また、親の機嫌が悪いときは、自分の仕事仕方が悪いのかも知れないと思って振り返り、もし親に悪い点があるならば、機嫌のよいときを見計らって、「言葉を柔和にこのようなことは、私はこう思います。これでは、他人にはこのように聞こえませんか」と、陰ながら二三度いさめなさい。それでも納得してもらえなければ、たとえ悪いことだと思ってもそれに従いなさい。どれだけ悪いといっても、自分がよいようにやってどうして生きている甲斐があるものだろうか。

 

自殺して親を諫めることもある。こうして親の悪行が変わったこともある。第一自分のことだと心得違いすることから起こることで、不孝者呼ばわりされることがある。君主と親の物であると思うことが重要である。

 

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今は制度が違うので責任の所在がだいぶ異なります。特に親の痴呆症により起こした事故は、管理責任者である子どもにありますので、親の言う通りなんでもというのは流石に無理があります。痴ほう老人が遮断機の中に入って人身事故を起こした時、その管理責任が同居の家族にあると最高裁判決が出してしまいましたしね。

 

が、これは子供を教育するのと同じように、善に意識が向くように喋っていれば、悪への興味は薄れるというもんです。

 

ただ痴呆症の初期症状は、家族ほど気づかないものなので、何でこんな事いうの?みたいなことが多く、まだらボケだったりすると事件になりやすいそうです。