ずいぶん久しぶりのブログになってしまいました。
イエティコットを創業してから8年くらいが経ちました。この間、自分も様々な経営者と会ったり、イエティコット以外の仕事に触れてみたりして、ひと回りもふた回りも成長できたかなと思っています。
今日は、イエティコットをなぜ始めたのか知り合いに話すことがあり、改めて創業の頃の考えを思い出すことができました。
ネパールはとても貧しい国で、カースト制度も残っており、教育が不十分な子女がたくさんいます。就職先もあまりないので、自ら手に職をつけて自立していく必要があります。
イエティコットが販売している商品はWomans Skill Development Organization(WSDO)という、女性に手工芸の技術をつけてもらい製品をつくることで収入を得て自立してもらう取り組みをしている団体のものを扱っています。フェアトレードの団体です。
私がネパールに住んでいた90年代前半は野良犬がたくさん街中にいて、街角にはかならずゴミ山があり、子供がゴミ山で遊んでいた時代でした。戸籍も住所も不完全で、日本とは比べ物にならないくらい貧しいのですが、豊かさがわからないので、貧しいともわからない、そんな国でした。
イエティコットを創業して、ネパールのWSDOに商品を買い付けに行った2011年には、ネパールは劇的に変わっていました。野良犬はいないし、ゴミ山もなく、テンポ―もスズキのマルチに変わっていました。町全体がきれいになっていた気がしました。それでも、カトマンズからWSDOのあるポカラに行くと、そこは90年代のカトマンズにそっくりで、あまり昔と変わっていない様子でした。
自分が生まれた国であるネパールの人たちのために何かできることがないかなと始めたイエティコットですが、フェアトレードだから買ってもらえるだろうという甘い考えは最初から捨てて、いい商品として勝負しようと思っていました。それでも心のどこかにはフェアトレードのカバンなんですよと宣伝している自分がいて、その矛盾をなかなか乗り越えられない葛藤がありました。
それでも、今まで多くのお客様にご購入いただいて、売り切れになる商品もあり、そもそも在庫が少ないということもあるのですが、喜んで頂けたかなと思っています。
ネパールのために何かしたいという自分の気持ちと、お客様にいいカバンを買って頂いて喜んで頂けるという状態が、常にイコールになれるように、これからもネパールのためにできることを考えていきたいと思っています。
WSDOの製造工場の様子
イエティコット店長がWSDOに仕入れに行ったとき@2011年







