10月24日 ブリュッセル 10度
23日から投稿できない。
10月22日 ブリュッセル 12度
吉岡英幸 「人見知り」は案外うまくいく
朗読 木場本和枝
人見知り本の中で最も聞きやすい、
木場本氏の功績かもしれない。
10月21日 ブリュッセル 14度
常識のウソ 研究会 知ったかぶりで恥をかく常識のウソ
朗読 木場本和枝
実に爽やかで説得力ある読み方で、面白かった。
アダムとイブがかじった禁断の果実はリンゴではなかった…
シンデレラの靴はガラスではない…
ムンクの「叫び」は叫んでいるわけではなかった…
グリニッジは世界標準時を刻んでいない…
クリスマスはイエス・キリストの誕生日ではなかった…
ラクダのコブに水は溜まっていない…
これ覚え間違えると恥かくなーーーー
10月20日 ブリュッセル 14度
向坂 くじら 踊れ、愛より痛いほうへ
朗読 成田 亜佑美
多様な著作と多彩な声色の連立組み合わせで、実にユニークな性格を聴くことが出来る、幸せ。。。。。。
10月19日 ブリュッセル 11度
塩⽥ 武⼠ 踊りつかれて
朗読 岩崎 了, はや しりか
よく聞け、匿名性で武装した卑怯者ども。
SNSなんてなくなればいいのにな。えっ、ダメ? 余計なこと言うなって? そうだよなぁ。やっとおまえら権力者になれたもんな。炎上させて誰かが何かを諦めたときに、社会を変えてやったと実感できるもんな。そうやって表面的な正義感で研いだナイフで、悪意の塊でつくった毒で世直ししてるもんな。
やっぱりお前たちを赦せない。だからやってやるよ。俺には俺の、ケジメのつけ方ってもんがあるんだよ。
仲正 昌樹 ネットリンチが当たり前の社会はどうなるか? 現代人の凶暴性に抗う知恵
朗読 デジタルボイス
著者は元統一教会信者、コロナ禍はなぜ全体主義を呼び寄せたのか?
多数派による圧力の方が専制君主より民主主義の敵
左派に言論の自由は必要ない。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
10月18日 ブリュッセル 11度
藤野 智哉 あきらめると、うまくいく - 現役精神科医が頑張りすぎるあなたに伝えたい最高のマインドリセット
朗読 田口 尚明
人間関係に「線を引く」レッスン: 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方
朗読 中村 純也
「そのままの自分」を生きてみる 朗読 小船 彰人
出来そうで出来ない色んな事が優しく書いてあって、読み聞かせて頂くとスッと入って来る。
10月17日 ブリュッセル 13度
LiLy 生きるセンス
朗読 仁 胡
大変面白く聞かせて頂いて、感謝。
大変ためになる本、勉強させて貰いました。
"私はここからどう老いていこう?
自分自身が最も心地よく過ごせる「エイジングの流派」を、見つけたい。"
「できなかったこと/なかったもの」を次々と取得していくのが0歳から10代、20代、30代の道のりだとしたら、40代以降は「できたこと/あったもの」を少しずつ、だけど次々と失っていくフェーズに入っていく。こうして文字にすると(マジで)ゲンナリもするが、これは事実。全てのベースとなる「体力」だってその一つだし、女性はココ(40代)から「閉経」へと向かっていくので「更年期」と呼ばれる身体やホルモンバランスの変化だって大いにあるだろう。そして、もっとピンポイントに、正直に言うならば、私は「若々しい見た目」がどんどん損なわれてゆくことに対する恐怖にも似た気持ちがあった。否、今でもある。そしてコレ、何故か、わりと、大きな声で言いづらいことなのだ。だって、こればっかりは今に始まったことではないけれど、「世論」というものは常に無茶ブリの嵐……。世間的に「魅力的なオトナ」だと言われる人物像を書き出してみるので一緒に考えてみていただきたい。
これは誰が書いてるんだろう???
