彼女は、心地よい香りと音楽の中レム睡眠(
体の力は抜けているが脳波は起きている状態)
に入っていた。
美樹は、その中で夢を見た。
— 彼女は列車に乗っていた、、天気の良い昼
間だ、、遠くの方まで見渡せる長閑な平野が目
の前を通り過ぎる、、その先の方で白い鳥が、
優雅に空を泳いでいた、、とても長閑な平野の
先に美しい山々が見えた、、そちらを何気なく見
ていると、その中にひと際目を引く場所があった
、、山の山頂付近にとても明るく淡いレモン色を
した靄が掛かっていた、、その靄は山の向こう側
まで続いているようだった、、何故か、きっと山の
向こうには自分では見たこともない素晴らしい景
色があるに違いないと彼女は確信していた、、
列車はずっと遠くの景色を追いかけながら、ゆっ
くりと走っていった、、 —
美樹は、その夢から醒めた後も、ずっと゛山の向
こうにある素晴らしい景色゛のことが忘れられなか
った。そして目覚めた瞬間、ものすごい開放感と
共に、何かに充実した幸せな気持ちになっていた。