そう、ただ黙々とです。
これが本当なのです。私の目指すべき境地です…
え?qugoんですか?
心配はいりませんよ。日に日に元気になっているとだけお知らせします。
え?出版の話ですか?
そこには、何の意味もありません。
それではそういうことで、引き続き私は黙々と活動したいと思います。
なんと言ったって、私は咄家でもなければ小説家でもないのですから。
かといって、活動家というほどのモノでもありませんが。
私は、ネット空間でもっともリアリティーのある、一個の人間に過ぎません…
qugoんとの出会いを小説風の物語として書いてる暇があったら
一つでも不要なゴミを拾いたいし、一人でも多くの困ってる人に
手を差し伸べたいものですね。これは売名行為ではないのですから。
さぁー、みなさん黙々と頑張りましょうか!!
誰もいないことを確認してこっそり出てきました。
しばらく姿を消していた理由を
きちんと説明することがマナーや義務になるのかもしれませんが
今から再び黙々と行動し始める私の姿を、返事とさせて頂こうと思います。
<クマの咆哮>
その瞬間、私は「これはヤバイっ!」と今までの経験から咄嗟に判断し
店内でちょっと恥ずかしかったのですが、すかさず雄叫びをあげました。
「しっかりしろ!」
時間は忘れましたが、しばらくの間俯き静止していたqugoんが
私の言葉を聞き、ピクリと頭をもたげてきました。
そして、一つ大きく息を吸って吐くと、店員のお姉さんの話を聞き
書類にゆっくりとですが目を通し、そろそろとペンを歩かせ?始めました。
後のソファーに座っていた私には
深呼吸をし肩が大きく盛り上がったqugoんが
その刹那、今までよりも一回り大きく見えました。
私の横では、この日の買物で私やqugoんと同じように
街を一緒に歩いて回ったカンちゃんが、疲れたのでしょうか?
たくさんの買物袋に囲まれたまま、軽く寝息をたてていました。
こうして、昨夜こっちに着いたばかりで実質上最初の日となった
第一日目が終わりました。
ケータイショップからの帰り際、雨はなおもしとしとと降り続けていました。
<降り止まない雨>
振り返れば、今から話すちょっとした事件は
この日最大の見せ場(苦境を乗り越えた瞬間)だったのかもしれません。
昨日の夜にこちらに着いて、その次の日の正午から
雨が滴る池袋の街を傘を差し、子どもを連れて歩き回り
その帰り際のケータイショップでこの日最後の用事を
終えようとしたまさにその時のことです。
qugoんは心身ともに疲れていたのでしょう。
私もいい加減疲れてちょっとイライラしてきていましたので
qugoんがケータイの充電器を前の家に忘れてきてしまった事実に
無性に腹が立ちました。それで私は二言三言。
「絶対的に必要な食器類や調理器具も忘れてきたんだろう?
それで次はケータイの充電器。お前はじゃー
明日運んでくれる運送業者に5万ちょいの金を出して
一体何を持ってきてもらうんだ?こんなことでは
いくらお金があっても足りないよ。
こっちでホントに生活する気があるのか?」
私もちょっと言い過ぎたのかもしれません。
qugoんは、小さい身体をさらにみるみる小さく縮こまして
俯いたままピクリとも動かなくなりました。
そのうち、向こうのバックルームからqugoんの座っているテーブルまで
契約に必要な書類を持って、ショップの店員であるお姉さんがやって来て
qugoの前に座ります。そして、俯き縮こまったqugoんの前に
書類を出し、説明を始めようとしました。
店員さんは、ピクリとも動かないqugoんの異変に気づいたのでしょう。
一瞬戸惑った顔をしてみせ、そして、後のソファーに腰掛けている私の方へ
助けを求めるように一瞥を投げかけてきました。
私はついにqugoんがここで泣き出すのではないかと一瞬思いました。
qugoんは泣き虫です。泣き虫な幻獣です。
ピンとした空気が一瞬にしてその場に張り詰めました。
<街をぞろぞろ>
この日は、小雨の振る中、買い物に明け暮れました。
予定通り雑貨を中心に安いお店で購入しました。
それと、区役所に行き転入届を提出し住民票を取りました。
他に、離婚届や転校するのに必要な手続きをすませたかったようですが
書類不備のためこの日は受理してくれませんでした。
また改めて伺うみたいです。
ところでqugoん。何か様子がおかしいです。
何かおかしいなぁ~、とずっ~と気になっていたのですが
歩いているうちに気づきました。とにかく歩くのが遅いのです。
あれは70代のお婆ちゃんの歩行スピードです。
これではなかなか用事が捗りません。
それと、区役所で気づいたのですが、書類に文字を記入するのも
著しく遅いのです。頭がなかなか働かないといった感じです。
一言で言ったら、すべての動作が鈍いのです。
私はこの日、一緒についていきながら職探しのことが心配になりました。
これで無事働けるのだろうかと。
