「パーソナルブランディング」という言葉を聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは、SNSでの発信、肩書きの工夫、プロフィール写真の選定…そういった“表層的なブランディング”かもしれません。確かにそれも一部ではありますが、これからの時代に本当に求められるのは、もっと深い部分——「誰と、どんな本質的な関わりを築きたいのか」という問いに向き合うブランディングです。

表層ではなく、深層でつながるということ

現代はSNSで誰とでも「つながれる」時代です。しかし、その“つながり”が本当に心の支えになるかというと、必ずしもそうではありません。いいねの数、フォロワー数、バズるコンテンツ…。そういったものは一瞬の光のようなもので、長くは続きません。

むしろ、これから求められるのは「この人ともっと深く話したい」「一緒に何かを作りたい」「この人の在り方が好き」と感じられるような、心の深いところで共鳴するコミュニケーションです。

そのためには、自分が何に心を動かされ、どんな経験を通して今の自分が形成されたのか——“物語”としての自己を語れる力が不可欠になります。つまり、自分自身を深く見つめ、言語化し、共有していく力こそが、これからのパーソナルブランディングです。

特に「50代過ぎ」の方にとっての重要性

この深層的なパーソナルブランディングは、特に50歳を過ぎた世代にとって“必須”のスキルになっていくと感じています。

なぜなら、人生の折り返しを過ぎたタイミングで、キャリアや社会的役割が変化する中で、自分という存在をどう位置づけるか、どう他者と関わっていくかが改めて問われるからです。

若い頃のように勢いや肩書きで突き進むことが難しくなる中で、「その人自身の在り方」が問われるようになります。過去の経験を語る力、他者を受け入れる柔軟性、自分の価値を信じて言葉にする勇気——そういったものが、周囲とのつながりを作り、次のステージへと導いてくれるのです。

最後に

これからの時代、パーソナルブランディングとは、「目立つ」ことではなく、「つながる」こと。深く、本質的に、自分という存在を軸にして、必要な人と関わっていく。そのための自分自身の“棚卸し”を、今こそ始めてみてはいかがでしょうか。