女の子と付き合った事がなく、童貞だった僕には彼女とのやり取りはとても楽しく新鮮なものでした。
数ヶ月の間、彼女を知れば知るほど、その純粋さ、透明感、に心が惹かれていきました。本当に人間界に迷い込んだ天使なのかな。そう感じるぐらいに心が綺麗で、世間を知らなくて、可愛らしい女の子でした。
同じSNSを通して毎日一緒にいたし、同じゲームで盛り上がり、そのうち僕らは寝る時も電話を繋いでいるような関係へと深まっていっていました。
恋愛経験の無かった僕にとってはこれが恋愛だったし、楽しくて仕方ない時間でした。
ところが、同時に憎しみにも近い感情が湧くことがしばしばありました。
当然、これだけ仲良くなった2人なので付き合う、付き合わないの話しは何度も出ていました。
なのに、いざ付き合うとなると翌日ぐらいに電話があり、『自信がないからやっぱり付き合うのやめる』と言い出すのでした。
その度ケンカになり、仲直りし、しらばくして、また付き合う話しが出て、付き合って翌日にキャンセルされるという流れを何度も繰り返していました。
早く付き合いたいし、どこかにデートに行きたい、同棲をしたいなんて気持ちは膨らむのに全然前に進まない状況に、好き故に憎しみにも近い怒りが込み上げていたのでした。