10月15日 ブリュッセル 13度
Lily カラダをほぐせば心もゆるむ
朗読 ⼩⽥島 ⾵美
聞いてると自然に実施する気になる。
憂鬱な気分になる感情はふくらはぎに溜る、気は感情、ネガティブな気ほど下半身に溜る、など実践しやすいマッサージ方法が列挙され、読みながらせっせと実施すると良いセルフケア、便利な本。
10月14日 ブリュッセル 11度
宇野 千代 新版 幸福を知る才能
朗読 岡崎 弥保
かつてブームを呼んだ幸せバイブル「幸福を知る才能」を中心に、
既刊「幸福は幸福を呼ぶ」「私の幸福論」「行動することが生きることである」
を加え、再編集・再構成。
得恋すると素早くひょこっと乗り移ると書いて居られる。好きと言って嫌がられた事は無いそうだ、元々随分幸運な方じゃないかと思ってしまう。
死ぬ瞬間に終活すれば間に合うそうで、これもかなり幸せな考え方。
10月13日 ブリュッセル 12度
田丸 雅智 憂鬱探偵
朗読 井上 悟
関心を高める読み方で、引き込まれる。
確率管理局=くじやじゃんけんに負け続けなくなる確率改竄修正、恨みを買うと改竄され、不特定多数に向けた改竄計画もある、へー こういうショート考える人って本当に面白い。
10月12日 ブリュッセル 12度
秋吉 理香子 終活中毒
朗読 沢井 真知
終活本が多い中、当り前に読みあげて頂くと終活を身近に感じる。
特殊詐欺と終活が結託する話は警告として非常に良い、十分ありそうな犯罪。
10月11日 ブリュッセル 13度
内館 牧子 迷惑な終活 高齢者シリーズ1-5
朗読 和村 康市
とても前向きな声で、終活は老後の趣味、と聞くと嬉しくなる。
「母の背に護られてた幸せは、亡くなると分かる」「老人に未来とリアルにセットになってる今は無い、だから昔話をする」など抒情浸み込む文節多々、太っ腹な著者の気概が全編を貫く。
先が見えない、何も約束出来ない後期高齢者が、自分の死後ならリアルな規定路線だから、終活で今を生きられる。心残りが無い終活とは何か、やり残した事は無いか。。。。。。
10月10日 ブリュッセル 10度
三木三奈 アイスネルワイゼン
朗読 中道 美穂子
素直な読み方で大変聞きやすい。
ツィゴイネルワイゼンのもじり、と書かれている。筆力の凄い作家さん34歳だ、素晴らしく面白い、どんどん発表してくれないかなぁ。。。。。楽しみ。
10月9日 ブリュッセル 10度
デヴォン・プライス (著), 佐々木 寛子 (著) 「怠惰」なんて存在しない: 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論
朗読 よねざわ たかし
怠惰に罪悪感があった頃を思い出してる声質で、いたたまれない共感を得られる。
1「怠惰のウソ」=ナマケモノ排除すべし、の原則
人の価値は生産性で測られる=個人的な理由や都合は外から見えない=心理不する」庭内または学校内の虐待は、労役免除の理由にならない
自分で限界だと思っても、信じるな=無理する、の美学=もっとできることはあるはずだ=やる気にならないのは自分のせい
これらが世界中に広まり正当化させた結果=
・オーバーワークの常態化 = 週80-90時間労働
・燃え尽き症候群、うつ病 = 調理する暇も無「 イライラ 瞬間湯沸かし器
「スマホ疲れ、SNS疲れ
・格差の拡大と競争社会の激化 = 命を削っても働き過ぎなければ、弱者は生き延びられない
2「怠惰」であることの意義 = 定年退職者、不況や病気による失業者の、進路変更に伴う孤独感を脱する
3「怠惰のウソ」から真に抜け出して幸せに生きる方法 = 生産効率で人を評価するのを止める、役割や有益性では無い人の価値
10月8日 ブリュッセル 10度
朝倉 かすみ よむよむかたる
朗読 吉岡琳吾
新年向けカルタ作成してるから、タイトルに惹かれた。ちなみにカルタはポルトガル語、日本語に書き換えた室町時代、うんすんカルタとして普及した。よむかたる=カルタで、発音から連想しても合理的に関連性がある。
高齢者読書会は、聞えなくても聞こえるフリ、分からなくても分かったフリ、海外在住邦人の殆どは両方に卓越してる。
10月7日 ブリュッセル 10度
窪 美澄 私は女になりたい
朗読 岸本 百恵
優しい読み方で救われる。
50代以降の恋愛は十分可能、体力ある限り男女ともせっせと楽しむ、これ基本。一人で居たければのうのうと一人で暮らす、これも基本、義務は無い。少子化で子供作った方が子孫繁栄に寄与する。産まれたら生きなきゃならんが、育児は義務じゃないかもしらん、したい性がする。
10月6日 ブリュッセル 10度
藤まる 時給三〇〇円の死神
朗読 中村 友紀
死者が生き残した時間を生き残った者が生きる事で、死者と繋がる・・・・か・・・・
10月5日 ブリュッセル 11度
月村 了衛 虚の伽藍
朗読 岩崎 了
京都弁が強すぎず、それとなく京都っぽくて聞きやすい。
弱者救済の宗教ビジネスは、患者の弱みに付け込む医療ビジネスと酷似している、同じものと諦めた方が良いのかも。親の弱みに付け込む教育ビジネスも同じ=弱者ビジネスに堕ちたら、勿論貧しく堕ちる。
10月4日 ブリュッセル 13度
朱川 湊人 いっぺんさん
朗読 木村 凉香
日本昔話的な内容だから、即座に髣髴とする朗読のお二人と全然違う味わいで新鮮、話終わりと次の題名の間を少しあけて読んで欲しい、どっから新しい話か戸惑う。
何度読んでも涙がこぼれる、かどうか分からないが、初めて聞いて落涙した、感動の名作である事に間違い無い、いっぺんさん。
10月3日 ブリュッセル 17度
島本 理生 辻村 深月 宮部 みゆき 森 絵都 はじめての。。。。。
日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション! 小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
物凄いキャッチ書くもんだな。。。
日本のSF小説に書かれた内容のほぼ100%は、50年後実現されている。アンドロイドやAIの話は、恐らく50年もたたないうちに日常的な問題になるだろう。
