久しぶりですね、発行した優先株が国家管理になり国が筆頭株主になりました。

じもとHDの有価証券報告書によると

 

「きらやかリースは、同行の取引先への経営支援方針の見直しに伴い、同行との共通 債務者に対して引当金を追加計上し、2024年3月期決算は1億9千万円の赤字決算」(p11)

「有価証券ポートフォリオの再構築により収益力の改善を図るため、有価証券関係損失を計上したことなどから、同行は過去最大の244億円の赤字決算」(p11)

 

日経平均は決算期にかなり上がったはずなのになぜ有価証券評価損?と思ったら

 

①業績が悪化した長年の取引先との向き合い方が不十分であり、事業整理や廃業等まで踏み込んだ対応を行ってこなかった。

②一見、優良企業と見られる取引先への審査及びモニタリングが不十分であり、新たに大口取引先の粉飾決算が発覚した。

(p11-12)

 

うーん。よく銀行に潰されたという人がいますけど、ちゃんと返せる相手であれば貸しますよ。どうしようもないから潰すのであって、それをやってこなかったのでしょうか。『半沢直樹』の設定がそんな感じでした。これが預金者に影響でなければいいんですけどね。たとえそうなったとしても、自己責任なんですが。

 

しかし、この優先株による救済方法はいつまでやるのでしょうか?今回SBIは追加出資しなかったようです。あくまでも一般論ですが、取締役は一掃されて財務省の天下りが来ることになるでしょう。これって健康的な事なのかなぁと前々から疑問に思っています。むしろ他行と合併による救済、さらには市場からの退出が理想なのではないかと。日本は共産主義国家ではないのに、ここまで役人の管理指導の下に民間企業があるというのは、どうしても納得がいきません。