毎年、年末になると離婚相談が激増します、その理由は、3月までに離婚して子どもの進級や進学に間に合わせたいという方々の思惑です。

 

ネットで調べると、調停をしても6か月はかかることや、そこで和解できないと裁判に移行し1年は離婚できないことを知った方々が多く申し込まれているようです。

 

今月は、調停を申し立てたが和解できずに裁判へ移行しなければならなくなった方が7件、弁護士をつけて調停をしていたが、和解できずに同じく裁判に移行するしか選択肢が無くなり、弁護士を解任して申し込まれた方が12件、調停を申し立てる前に相談に訪れた方が31件あり、全員無事に争わずに3週間以内で離婚届けを出すことが出来ました。

 

弁護士を解任した方々に共通するのは、法律事務所に相談に行き、調停を申し立てるように促され、離婚できるのは半々と言われただけで、離婚できるだろう、これで終わるだろうと考えていたようです。また、和解できなかった場合、裁判になるのに弁護士費用が100万円程かかることも聞いていなかったので、お金に余裕がないという方々でした。

 

争わないで3週間程度で離婚するというのは非常に簡単で、普通のことなのですが、時間のかかる調停や相手方との関係が更に悪化する裁判を選択してしまう方は世の中におります。また、大抵の方は、調停で終わると思い込んでいる方が多いからなのかもしれません。

 

その他、離婚相談で申し込んで、離婚せずに、最後にもう一度だけ、正しい夫婦の修復をしてみると考えた方は今月は5組おりましたが、今までの喧嘩時の仲直りは表面上での和解で、本当の根本的解決ではなかったと気付いた方が多かったです。

以前の記事も書きましたが、殆どの方が、根本的解決をせずに、感情で結婚し、感情で喧嘩し、感情で離婚しようとしています。

また、親が離婚したことが影響して引きこもりや不登校、親子間の関係が壊れてしまって心理カウンセリングに通っている方もおります。(親の離婚でカウンセリングを受けている方は今月は5名おります)

 

ネット上では知らない、誰も書かないので、離婚しようとしている人は、親が別れるだけと思っていることでしょう。

戸籍に関わる重大な問題で、子どもの人生に影響を与える大きな選択なのですから、冷静に考える必要があると思います。