自分へ言う。

自分が自分に言う。


現実。


法律?


法律を使い良くもする。


しかし


法律により捕まった。


実刑3年2ヶ月。


待っててくれる妻がいる。


その間を中学卒業したばかりの長男に頼んだ。


妻、子供4人。

そこには待っててくれる家族がいる。


出頭の日がついに来た。


決意した。


必ず早く帰る。

意地でも早く帰る。


この『意地』とは


出頭の日までたくさん調べた。

『◯ピン』


そう。

時代は4ピン。


3ピンはない。


それでも3ピンをもらった実例を徹底的に探した。


やっぱり無かった。


それでも俺は3ピンにこだわった。


1日でも早く帰る。

待っててくれる家族の元へ早く帰る。


出頭して刑務所スタート。

仮釈放をどれだけもらえるかわからないけど、目指すとこは3ピン。


俺をつらぬき、自分の恥を捨てた。


係に選ばれた。


いろんな係を自ら進んで引き受けた。


そう。


係に選ばれるまでの間、たくさんたくさん意地を張った。

自分をつらぬき自分の恥を捨て、自ら掴み取った『係』


ついに大分刑務所第三工場班長まで登った。


そして


大分社会復帰促進センター初代班長の座を自分で掴み取った。


全く名誉なことではない。


でも俺は自分を誇りに思う。


仮釈放が決まっても班長として最後の最後まで真をつらぬき工場のオヤジそして自分への筋を通した。


その結果


もう釈前寮にいる俺に


仮釈放の前日の夜に


オヤジが釈前寮にいる俺に会いに来てくれた。


オヤジとはいうが


俺より歳下。


ぜんぜん下。


マジで嬉しかった。


ついに仮釈放の日が来た。


やっと。


やっと。


いや


俺が『やっと』なんて言えない。


『やっと』が言えるのは、待っててくれた家族だ。


あり得た!


あり得た!



自分で掴み取った『3ピン』


意地で掴み取った3ピン。


病棟入れば仮釈放が延びるかも。


意地でも意地でも工場へ出た。


意地でも。


だけどオヤジの目の前で倒れらしい。

オヤジが支えてくれたから地面にそのまま落ちなかったらしい。


倒れたから病棟に入った。


病棟にまでオヤジが毎日来てくれた。


そこまで意地を張ったから証だ!


だから現実に3ピンを掴み取ったんだ。


それが『なにがなんでも』。