美服を着れば徳を破る。その報いは人に嫌われ貧苦に及ぶ。張九齢[1]の詩に「美服感人指、高明逼神恵」(美服は人の指ささんことを患へ、高明は神の恵みに逼る)と作ったのはこの事である。

 


[1] 張 九齢(ちょう きゅうれい:678 - 740年))は、中国唐代中期の政治家・詩人。

 

かっこいい服を着るにしてもあまり派手過ぎて指をさされないように気を遣いなさい、と諭している詩のようです。

 

恵比寿屋さんはどうも服のセンスが悪いようで、小奇麗感が出てこないんですよね。スーツを着るとどこのお偉いさんか?と思われるような雰囲気があるようなんですが、普段着は全くダメ。

 

ちなみに本当のお金持ちは、キンキンキラキラしません。超有名なブランド品であっても遠目に見ると、イトヨーかイオンにありそうな雰囲気のものを着ていたりします。むしろこれ見よがしのマークがついているのは見たことがありません。そういうのをつけている人はむしろ成金と言っていいでしょう。一時期流行った名古屋嬢とか、到底見るに堪えないものがありました。

 

まあ、身分相応のかつ他人に不快感を与えないレベルで着るのが一番でしょう。ましてや借金してまでお洒落したいというのは、病気ですよ。