10月2課 ブリュッセル 14度
石川 明 すごい壁打ち
朗読 橋本 英樹
AIとの壁打ちは確かに面白くてためになる。
10月1日 ブリュッセル 15度 快晴
早見 和真 小説王
朗読 丹沢 晃之
丹沢氏の話し方は非常に独特、話し手に応じて声色や高低、スピードをほぼ変えない、だから、ずっと丹沢氏の快適な世界に浸る。
9月29日 ブリュッセル 15度
碧野 圭 レイアウトは期日までに
朗読 貫井柚佳
派遣社員の流れで、本装丁のデザイナー派遣物語;
派遣と正社員の階級差、下請けという立場の弱さ、20年勤続でも派遣なら業績不振でチョン。。。。地味に良く分かる話。
面白く聴けたのは、派遣切りで勤めた会社経営者・桐生青の声、くぐもって表情読めない性別不明の声、快適じゃ無いが不気味ではない。
9月27日 ブリュッセル 13
青木 祐子 派遣社員あすみの家計簿1-3 Others
朗読 本多 真梨子
登場人物の心象掘り下げて読むタイプと、心象の上澄みを繊細に反映させるタイプとあり、本多氏は後者、声音が実に多彩で、言葉から挙動や顔の表情など即座に浮かんでくる。
ダメ、止まらない、実は4巻目にあたるOthersから聞いて、あまりの面白さに1巻目から通巻する事にした。1巻6時間、とても魅力的に力強い。。。。のほほんとカード払いで暮らしてる時は貧乏意識がそれほど無い、節約するといきなり自分は貧乏だと思わされる、まったくそのとおり、浪費したらもっと貧乏だと思ってる、のほほんと貧乏じゃ無く生きるって、十分金の名人芸である。
9月24日 ブリュッセル 12度 自宅に暖房入れた
肉乃小路ニクヨ いま必要なお金のお作法 幸せを呼ぶ40のマネープラン
朗読 著者
肉乃小路氏のYoutubeは、猛獣ゲストもさることながら、毎回説得力があり大変参考にしている。資金が無いと投資も無いが、時間や力を資産と思えば活かし方にヒントを得られる。
9月23日 ブリュッセル 14度
村⽥ 沙耶⾹ 信仰
朗読 浜田 節子
大変親近感を感じる読み方で休まる。
宗教と詐欺は紙一重な感じになって来た、騙される才能もあり? 見えないもの、触れないもの、儲からないもの、宇宙からのサインを信じる才能・・・
9月22日 ブリュッセル 14度
中山 七里 棘の家
朗読 齋藤 峻 (
ニュース調ではなく、過剰な感情移入も無く、冷静に聞かせて頂いて大感謝。
事なかれ主義父親教師の家族、日常を取り戻すには日常を繰り返すのが一番と父親、いじめられていた我が娘の自殺未遂、妹をいじめた女子へ長男が報復殺人の疑い、警察権力ではだなく学校や世間を動かすには、TVワイドショーの拡散が効果的ですと家族にすり寄るAD製作者は、いじめ被害の家族はTVに復讐の代行をさせたんだから、今は長男の殺人疑惑で加害者に転んだ声明を出せと詰め寄る。
父親教師は自宅でも教師やりたいのかと息子に怒鳴られ、職場の中学校では休暇願を強制されリストラされたようなもん、自宅にも職場にも居場所が無い、当り前の父親教師真面目にやって来たのに・・・どうしてこうなるのか。。。教師って仕事は気軽・気楽・無責任・事なかれ・自己保身からいじめなど不祥事は全て隠蔽、と罵倒される。
確かに大変な職業だなー。。。
いじめた張本人は、保身教師・体面優先の学校・不祥事隠しの教育委員会に守られてぬくぬく。。。に見えるが、いじめる人は虐めざるを得ない環境にあるのではないか。。。中山氏、相変わらず渾身の筆力、感動した。
9月21日 ブリュッセル 18度
辻村 深月 朝が来で
朗読 瀬奈 じゅん
非常に特殊な感じの声と読み方で、夢に出そう。。。。
第147回直木賞、第15回本屋大賞の受賞作家が到達した新境地、だそうで、不妊治療から養子縁組と話題自体に新規性は無い、ところが新境地なのかも知れない。
9月20日 ブリュッセル 23度
荒木 源 骨ん中
朗読 國分 和人
荒唐無稽な家族史を過剰でも冷たくもなく聴けて嬉しい。
荒木氏の作品はパンチが強い、健康的なのかもしれない、面白かった。
9月19日 ブリュッセル 20度 大分暖かい
GOAT Vol.1
小川 哲 嘔吐
朗読 長塚 圭史
麺マスターのブログは、賛同者の共感やアンチの黒い感情を飲み込んで、うねるにうねる! ネットの書き込みだけで物語が進行する極上のオフビート小説――劇作家・長塚圭史氏が朗読を担当したことで大きな話題に。
(「GOAT」第1号掲載)
不思議感が最後まで続く朗読、不思議だった。。。。。
9月18日 ブリュッセル 18度 曇り雨
寺地 はるな そういえば最近
朗読 青木 瑠璃子
寺地節がちりばめられた文節を快く聴けて感謝。
本を書くとは掘る事、書き手も読み手も無償じゃ済まない。。。そうかな。。。
9月17日 ブリュッセル 14度 曇り
新川 帆立 目には目を
朗読 橋本 雅史
語りて一人一人に精度高い感情移入を注入しながら、それが邪魔にならず声色の変幻として聞こえる。良質のラジオドラマ聞いてるみたいにドラマティックで素晴らしい。
目には目を、反省には反省を、重くて厳しいテーマを一気に読ませる筆力、表現力、素晴らしい。
9月15日 ブリュッセル 15度 曇り雨
横田 増生 ユニクロ潜入一年
朗読 宮負 潤
Amazon、ヤマト、佐川急便……数々の過酷な潜入取材をしてきた著者が次に選んだのは、自分の本『ユニクロ帝国の光と影』を訴え、2億2千万の損害賠償と出版差し止めを求めてきたユニクロだった。
妻と離婚し、再婚して、姓を合法的に変え、新しい名前で住民票をとり、健康保険や免許証の名前を変え、その名前で銀行口座を開き、クレジットカードも作り、伊達メガネで面接に臨む。そして、最後にたどり着いたビックロ新宿東口店は柳井社長が「日本一の立地で日本一売りたい」と宣言した新宿の超大型店。そこは慢性的な人手不足やパワハラが幅を利かせる、まさにユニクロの矛盾を凝縮した店だった。
文庫化に際し、新章「株主総会に潜入する」を大幅加筆。
逃げ続ける柳井社長とついに株主総会での正面対決!
