どうして?
…え?
何を言っているのか分からなかった
なんで私にだけ言うの?
私にさえ言えば良いと思ってるんでしょ?
そこで、初めて自分が綾香にどう映っているか思い至った
部活を辞めたことを詫びにきた…そう、“部長”の綾香のもとに
玲司は部長にさえ謝れば良いと考えている身勝手な男でしかなかった
しばらく時が止まったように感じられた
…違う!違うんだ!俺は部長に謝りたいんじゃない!…俺は“お前”に伝えたくて…
風が通り過ぎる
言葉に出来なかった
伝える勇気もなくて
私以外の誰かにもちゃんと言ったの?
…あぁ、Sには今日会ったから言ったよ
…そう
嘘だった
綾香に伝えることしか考えていなかったのだから、他の誰かに言うはずがない
俺はそれ以上言葉を出せなかった
ついた嘘も、確認すればすぐ分かるような空虚な代物
どこまで俺は愚かなんだろう
そして
彼女は一瞬寂しそうな顔をしたあと、ホームを去っていった
残された俺は、彼女をひき止めるにはあまりに無力だった…
続く
…え?
何を言っているのか分からなかった
なんで私にだけ言うの?
私にさえ言えば良いと思ってるんでしょ?
そこで、初めて自分が綾香にどう映っているか思い至った
部活を辞めたことを詫びにきた…そう、“部長”の綾香のもとに
玲司は部長にさえ謝れば良いと考えている身勝手な男でしかなかった
しばらく時が止まったように感じられた
…違う!違うんだ!俺は部長に謝りたいんじゃない!…俺は“お前”に伝えたくて…
風が通り過ぎる
言葉に出来なかった
伝える勇気もなくて
私以外の誰かにもちゃんと言ったの?
…あぁ、Sには今日会ったから言ったよ
…そう
嘘だった
綾香に伝えることしか考えていなかったのだから、他の誰かに言うはずがない
俺はそれ以上言葉を出せなかった
ついた嘘も、確認すればすぐ分かるような空虚な代物
どこまで俺は愚かなんだろう
そして
彼女は一瞬寂しそうな顔をしたあと、ホームを去っていった
残された俺は、彼女をひき止めるにはあまりに無力だった…
続く