ムスメと私の母が、自動車の事故に
遭いました。
このブログで伝えたいことは、
実は加害者の方にお話したいことでしたが
その機会がないまま、事故が終了して
しまうことになりました。

ここで気持ちを
書くことで、私も事故を
終わりにしたいと思って、ブログに
してみました。

初めて身内が事故にあって、
実感したことは
被害者と加害者の意識の差は
非常に深く、わかり得ないということ。
また、怪我の程度で被害の大きさは
計れない、ということです。


年末、冬の夕方、6時近くの出来事でした。
現場は駅前の大きな交差点で、
見晴らしのいい場所です。

この写真の目線で、目の前の横断歩道を
母が自転車の後ろにムスメを乗せた状態で
渡り始めようとしたとき、
左折する車にぶつけられました。


こちらは昼間の時間を写したもの。
昼間だから更に見やすいですが、
夜でも遮るものもなく、
比較的安全な交差点です。

しかも、駅前なので
基本的に歩行者が常におり、
幹線道路とも違うから
スピードを出してくる車もなく、
安心して利用していました。
たぶん、他の歩行者と同じだと思う。

交差点に入る車の殆どは、
このように停止しており、
そのあと左折がほとんどの交差点です。

こういった状況の中で、事故は起きました。

しかも、相手は同じく子供のいるママ。
学童のお迎えに焦っていたとの事でした。

私の母は、電動自転車で、
後ろにムスメを乗せて、
漕ぎ出したところを左折してきた
自動車にぶつかられ、そのまま倒れて
しまったようです。
幸い、娘は道路に膝をついて、
頭を打ったりせずに
転んだような感じで転倒。
母も、自転車のハンドルが犠牲になった
お陰で、大きな怪我はなく、
擦り傷で済みました。

被害者の方から電話があった時は
本当に、心臓がひっくり返るというか…

怪我は2人とも擦り傷出済みました。
とはいえ、思い切り校庭で走り込んで
転んだかのような傷だったり、
幼い子と、母の身には
すごく痛々しく、見る度に辛かったです。

その後、保険会社を通して
連絡がありましたが、年末は
先方が不在のため、
連絡は付きませんとのこと。

旅行?
帰省?
どちらにしても、私たちは年末の旅行を
キャンセルしたのに、、、

という、とても悲しい気持ちになりました。

怪我もですが、心が強ばってしまった、
2人には旅行を楽しむ余裕がないのが
分かったので。
キャンセル料は少しかかってしまいましたが
家でゆっくり過ごすことにしたのでした。

うちは、こんな風に思っていても
加害者と被害者というのは、全然感じ方が
違うんだな、と実感しました。

その後、通院を数回し、完治しました。

電動自転車も、まだ2年ほどだったので
買い替えをしましたが、
その費用は出してくださる、とのことで
かなりほっとしました。

その後、加害者の方からは
挨拶にくる連絡もなく、春を迎えました。
うちの母が再三、保険会社に催促したところ
やっと4ヶ月以上たって、挨拶に
こられました。

やっと挨拶にこられても、
結局、彼女の心からのお詫びというのは
感じられないまま終了。

お見舞いのお菓子を持参したまでは
いいとしても、
私の家の分を置いて帰ろうとしたのが
母にも私にもショックでした。
せめて、事前にアポをとって欲しかったし、
当日電話を残していましたが
仕事しているのは分かっているのに…
平日、急に連絡されても無理ですよね。

その後、お菓子は手紙とともに
郵送されました。

遠方の方なら、仕方ないと思えても、
隣の市に住んでいるのに…

贈られたお菓子は、
母も、私も、未だに手をつけていません。

お菓子大好きな私でも、こんな気持ちの
お菓子は食べる気になれず。

被害者である、娘の顔を見て、
元気にしている事を確認して、
心からのお詫びを聞きたかったです。

加害者にしてみれば。軽症だし、
大した事故でもなく、
人身事故になってしまったことが
不幸くらいに思っているのだろうなと
想像出来ました。

たしかに軽症でしたが、
事故後、母は二度と娘を
自転車の後ろに載せていません。
70歳を過ぎているのに、
お稽古の送迎も片道1時間くらい掛けて
歩いています。

娘は、私の自転車の後ろに載っていても
信号や、曲がり角では、ぎゅっと、つよく
体を掴んできます。
そんな娘を感じる度に、泣けてしまいます。

加害者は元気に、今までと変わらない生活を
送っているだろうに、
被害者はこんな風に辛い。
それでも、事故の大きさでしか
人の気持ちすら、計れないのだなと
初めて感じました。

旅行にいけなかったこと。
どこにいくにも徒歩だったり、
タクシーを利用するしかなくなったこと。

そういったことを保険会社に訴えても
全く取り合ってくれませんでした。

事故の日から、時間が経ったこともあり
私たちの気持ちはお金にも変わらないし、
お詫びの行動にも変わらないんだな、
と諦めることにしました。
ここで終わりにしようね、と、
母と話し合っています。

加害者から見れば、
大したことない、と思われても
心がじわじわとダメージを
受けることもあるし、
生活が変わってしまうことがある。

加害者には、せめて、心からの
謝罪を聞きたかったです。
それだけでも、私たちの心の傷は
癒える力になったはず。

娘は、今では自転車の後ろに乗っていても
極度に怯えることはなくなりました。

でも母は変わらず、娘を乗せることは
ありません。
また、私に対して、留守を預かっていたのに
娘を守りきれなかったことを
いまでも夢に見るようです。

どうして、もっと寄り添ってもらえないのか。
軽症に見えても、被害者の年齢や
環境で、受け取り方も全然違うことを
想像してもらえないのか。
挨拶になぜ、直ぐにこられなかったのか。
勝手な日程で訪問して、
こちらが来て欲しい、という時には
連絡すら拒否されて。

同じ子供を持つママなのに、
それでもこんなにも、
被害者と加害者の間は、
深い隔たりがあるんだなと。

あんなに見通しの良い交差点での
左折、巻き込み事故。
自分本位でしか、考えられないから
歩行者優先であるべき横断歩道を
我先にと曲がったんだろうな。

そんな加害者の方が、
この先は注意して過ごしてくれますように。
その子供は、正しい考えを持って、
大人になってくれますように。

私たちが出来るのは、
そう祈ることだけです。

怪我が大きくなくて、本当によかった。
軽症であっても、こんなに
辛くて、大変な事になるのに
保険会社のケアもありません。
単なる通院費用だけ補償とは、
被害者というのは損しかしないなと
実感しています。

皆さんも、どうか心から
日々注意して過ごされますように。
思ってもみないところに、
被害者、加害者の危険が潜んでいます。

注意していても起きてしまう事故。
せめて、その時は、誠意と想像力をもって
相手の方を見てあげられるように
私も自分レベルを高めて、
生きて行きたいと思います。

同じく被害者であったり、保険会社の方、
加害者である方がこのブログを読んで
何かいいきっかけに、
少しでもなれたらと願いつつ。

ご拝読ありがとうございました。