そこで見えた柳井社長の姿と弱点とは……?
ときに正体がバレそうになるスリリングな場面や、生々しい会話や内部資料……
“企業が最も恐れるジャーナリスト”が10キロも体重を落としながら書き上げた
渾身のルポルタージュ。よくこういう本が出版されたもんだ。。。。
9月15日 ブリュッセル 16度 強風雨
公共機関に集中暖房入る、平年並み、黒潮の蛇行がおさまったと天気予報、日本も秋涼になるかな???
静岡の元教師すぎやま 教師の本音: 生徒には言えない先生の裏側
AI朗読
9月14日 ブリュッセル 16度 晴れ
村田 沙耶香 世界99上下
朗読 大森 ゆき
複雑な内面描写が自然に拘りなく読み進められる、大きく感謝。
小説というものの輪郭が、いわば地球を覗く窓の形が、本書によりまた大きく更新されました。
それはつまり、この本の中で初めて寛げる人がいるということです。
救済と爆弾は同じ姿で在れるのだと気付かされました。
朝井リョウさん(作家)
私は寛ぐよりワクワク感が強い、自分の7割無意識下から突いて来るものを感じる。
9月13日 ブリュッセル 16度 曇り雨
かげはら 史帆 ベートーヴェン捏造: 名プロデューサーは嘘をつく
朗読 中村 友紀
いかにもありそうな歴史記述、面白い。
9月12日 ブリュッセル 17度 曇り雨
芦沢 央 嘘と隣人
朗読 茶川 亜郎
犯罪描写はニュース朗読のよう、心理描写は本人に寄り添って、大変聞きやすい。
芦沢氏の視点は実に鋭利。
日本で二人目出産臨月まじかの妊婦が、一人目乳母車に乗せて乗車してるのに、乗り降りに乗客が一切手を貸さないのを見た事がある、手貸して何かあったら責任問題にされる、煩わしいから手出さないのよ、と言われ絶句した。犯罪が起こる現場設定や動機にエッジが効いている。
9月11日 ブリュッセル 16度 曇り雨
舟津 昌平 Z世代化する社会=お客様化するZ世代
朗読 岡本 昇
SNS会話の中核が会話になってない=Z世代の典型的会話形態、友活は面倒で複雑=不特定多数と繋がり過ぎるリスクを避けながらも孤独は恐怖。
離職率3割はこの20年不変、職場は脱ブラック化、グレーゾーンへの法的切り込み、残業時間の減少。しかし職場環境の改善しても=飲み会してもZ世代は職場不安を大きく抱えている、職場外人間関係の社交性が不可欠、Z世代はあらゆる世代の他者を信用しない。
Z世代の最大ラベリングは、また説教ですか。。。相手に繊細さが無く不快な自分語りを聴く義務は無い、大人は若者を褒める以外に有用性は無い、人前で怒る事態が非常識で無意味、叱る・諭すはハラスメントに入る。怒った人を見た事が無い=怒りに免疫が無さすぎる=怒りを排除した教育を受けている=大人が怒りを放棄している=中身の全く無い褒め言葉で育てられている=向けられた怒りに異常に反応する=優しく怒られて成長したい。
親ガチャ・配属ガチャ・婚活ガチャ=他責思考=環境は変えられない=当たりは必ずどこかにある=ガチャし続けるお客様になる。
9月10日 ブリュッセル 18度 晴れ
ニシダ ただ君に幸あらんことを
朗読 大塚 さと
非常に繊細で心配になるが、朗読で救われる。
9月9日 ブリュッセル 28度 晴れ
重松 清 その日のまえに
朗読 龍谷 修武
重くて辛いテーマ・死、優しく暖かく読み上げられ、聴きやすい。
9月8日 ブリュッセル 26度 晴れ
奥田 英朗 伊良部シリーズ 1-3
朗読 難波 優馬
精神科医伊良部が空中ブランコに挑戦は傑作、朗読に迫力がありほんとに楽しい。
9月7日 ブリュッセル 21度 晴れ
朗読 知愛
2020年 『店長がバカすぎて』 本屋大賞にノミネート
2022年 『新! 店長がバカすぎて』 2作品で50万部
2025年夏 シリー=ている+いと感動 至宝の第3弾! まさかの完結!?
