ツイッターでフォローしている人が、リツイートしていて、
その関連で、このブログを読んでみました。
感想というか、私が思うこと・・・
潔くて心地良いエントリーでした。
風営法で「性風俗関連特殊営業」だけは許可制ではなくて、届出制になっています。
これには「性風俗関連」が“いかがわしい”という思想が元にあると思います。
売春防止法が、純潔主義のカトリック教徒の主導する運動でできたということも関係しているでしょう。
だから「お上が許可する(認める)ものではない」という発想でしょう。
でも、すでに売春防止法成立から65年がたとうとしています。
そろそろ「定年」を迎えてもいいような、社会通念になっているのではないでしょうか。
男が結婚する相手に「処女性を求める」ような時代ではないでしょう。
許可制ではなくても、届出をして、きちんと適法に営業しているわけです。
デリヘルというと、店舗とは異なる「怖さ」もあると思います。
店舗内なら「本番強要」されれば、すぐに逃げ込める場所がありますが、デリヘルには、そのようなものはありません。
そこで「筋を通して」きちんと断っているのは勇気ある行動で、
それをまたブログに書いているのも勇気があると思います。
「ここで私が断らないと、他の風俗嬢にも悪影響になる」とまで考えるのは尊敬しますし、プロフェッショナルを感じます。
このエントリーを読むと、
「特殊営業」って何が特殊なんだろう?と考えてしまいます。
ソープランドは業種としては「特殊大衆浴場」の一つなので、
そこから「特殊」という言葉がついているのかな?とも思います。
でも・・・
ここに書いてあることは、一般企業でもあることですね。
顧客の無理な要求・・・短納期とか低価格とかです。
それをきちんと断れる会社の方が少ないでしょう。
昨年あたりから、「優越的地位の濫用」が問題になってます。
コンビニ業界とか、芸能事務所など、
いずれも「個人事業主」であるオーナーや芸能人に対して、
無理な要求をしたり、分配が公平に行われなかったりという、
ネームバリューを笠に着た圧力があります。
私は社員研修の講師ですが、
講師も個人事業主で、三次下請だったりすると、
本来は「依頼元企業(受講生を雇っている企業)」が顧客ですが、
元請や一次下請の言いなりにならないと、
仕事を回してくれなかったりという不都合があります。
私は、依頼元企業と社員のために講義をしていますから、
その社員(大半の講座は新入社員研修)を成長させるため、
元請や一次下請などとは「協力関係」だと思っています。
ですから対等な立場として元請に対して要求すべき時は要求し、
是正すべき点も指摘しています。
それで嫌がられて仕事がなくなっているのですが、
そこは「プロフェッショナル」として、譲るわけにはいきません。
元請が依頼元企業との約束を守っていないときに、
私が元請に文句を言ったら「誰が客かわかってる?」だと!
客は依頼元企業ですよ・・・と言い返しましたよ。
次の年からは、元請企業の講座数が激減したと言うことで、
まぁ当然だよねと思っていました。
私も
「あの人(営業&プロジェクトリーダー)とは仕事しない」
と一次下請の社長に宣言しました。
一次下請の社長とは気が合うので、まだ付き合いがあります。
今年はコロナの影響で、通常の教室での講座がなくなり、
収入はゼロでしたけど、持続化給付金と自治体の給付金で、
なんとかしのいでいます。
その持続化給付金の対象から、
「性風俗関連特殊営業」が除外されていて、
それに対して違憲訴訟を起こしたという報道がありました。
私はその訴訟を支援します。
適法に届出をして営業し、適法に納税している事業者が、
「性風俗関連特殊営業」という理由だけで除外されるのは、
理屈に合いません。
逆に不適法に営業していると、持続化給付金の対象になります。
例えば、ビジネスホテルとして建設して、
実態はラブホテルであるような場合です。
あるいは、「本番」までしてしまう「マッサージ店」です。
こんなのおかしいですよね。
正直者が馬鹿を見るような社会であってはならないと思います。