細かな山の動きに対して科学的データを根拠に安全面を考慮して行動が出来ているといっても良いと思います。
■で、もう一回聞きますが、実際に噴火するのでしょうか?
先生曰く、噴火するなら5月7日か8日にすると思っていたそうです。
先に述べた通り、ガス生成量を噴出量が上回れば収束に向かうのですが、蒸気が急激に増え、噴火の可能性の高いと思っていた7日、8日を超えた(ピークを越えた?)ので、ここからは収束に向かうため噴火の可能性は低いのではないか?と指摘されていました。
ただし、
これは先生のあくまでも経験からの感覚的見解であり、今後急にまた活動が活発化する可能性や、安全性を考慮すると、
やはりデータに基づいて、しっかりと見ていく必要がある。とのことです。
■ちなみに、世界的に見た火山の観光地ってどんなのがあるのか?
●キラウェア火山(ハワイ)

皆さんご存知のハワイの有名な火山です。
マグマめちゃ流れてる観光地ですよね。
危険な感じがしますが、どうしてあんな普通に観光資源になってるんでしょ?
あのマグマはSO2の量が極めて少なく、マグマの粘土も低いことから、噴火するリスクがほとんどないといわれているようです。
したがって、あのマグマは川のような感じで、安定的に流れている。
なので、世界的に安心して見れるマグマということで観光地として成り立っているそうです
●ストロンボリ火山(イタリア)

この火山僕は知りませんでしたが、常に噴火しているそうです。
夜になると、花火のように綺麗に見えるとか。
で、こちらはもちろん噴火してるので危険です、、が
観光客の方は沢山見に行っているそうです。
「噴火」という自然の作り出す雄大な自然現象には大きな魅力があります。しかし、同じ「火山」が観光資源として成立するのか、危険な場所として認識されるのか、この差は何故生まれるのでしょう。
箱根の例、そして上記2つの火山の例からみると、状態が安定しているかどうかが重要であるということかなと思います。
安全かどうかではなく、危険なら危険な状態のまま安定していればOK。
いつも危険ならその備えをしていくことが出来るからです。
つまり、ここまで「安全」という言葉を繰り返し使ってきましたが、ヒトは「安全」よりも「安定」しているかどうかでそれを安全か危険かの判断をしているのではないか?と僕は思います。
では現在の箱根はどうでしょう?
火山活動からくる有感地震が最近増えたり、蒸気の噴出量が急激に増加しました。
これは安定から変化に変わったため、そのまま捉えると観光資源としては成立しなくなります。
でも、
我々住人からすると、昨年との比較ではなく、もっと長くこの地に住んでいるため、2001年に起きた同様の現象なども含めて安定しているかどうか?
という視点で知らずに判断をしています。
つまり、
報道でこの状況を知った方のほとんどは、
箱根が大きく変化している
⇒初めてのことで予測できない
⇒備えが出来ない
⇒今は危険だ
という捉え方をしているのだと思いますが、
我々住人は
箱根が大きく変化している
⇒過去にも同じことがあったが噴火はしなかった(危険な場所も特定できる)
⇒念のため危険エリアを封鎖しよう(備え)
⇒これで安心(安全)だ
と考える為、ここに大きな差が生まれてしまっているのかもしれませんね。
長々と書いてきましたが、もっともっと多くの方に箱根の素晴らしい自然を知ってもらえると嬉しいです。
危険だと思う所に安全だから来てくださいなんてもちろん言えません。
でも、安全に配慮したうえでの今の状況がある事に間違いはありませんし、もし今の状態が危険でしたら、僕らはここで仕事なんかしてません 笑
少しでも多くの方に箱根の雄大な大自然を感じに行きたい。と思ってもらえれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
観光客の方は沢山見に行っているそうです。
「噴火」という自然の作り出す雄大な自然現象には大きな魅力があります。しかし、同じ「火山」が観光資源として成立するのか、危険な場所として認識されるのか、この差は何故生まれるのでしょう。
箱根の例、そして上記2つの火山の例からみると、状態が安定しているかどうかが重要であるということかなと思います。
安全かどうかではなく、危険なら危険な状態のまま安定していればOK。
いつも危険ならその備えをしていくことが出来るからです。
つまり、ここまで「安全」という言葉を繰り返し使ってきましたが、ヒトは「安全」よりも「安定」しているかどうかでそれを安全か危険かの判断をしているのではないか?と僕は思います。
では現在の箱根はどうでしょう?
火山活動からくる有感地震が最近増えたり、蒸気の噴出量が急激に増加しました。
これは安定から変化に変わったため、そのまま捉えると観光資源としては成立しなくなります。
でも、
我々住人からすると、昨年との比較ではなく、もっと長くこの地に住んでいるため、2001年に起きた同様の現象なども含めて安定しているかどうか?
という視点で知らずに判断をしています。
つまり、
報道でこの状況を知った方のほとんどは、
箱根が大きく変化している
⇒初めてのことで予測できない
⇒備えが出来ない
⇒今は危険だ
という捉え方をしているのだと思いますが、
我々住人は
箱根が大きく変化している
⇒過去にも同じことがあったが噴火はしなかった(危険な場所も特定できる)
⇒念のため危険エリアを封鎖しよう(備え)
⇒これで安心(安全)だ
と考える為、ここに大きな差が生まれてしまっているのかもしれませんね。
長々と書いてきましたが、もっともっと多くの方に箱根の素晴らしい自然を知ってもらえると嬉しいです。
危険だと思う所に安全だから来てくださいなんてもちろん言えません。
でも、安全に配慮したうえでの今の状況がある事に間違いはありませんし、もし今の状態が危険でしたら、僕らはここで仕事なんかしてません 笑
少しでも多くの方に箱根の雄大な大自然を感じに行きたい。と思ってもらえれば幸いです。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