知愛氏は=愛=しい声の中に凄みと説得力、=おに面白かっら。
第1作目;斬新で驚いも
第2作目:順調な展開
第3作目:イライラするが、やっぱり非凡に面白い、青春時代が終わろうと明日の日常は続いて行く=平和なんだな、有難い事だ。
9月6日 ブリュッセル 22度 晴れ
新庄 耕 狭小邸宅
朗読 小桧 山崇
【第36回すばる文学賞受賞作】不動産会社営業マンの葛藤する姿が共感を呼んだ話題の青春小説だそうだが、あまりそういう感じはしない。家売るのは大変そう。。。買うのも大変だから、大変さ付き合って貰うのが購入者の心情かもしれない。
9月5日 ブリュッセル 21度 くもり
齋藤 孝 上機嫌の作法
朗読 原口 馨
形から入る上機嫌の声質、ひたすら感心して聞きほれてしまう、上機嫌になった、気がする。
ゆるく不機嫌なのが今、ハードで上機嫌になるのが希望的未来、その方が良いね。
9月4日 ブリュッセル 21度 くもり
品田 遊 ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
反出生主義で即座に考えたのは、ウィグル族の産児制限、一人っ子政策、二人っ子政策、民族絶滅に反出生主義は有効な政策。
9月3日 ブリュッセル 17度
奥田 英朗 空中ブランコ
直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾!大人気の秘訣は朗読に寄るところが大きい、TVや映画も見てみたい、お伽話として絶妙な匙加減、トンデモ精神科医・伊良部一郎シリーズ、続編が楽しみ。
9月2日 ブリュッセル 22度 晴れ
下村 敦史 口外禁止
朗読 林 祐人
まるでラジオドラマ聞いてるよう・・・不思議なジャンルを次々開拓してて凄い。
9月1日 ブリュッセル 22度 晴れ
池澤 春菜 わたしは孤独な星のように
朗読 池澤春菜
ほんとの声優さんにはかなわないわねぇ。。。と作中言わせながら、著者本人朗読の効果を狙って執筆したのではないかと・・・著者自身の朗読がすさまじく面白い。
8月31日 ブリュッセル 17度 くもり
有吉佐和子 青い壺
朗読 宮沢 きよこ
宮沢氏は77歳声優さんで、源氏物語がYoutubeに出ている。古典的な朗読で、NHKラジオドラマを思い出す。
8月30日 ブリュッセル 16度 くもり
早見 和真 イノセントデイズ
朗読 石田 嘉代
朗読が大変聞きやすい速度と表現、TV化された作品だが、朗読の方がずっと広がりがあって豊か。
しかし作品自体はなかなか辛い運びで、相当イライラしながら、止められない。
8月29日 ブリュッセル 15度 曇り
安堂 ホセ DTOPIA
朗読 青柳 いづみ
青柳氏の朗読は、電話で話しかけてくれるようで、聴いてて疲れず惹きつけられる。
第172回芥川賞受賞作
安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。
読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。
──柳美里
柳氏がこうおしゃっるならそうなんだろ、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語・・・なんだろうか、エッジの立て方が良く分からない。
8月28日 ブリュッセル 22度 曇り
長月 天音 キッチン常夜灯 1-3巻
朗読 弓野 真紀
色々な声が聞こえ、一人じゃないみたい。
テレビの深夜食堂も面白い、夜中やってる美味しいフランス料理、ってのが一段と非現実的、ザクっと作り方聞くと出来そうな気もしないではない料理があって、嬉しい。きちんと丁寧に書かれた作品だなーとつくづく。
8月27日 ブリュッセル 25度 晴れ
荒木 源 PD検察の犬
朗読 杉山 怜央
Prosecutor's Dog=検察の犬=検察庁担当新聞記者、スーパー大特売に押し寄せる主婦層の、値下げ商品争奪戦を見てるような気がする。
8朗読6日 ブリュッセル 22度 晴れ
早見 和真 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい
朗読 知愛
主人公十和の声が可愛いい。
8月25日 ブリュッセル 20度 晴れ
凪良 ゆう 流浪の月
朗読 土師 亜文
2020年本屋大賞受賞作 2022年5月公開上映
ストックホルム症候群=誘拐犯などに洗脳されて、被害者が加害者に取り込まれる。しかし洗脳されなくても、自発的に加害者寄りの心情を持つ主人公、中山七里氏「夜がどれほど暗くても」にも、加害者と被害者の関係が描かれている。
いずれも非常に重い、が、土師 亜文 氏の朗読で、希望と救いを感じられ、非常に爽快に聞けた。
8月24日 ブリュッセル 15度 晴れ
沢木 耕太郎 深夜特急1-6
朗読 斎藤 工
時々止まっちゃったかと焦るほど、長い間ー間延び寸前、非常にゆっくりな独り言の朗読が、この作品の味わいや迫力をどのくらい加味してるか分からない。私はこの作品をただ読むより、聞いた方が圧倒的に面白い。
旅行業でない限り、旅行者が好きってタイプを知らないが、どこへ行っても金が無い旅行者は、面倒なだけで見返り期待出来ない、特に嫌われる。格別吝嗇じゃ無かった主人公は、旅行に出たとたん吝嗇になったと書いてる。旅行記としては吝嗇な方がずっとハラハラして面白い。
8月22日 ブリュッセル 14度 曇り
朱野 帰子 の声が火事
朗読 村上 麻衣
専業主婦は絶滅危惧種、しかし主婦業の内容は、50年前今よりずっと充実した権利、人生経験の劇的な場だった、らしい。
8月12日 ブリュッセル 25度 晴れ
前野 ウルド 浩太郎 バッタを倒しにアフリカへ
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。それが、修羅へ「道とも知らずに……新書大賞受賞。
バッタを倒すぜアフリカで
自分の婚活よりバッタの婚活!? 日本、モーリタニア、モロッコ、アメリカ、フランス――世界中を飛び回り、13年にわたり重ねてきたフィールドワークと実験は、食糧危機の原因となるバッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた!
