「日本も外国もそのときに至らなければ、短慮で行動して破綻したのはかなり多い。世の中の人はたいてい福徳や果報を得ようと思うと、果報は寝て待てと、または果報は練って待てという二つをよくよく理解して勤めるように。」
算右衛門は言った。
「実にありがたいお慈悲で、生涯の果報を得て奉ります。ありがとうございます。ですが、一つ疑問があります。一休和尚は
世の中に 寝たほど楽ななきものを あほのたわけが おきてはたらく
とお読みになったのは、今の果報は寝て待て、果報は練って待てとおっしゃるのとはだいぶ違うようでございます。この歌はどういう事でございましょうか」
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一休和尚(明徳5年1月1日(1394年2月1日) - 文明13年11月21日(1481年12月12日))の道歌は、正しくは
「世の中に 寝るほど楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く」
みたいです。これは必要以上にガリガリ稼ぐようなことをして大切なことを忘れるなよという意味のようです。しかし、一休和尚は口が悪いですなぁ。
一休宗純は後小松天皇の落胤と伝えられているそうですが、話としては面白いですが・・・どうなんですかね。