自分が見た目がいいからとか自分の方が才能があるからと、女ならみなあるが、人の屑で貧乏神である。夫は常に外で稼ぎ、妻は内で行儀正しくつつましく勤めることが、中でも外でも家をととのえることになる。

 

亭主としての心得は、くどければ、妻のやっていることを手本に心得て、夫婦目出度く仲良くして、子孫が限りなく榮えて富貴繁昌させる方法を伝授して、御恩を有難くいただき、神仏需を信心して、先祖や主人や父母の御恩を有難く思いなさい。

 

人はその恩を知る誠があれば、生涯苦労しない。一日に三回の食事をするたびに、食べるより先に有難く味わうべきは、この世の御恩天地神仏需の御恩と両親や主君の御恩である。そうすれば食事をするたびに

 

箸とらば 天地御代の 御恵 父母や主君の 御恩味はへ

 

この道歌こそ我が福神の陀羅尼[1]であって、深く守れば繁昌するだろう。

 


[1] 陀羅尼(だらに)は、仏教修行者が覚えるべき教えや作法などを指す。やがてこれが転じて「暗記されるべき呪文」と解釈される様になり、一定の形式を満たす呪文を特に陀羅尼と呼ぶ様になった。

 

前半の男の嫉妬というのは、女と違って本当に陰湿です。女の嫉妬は感情をむき出しにしますが、男は応援しているように見せかけて、誰がやったか分からないように後ろからケリを入れるかのようなことをやったりします。友人だと思っていたのに見たいな載って結構あるんですよ。女性はそういうのをよく知っておいた方がいいですよ。

 

飯が食えないという経験を1回でもすれば、よく分かると思います。飯が食えなくなるかもしれない恐怖ってのは、いろんなところに波及します。確実に飯が食えるっていうのは実にありがたい。