朗読 中川 典
日本人がアフリカの砂漠飛びバッタを駆逐しに行く、なんという壮大なフィールドワークだろう!13年間の経費他資金作り、海外邦人は現地国に貢献する事業でさえ、人種問題など様々な制約があり、生々しい描写に迫力が凄い。バッタねぇ。。。増えすぎるとどんな生物も大きな問題になるんだな。。。。
8月11日 ブリュッセル 20度 晴れ
高野 史緒 カラマーゾフの妹
朗読 小長谷 勝彦
ロシア的雰囲気を持つ朗読、どうすればこういう雰囲気を日本語朗読で表せるのだろうか、魔術のよう。
一体誰が巨峰カラマーゾフの続編を書こうと思うだろうか、第58回江戸川乱歩賞を受賞している、実に面白い、大胆かつ周到な筋運び、感嘆する。
8月10日 ブリュッセル 23度 晴れ
古舘 佑太郎 カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記
朗読 著者
著者自身の語りはとても面白い。
東京のボンボンを自認、32歳までミュージシャンでグループ解散後、カンボジアへ行けと強制的に言われて、しぶしぶ出かけた、にしては勇猛果敢にチャイニーズ・マフィアの巣窟にも入ってしまうから、聴いててハラハラする。
市場や路地の様子を聞いてると、50年前の新宿・渋谷を思い出し、郷愁に駆られる。石の建物ばかりだとむかつくらしい、確かに方向性の秩序正しく、ギッチリ建つ石の建物は合理的だが、迷路のような路地商店街はドキドキしながら楽しい。
8月9日 ブリュッセル 19度 晴れ
寺地 はるな どうして私はあの子じゃないの
朗読 金丸 由奈
活舌良く、会話の声音使い分けが絶妙、感謝。
寺地氏の作品は、自戒するフレーズがポンポン出て来て、私は教則本にしている。
8月8日 ブリュッセル 17度 曇り
越尾 正子 やなせたかし先生のしっぽ やなせ夫妻のとっておき話
朗読 漆間 朝子
著者の心情に即した、優しい語り口、大変聞きやすい。
著者はやなせ夫人に茶道を習っていて、やなせ氏の秘書にと見込まれた女性。やなせ夫人逝去後25年くらい長生きされたやなせ氏は、78歳で狭心症、その後糖尿病、86歳で癌発症など大病とつきあいながら、30号50号の絵を描き続けられたんだなー凄く偉いと思った。通院検査の詳細な描写が辛い、夫人を癌で亡くし、自らも癌告知され手術の覚悟を固める。それから実に8年間生存「もうすぐ俺は死ぬんだけど、笑いながら死ぬんだよ。映画の宣伝にもなるしね!」祈ご冥福。
8月7日 ブリュッセル 16度 晴れ
横尾 忠則 飽きる美学
朗読 海老塚久蔵
内容に合致した朗読で分かりやすい、感謝。
絵描くの飽きた=無意識で書けるようになった=知識から自由になった=人は未完で生まれ未完で死ぬ=70年大阪万博せんい館=足場残して未完の展示=感覚は言葉より早い=絵を描くのが即趣味・自由になる=なるようになる=生活者としての生き方と創造者としての生き方がなるようになって作品に統合される=遊ぶしかない=直観もひらめきも関係ない、書きたいように描けば良い=意味目的や大義名分もなくなった、からっぽの所で描く=何も求めてない時、脳の作業から自由になった時に降って来るものが、予感=思い付きや考えから自由になる=予感の大海で漂ってるのが我々人間=絵は分かるものではない=人は知恵そのもの=人は謎=知性を超えたもの・・・・未熟児で生まれ病弱だったそうだが、88歳で自転車通勤、素晴らしい、1日でも長くお元気で。
8月6日 ブリュッセル 15度 晴れ
池田清彦 多様性バカ 矛盾と偽善が蔓延する 日本への警告
AI 朗読
池田氏は、差別感情は個人を超え属性に向かう、と書かれている。中山七里氏の著作・護られなかった者たちへで、護られなくてよい者はない、のフレーズを思い出す。
西欧はあちこちの戦争から逃れて来た、総計1000万人の避難民を受け入れた。受容基本は安い労働力として、しかし各国の言語習得など大変な手間がかかり、当然治安は悪くなる。複雑な政治背景のもと避難して来る人々に、共通コンセンサスは無い、避難した国への同化意識も希薄。人種や属性の差別は、生物の防御本能なので、侵略史繰り返して来た西欧のみならず、どの人種地域でも、同化しない生物は排除される。
正常者・異常者の差別も、正常の内に異常性は必ずあり、虞犯者と、まだ犯罪に至っていないものの、状況次第でだれもが関わる可能性のあるのが犯罪とみなせば、虞犯者のくくりも曖昧になる。つまり多様性を認めるとは、細かく分類化して見せかけの多様性を創出する=矛盾と偽善、元々多様な属性を持つ人=例えばバナナを、その大小や甘味などで、バナナの多様性を認める、それがどうしたって話。全くそのとおり。
日本の少子化対策で、子供を持たない人へ、産休や育休から生じる労働時間追加のしわ寄せがいく現在、子供持つ持たないは自由だが、実際職場では育休で休まれたら、その間子供居ない人がカヴァーしなければならない。それは育休取る人の問題ではなく、しわ寄せしなきゃ職場回せないシステムの問題である。優遇措置の一方で悪条件押し付けられる層が居たら、職場と=てマイナ=、分断を生む。全くそのとおり。
