第三セクターのようなところに勤務していた経験からすると、公的機関の単年度決算というのは本当にウザイです。公務員の無責任体質と言い、予算の無駄遣いは全てこの単年度会計制度によるものがあります。

 

予算は使い切らないと召し上げ、それどころか余った分を来年度は不支給というペナルティがかかってきます。民間企業であれば、少ない予算で成果を上げたとボーナスの対象になるんですけどね、公務員ではペナルティの対象になるんですよ。個人にはペナルティは課されないにせよ、部局単位で召し上げと翌年度の削減につながります。

 

いや決算後予算が支給される前の1か月間に支払うものなんですけどなんて言い訳は認められませんでした。今は、若干の繰越制度が認められるようになりましたが、

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/kurikoshi/22guidebook/22guidebook1.pdf

それでもまだまだ不十分ですね。

 

確かに、きちんと予算を計上しないで審議を経ないで高額な物品を買えるという問題は残りますが、もう少し融通を効かせてもいいと思います。

 

だから第三セクターはその感覚でやられるので、収支をトントンにするまで、ひどい場合は赤字決算にして公務員はさっさと元の職場に戻り、セクターで雇われた人が馬鹿を見るという形になります。もっとも第三セクターなんぞこれからやろうなんて言う自治体はほとんどないでしょうけど。

 

ちなみに某自治体の上下水道の収支を見てびっくりしました。利子を返せているから健全な経営だと言い切ったんですよ。民間企業であれば、そういうのを自転車操業って言います。倒産寸前ですよ。

 

少なくとも、単年度決算の会計制度の大幅見直しと、執行予算を大幅に減らして効率よく仕事をした公務員にボーナス支給があってもいいと思いますよ。叩くばかりじゃやる気のない公務員ばかり増えますから。