レザークラフト ペンケース

タンローを入手できたので、ペンケースを作りました。

形はかなりシンプルなので、さくっと切り出して
トコ面をトコノールで磨きます。

細長い方を切って、縫い代部分に折り目をつける。

見た目を整わせるためと、変なクセを防ぐために本体下部にも折り目をあらかじめつけておく。
こっちは割とがっちり付けたいのでけがく。
六角レンチの角が良い感じだったので採用。
本当は専用の道具があるとベスト

結構深い。

あとは、仮止めをして、ファスナーをつけて、菱目打ち。
実は浅くなりすぎることにビビって深く打ちすぎて、それの修正に失敗。
結果、縫い穴線が一箇所曲がってしまった。

縫って、ファスナーの端をまとめる為にベロ(でいいのか?)を取り付けて形は完成。
実は写真適当にしかとってなかったので上の写真はすでに2週間ぐらい使った後。
表面の処理はオイルを塗っただけなので、汚れや傷もつきやすいし、目立つ。
本来革製品はそういう傷や使い古した感じがいい味を出してくれるんだけど、鞄の中で結構いろんなものと触れ合うあんまりよくない環境で使ってるから、それが不自然になってしまう。
加えて、見た目が思ったよりもあっさりとしすぎた。
ということで、色を塗ります。
せっかく質のよさそうなタンローだしね。

革を染めるのに使うのがこれ。
水で薄められる塩基性染料。
意外と色の種類が多くて迷った。
ちなみに右のやつがオイル。

塗ってみないとわからなかったので、迷った二色はどっちとも買ってきた。
結局「橙」を選択。
強力な染料だったら困るので容器は捨てれるように牛乳パックの底。
端材で試した結果、3~4倍にうすめて使うことにした。
幅のある刷毛がなかったので、雑布を手頃な大きさに切って5回折ぐらいにしたもので塗る
あまりムラが出ないし、塗りやすかった。

二、三回ぬって、乾燥させる。
水分量おおいし、水をよく吸うのでなかなかかわかない。
発色が凄くいい。
橙はベストチョイスだったかもしれない。
が、一緒に買った朱色がもったいないな・・・。別の機会に使えばそれでいいんだけど・・・
ん、乾いてきてよく見れば橙の塗りムラが結構目立つじゃないか
よし、朱色も使おう。
かなり薄めにして上から軽くこするようにつけると、塗りムラとの兼ね合いで良い感じに錆色になった。
おおお、これは楽しい
ムラをごまかすだけのつもりが
もうほとんどウェザリングww
革でウェザリングってどうなのよ・・・とか思いつつ
雨だれとか、錆とかやってみたらこうなりました。
あ、ちなみに縫穴曲がったところね(笑)

思ったよりもいい感じに仕上がったんじゃないかこれは??
廃墟の扉とかならww

ということで、とりあえず片面はこんなかんじに出来上がりました。
割と気に入ってます(笑)
表面にワックスかけちゃえば相当汚れや傷に強くなるし、綺麗な光沢が出るんだけど、それだともう塗料は全く乗らなくなる。
まだ色ぬりで遊べそうなのでワックスはしばらく塗らないことにして、一旦終了。
前に買った革はクロムなめしでもう塗装済みだったので切ったり貼ったり縫ったり磨いたりばっかり楽しくて、色は全然眼中になかったけど、このタンローは形が出来上がった後がかなり楽しめそう。ホントは縫う前に染色したほうがいいんだろうが・・・。
たぶんそのうちカービングとかもやりそう。こんなの

ってかやりたいなこれ、色塗りよりも楽しそうだ。
やっぱりタンローの醍醐味は染色とカービングなんですね。