8月5日 ブリュッセル 19度
中山七里 境界線
朗読 山口恵
聴いて辛い文体を、冷静な説得力で読み上げる、感謝。
なんという物凄い多作者、この作品は東北地震と津波、行方不明者の戸籍売買など、相変わらず盛り沢山。抉り出すように鋭い深層心理が各人各様に描かれて、聞き出すと止められない。去年年末7冊シリーズを3日間くらいで全部聴いてしまった。これからカエルシリーズも朗読化されるようで、また取りつかれる。
8月4日 ブリュッセル 17度 晴れのち曇り
翻訳家・柴田元幸が長年愛読してきたアメリカ古典小説から選りすぐった、究極の「ザ・ベスト・オブ・ザ・ベスト」。アメリカ古典文学の途方もない豊かさを堪能できるアンソロジーを、同書の編訳を手がけた柴田元幸による朗読でお送りいたします。
【収録作品】
ナサニエル・ホーソーン「ウェイクフィールド」
エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
ハーマン・メルヴィル「書写人バートルビー」1853
エミリー・ディキンソン「詩」
マーク・トウェイン「ジム・スマイリーと彼の跳び蛙」
ヘンリー・ジェイムズ「本物」
O・ヘンリー「賢者の贈り物」
ジャック・ロンドン「火を熾す」
ケイト・ショパン「一時間の物語」(ボーナストラック)©2024 Motoyuki Shibata, Switch Publishing (P)2024 Audible, Inc.
翻訳文を朗読すると、和訳が正しくても、朗読者の解釈で原文と異なるニュアンスになり得る。原語原文をあらかじめ読んでから和訳を聴く人は少ない。従って翻訳者自身が朗読するのは、上手下手の問題ではなく、翻訳者の良心を感じる。
ハーマン・メルヴィル「書写人バートルビー」1853
語り手はバートルビーを基本的に次のように捉えている。
Bartleby, who was a scrivener the strangest I ever saw or heard of."a scrivener the strangest" 「代書人だが奇妙なる者」で、strangerなので、「異邦人」「場違いなやつ」の含みはある。finalvent;ブロガー。著書『考える生き方』(http://goo.gl/8mv6s )。プロフィール(http://goo.gl/fiZBC )。極東ブログ(http://goo.gl/8ne7 )より
8月3日 ブリュッセル 17度 曇り
永井みみ ミシンと金魚
朗読 横尾まり
七色以上変幻自在に変わる声音、声の高低、スピード感、形容詞ごとの表情、感情の表出と抑制、訓練された朗読は演奏と同じ、楽譜としての小説原稿を自由に奏でる。素晴らしい、驚く、横尾氏73歳の朗読、生で聴いてみたい。
第45回すばる文学賞受賞、にひかれて聞いたのではない、題名変わってて、ナンだろーと思ったら、認知症高齢者の記述だった。・・・賞にひかれるのは本屋大賞、それ以外あまり関心無い。嫁さんに介護して貰う日常が凄絶、家族が高齢家族の年金目当てに延命治療、あり得る話なんだろうか。。。生きてたって死んでたって、どっちだっておんなじよ・・・・秀逸、桁外れ。
8月2日 ブリュッセル 17度 曇り 寒い
阿部暁子 カフネ
朗読 岸本百恵
女性の朗読は大変温かく気持ちが伝わってくる。会話体が特に秀逸で、臨場感が過不足なく表されている。
女性41歳離婚してアルコール依存なりかけ、公務員20年もの・完璧主義になりつつあり、ご迷惑な存在、仲良かった弟の急逝で、弟がつきあっていた婚約者と遺言状の交渉するところから話が始まる。この母親が彼女を、真面目過ぎて息苦しいから離婚されるのよ、とのたまう。不屈の努力で人生切り開いた、と独り言に何回も繰り返しつぶやく。手の込んだ調理記述が美味しそう。
女性40代の本無いかな、と思っていたので、大変興味深く聴いた。カフネは家事代行サービス会社の名前、介護家庭の家事補助を主人公もボランティア体験、これが彼女を助ける。
8月1日 ブリュッセル 17度 曇り
星新一 ようこそ地球さん 出版1972年
朗読 鬼頭明里 君成田晃佑
朗読家は声優でもあるのね、読むより聞いた方が楽しいかもしれない。脚本のように読み上げられて、42編ずっとワクワク聞いていられる。
この年代SFに描かれた社会は、50年後ほぼ100%実現されている。文中、地球資源だけでは足りないのだ、地球外植民地のおかげで人類を保存して来たんだ、と言わせていて、星氏の未来予想図と慧眼につくづく参る。核戦争で大量死亡者がでると、天上界に魂押し寄せ混乱するから、神様采配で止めさせる、なんていうのも、あり得る未来。続々と戦争勃発する今を、私は50年前全然想像出来なかった。哲学者ハラリは、50年後未来予想図にかなり悲観的、読んでいるとゾッとする。星氏の42編はゾッとしない、むしろ楽しい、が毒気は強い。
7月31日 ブリュッセル 17度 曇り
加藤俊徳 なぜうまくいく人は ひとり言が多いのか?