なんせほとんど姿こそ40代で通用するでしょうが
動作がお婆ちゃんの域に達しています。これは不安です。
今も悩んでいます。
この日の帰り際
2、3日前に買ったばかりのプリケーの充電器を前の家に忘れたといって
ケータイショップに向かいました。
そして取り寄せるのに2、3週間かかるというので
同じ機種の今度は普通のケータイ電話を購入することになりました。
それだと充電器が手に入って、しかも両方に使えますので…
そして、この契約時にちょっとした事件がおこりました。
*ところでケータイの充電器は、今思えば家電店に行けばある
のではないかと気づいたのですが、私も迂闊でした。
私もバイトが終わって休まず動いて回っていましたので
頭が正常に働いていなかったようです。電池で充電するタイプのものは
すぐに思い浮かんだのですが。
<物語る雨>
一応最初は初対面ということもあり
双方に多少のぎこちなさがあったとは思うのですが
私のほうだけでなく、ワルだった頃出回った指名手配用の顔写真で
qugoんも私の顔を知っており、話はスムーズに進みました。
それ以上に、こっちに来るまでに電話で何度も交信していたのが
もっとも効果的だったのかもしれません。
話し始めるとqugoんのことです。どんどん喋りに力が入ってきます。
三匹の犬たちもqugoんにつられるように
部屋の中でキャンキャン鳴き始めます。
カンちゃんもそこは伸び盛りの男の子です。
元病院であるビル内の廊下をバタバタと走り回ります。
すごく賑やかになってきました。そして私もqugoんにつられて
終わったばかりのコンビニ仕事で疲れてて少し眠かったですが
なんだかんだとよく喋りました。
それは他愛ないお喋りに過ぎませんでしたが
珍獣qugoんと友好を深めるためには十分なものでした。
qugoんがこっちに来るまでのドタバタ喜劇で一通り話が盛り上がった後
どうしてもこれからの生活のことを考えなければならなくなり
真剣に話し合う時間もありました。話してばかりでは物事は進まないので
その後、実際に生活していくために重要な書類の手続きや
必要な生活用品を買い揃えるため
カンちゃんも連れて近くの町へ出かけました。
その時もあいにく昨晩からの雨が依然としてしとしとと降り続けており
残念ながら雨の中の買い物ということになりました。
それは、何か3人の現在を物語っているように思えました。
<珍獣qugoんたちとの出会い>
qugoんの住む建物の部屋の前で待つこと2、3分。
部屋の中から犬の鳴き声やら、「ちゃんと挨拶するのよ」という
qugoんらしき珍獣の声がする中
ついにカンちゃん(qugoの1人息子)と思われる
元気な男の子が飛び出てきました。
その後、バタバタと犬たちまで出てきそうな勢いの中
続いてqugoんが姿を見せました。初対面です。
qugoんの姿かたちについては、ネットで画像を見たことがありますので
改めてこれといった印象は特に持ちませんでした。
恐れていた鬼婆もそこにはいませんでした。(苦笑
カンちゃんに対しても、見た目特別これといった印象を持ちませんでした。
つまりどこにでもいる親子という感じでした。
ただ2人とも少々小さく見えました。実際、qugoんは痩せ細っていましたし
カンちゃんも事前に知らされていた通り、小学6年生では小さいほうから
数えたほうが早そうなので小さく見えるのも無理はありません。
それでも、実際より私の目には小さく、そしてなにか弱弱しく映りました。
夜逃げ同然、今まで亭主から精神的なDVに苦しめられていた親子が
昨晩身寄り頼りもない東京の見知らぬ部屋に駆け込んで
一晩を明かした、まさにその直後の朝だったのです。
実物より小さく弱弱しい感じに見えたのは
無理からぬことなのかもしれません。
<雨の日の出発>
18日午前8時。アルバイトが終わった私は
昨夜バイトが始まる前にqugoんと電話で約束した通り
qugoんの新しい住処へ雨の中向かおうとしました。
ところが、リュックの中を覗いたら肝心の地図帳がありません。
qugoんの新居の場所はとっくに覚えてしまっていて
その地図帳がなければわからなくて困るということはありません。
しかし、その地図帳には、qugoんの生活場所となる池袋駅付近の
小売の安売り店のいくつかがチェックされているので
今日、qugoんに会って買い物を手伝う私にはなくてはならないものでした。
そんなわけで、地図帳をバイト先近くの貸事務所に取りに戻って
qugo宅へ着いたのは予定より20分ほど遅れでした。
途中、時間になっても来ないので不安だったんでしょうか?
移動中の私の携帯にqugoんから着信が入りました。
移動中だったので、その電話は「今から行くから…」と一言言って
すぐに切ってやりました。私、仕方ないことですがまだ信用されていません。
こっちも信用していないのでお相子です。