つぶやきは最高のアウトプット
朗読 矢野敦史
朗読は非常に分かりやすく説得力がある、素晴らしい。加齢や目の問題で、読む事が辛い本好き・活字中毒には、朗読本が不可欠。矢野氏をはじめ多くの優れた朗読家に、深く感謝したい。
独り言が多くなるのは老化、とどこかで聞いたが、本著のように良い事色々あるとは知らなかった。私の中には自己肯定格と批判的意地悪・罵倒格が居て、一時罵倒に次ぐ罵倒ですっかり嫌になり、つぶやくのを止めた。
しかし確かに、奇麗ねーあー良かった嬉しいなーお、儲けた!などとつぶやくのは、良いかも知れない。予定を朝起きにつぶやくと、身体が予定に向かって順調に動くってのもあり、そんなにうまく行くんだろうか???と思うが、予定通り行かない日々を過ごしてるので、やってみようかと思う。
加藤氏は著作・老害脳も書かれていて64歳、まだお若い=老害世代では無い。かつてあーはなりたくない、と思った老害老人に、自分はなりたくないと書かれている。しかし今60歳以上の世代が若かった時代と、今の若い世代とは、時代背景が雲泥の差、彼が嫌だと思った老害老人と、今の若い世代が老害とみなす高齢者とは、かなり違うのではないか。中年以降始まる脳の萎縮が、年功序列や学歴偏重により加速されているなら、高齢者がしがみついてきた価値観を変えるのは必須。老い本が多い中、すっきりした読後感だった。
7月30日 ブリュッセル 16度 曇り
石田衣良 40翼ふたたび
朗読 関泰二
朗読は内容に合っていて素晴らしい、感謝。
人生半分良い方が無くなってしまった40代、特に男性、起業家、不倫、20年以上引きこもり、癌患者、色々な人生を見せてくれて、大変参考になる。私自身は40歳以降の方に満足している。女性40代の問題も掘り下げてくれる作家さん、居ないかなぁ。。。
7月29日 ブリュッセル 17度 曇り
辻村深月 凍りのくじら
朗読 引坂理絵
朗読は芝居気が十分楽しく、過剰に陥らず、大変美しい。
辻村作品は一作づつ非常に異なる趣向で、今までも随分引き付けられた。その中でもこの作品は、SF=少し不思議な物語=藤子不二雄のドラえもんから、各章タイトルを得ている。
主人公の女子高校生は、少し不在=SF=どこに居ても自分の居場所だと思えない。周囲と自分が違うことを、決して気取られてはならないと思っている。読書好きでフィクションにのめり込むが、現実感に乏しいと自己分析している。男女の友人達とのSF的展開に、最後まで強く惹きつけられ、渾身の筆力、素晴らしい。
7月28日 ベルギー ブリュッセル 16度 曇り
和田秀樹 医者にヨボヨボにされない47の心得
医者に賢くかかり 死ぬまで元気に生きる方法
朗読 三浦翼
朗読は、平らな朗読で分かりやすく聴きやすい。
和田氏は臓器別無料がん検診を、高齢者に勧めない。癌になったらどうするか決めておくべきで、治療してもしなくても寿命にさほど変わりは無い、苦しい治療するより、楽しい時間増やしたほうが良い、と書いてる。全くそのとおり、私が住むベルギーでは、血液検査一発で癌の有り無しが分かる。癌がどっかにいると言われたら、大体の場合切って治る癌はがんもどき、癌は治らないから癌と言うんじゃないかな、今の医学では。。。。
老化は不合理な現象なので、常識・正論はどうでもいい。ストレス少なく、予期不安を煽らず、今出来る事を最大限楽しんで、あとは野となれ山となれ。癌を見つけたその日から気になるのは当たり前、自覚症状が無いなら、手遅れになって良いからほっとこうと思っている。
しかし何かの理由で運悪く病院へ行ってしまうと、癌です、と言われる。自分がどんなに仕事したくても、一緒に仕事する人々に黙ってるのは難しい状況もある。樹木希林さんのように、癌を公表しながら仕事続けられる環境だと、意欲を保ちながら死ぬまで元気に暮らせる。